日中は厳しい残暑が続くものの、朝夕は多少過しやすくなり、夜の時間もずいぶん長くなってきました。﹁読書の秋﹂への準備、というわけでもありませんが、授業で使う参考資料をまとめて自炊した勢いで、本棚に眠っていた重い本も何冊か電子化してみました。 それらの中には数百ページのハードカバー本も含まれます。ハードカバー本は値段も高く、作りもしっかりしているので、分解することに心理的、物理的な抵抗はあったものの、思いきって電子化してサイズや重さの制約から解き放ってみると、以前よりもずっと頻繁に目を通せるようになりました。移動中や外出先での空き時間に、数百ページもあるハードカバー本を手軽に読めるのは、電子書籍ならでは魅力でしょう。 しかし、自炊電子書籍が増えてくるにつれ、それらをもっと読みやすくできないだろうか、と思うようになりました。たとえば、紙の本では製本上の都合もあって、本文の周囲にはかなり広い余裕
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