書籍と書評に関するwinniemouseのブックマーク (2)
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なぜ自分が自分の形を留めていられるかというと、自分を知る誰かがいるから。 誰も自分を知らない場所へ旅するのもいい。そもそも誰一人いない場所を旅するのもいい。だが、いつかは放浪をやめてこの世界のどこかに落ち着かなければならない。さもないと人という存在と疎遠になり最後には自分自身にとってさえ他人になってしまう。 誰かを撮った写真は、近しい人間の心のなかでしか価値を持たないのと同じように、人の心も別の人間の心の中でしか価値を持たず、その人の思い出は、思い出したときにのみ存在するだけであって、思い出す人がいなくなれば、消え去るほかない。 人生は思い出だ、そして思い出が消えれば無になる。だから人は思い出を物語ろうとする―――コーマック・マッカーシーの﹃越境﹄を読んでいる間、そんな声が通底音のようにずっと響いていた。 マッカーシーの代表作ともいえる国境三部作︵ボーダー・トリロジー︶の第二作がこれだ。第
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昨年の﹁東大教官がすすめる100冊﹂の2007年版。企画の趣旨は以下のとおり。 ■企画﹁東大教師が新入生にすすめる100冊﹂の趣旨 東大教師が選んだ新入生向けのブックリストとして、新書﹁東大教官が新入生すすめる本﹂と、紀伊國屋書店のサイト[参照]がある。全部で2100冊程と膨大なので、まとめる。まとめるだけでは面白くないので、100冊に絞ってランキングする。 新書もサイトも、﹁ただ並べてあるだけ﹂なので非常に見づらい。さらに、くりかえしオススメされる本の﹁重み﹂が見えないため、以下の基準で編集→ランキングする。 年を越えてオススメされる本は、それぞれ1票としてカウント 複数の教官にオススメされる本は、それぞれ1票としてカウント 全集・分冊は丸めて1冊にした。ただし、全集の中の特定巻を指してある場合は﹁ソコを読め﹂というメッセージなので別枠とした 参照元では﹁文系﹂﹁理系﹂と分けているが、混
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