﹁無実を証明するため﹂。そう信じた女性は刑事に聞かれるまま、秘め事を答えるしかなかった。強制わいせつ容疑で内縁の夫が和歌山県警に逮捕されたことを受けた参考人聴取で、性生活をしつこく聴かれたという大阪府内の30代の女性が5月、和歌山県を相手取り、大阪地裁に訴えを起こした。訴えによると、刑事は﹁週に何回?﹂﹁S?M?﹂などと次々にあられもない質問を浴びせたという。女性は恐怖と屈辱から心的外傷後ストレス障害︵PTSD︶を発症し、慰謝料などの請求額は1100万円。﹁性的好奇心を満たすためだけの婦女暴行に等しい行為﹂と女性側の憤りは激しい。﹁答えなければ不利に﹂ ﹁性生活についてお聞きしたい﹂ ﹁えっ!?﹂ 突然、刑事から尋ねられた女性は絶句したという。 始まりは、内縁の夫が昨年1月、和歌山県警に強制わいせつ容疑で逮捕された事件だった。 訴状によると、夫の逮捕容疑は平成23年11月、会社事務所で、飲