民主主義に関するwitchstyleのブックマーク (2)
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筆者は、メキシコやソ連といった﹁政党独裁体制﹂の研究者である。日本ではあまり知られていない、はっきり言ってマイナーな学問である。単なる面白半分、興味本位で研究を続けてきた。つい最近まで、日本の政治と筆者の研究には何の関係もないものだと思っていた。 しかし、近ごろの日本のニュースを眺めていると、日本の政治と政党独裁体制の政治が、重なって見えることが多くなってきた。最近の出来事だと、厚生労働省の収集する﹁毎月勤労統計﹂という統計にまつわる問題は、その最たるものである。報じられたところによれば、厚生労働省は、賃金、労働時間や雇用の変動に関する﹁毎月勤労統計﹂の収集にあたって、本来ならば500人以上の事業所全てを調査すべきところ︵全数調査︶、2004年から勝手に一部のみを調査︵抽出調査︶していた。その上、不正が始まった2004年から2011年にかけての資料を破棄したため、﹁毎月勤労統計﹂を基に算出
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――公文書に関心を持ったきっかけは 直接的なきっかけは、米国に国立公文書館︵NARA︶という大変立派なものがあるのを知ったことです。1980年代半ば、国会議員になる前、父︵赳夫元首相︶の秘書をしていた時だ。地元である群馬県の前橋市の学校が、終戦直後の航空写真が欲しいということで探していたが、なかなか見つからなかった。知り合いの新聞記者に頼んでNARAで調べてもらったら、﹁あるよ﹂と。それで米国に行ったときにNARAに寄って検索用カードで﹁MAEBASHI﹂を調べたら、数十枚の写真がすぐ出てきた。ワシントンDCに、日本の地方都市の、しかも戦争で焼かれた写真があるということにびっくりした。しかも、よく整理されていて誰もがアクセスできる。﹁あぁなるほど、さすがだな﹂と感心した。 正しい情報を入手することができるのは、民主主義の原点。入手できないと、国民は正しい判断ができない。結果、悪い判断によっ
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