原作者が尊重され、守られるように――料理と食を通して日常を考察するエッセイ﹁とりあえずお湯わかせ﹂柚木麻子 ﹃ランチのアッコちゃん﹄﹃BUTTER﹄﹃マジカルグランマ﹄など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、映像化の際に原作者に大きくかかる負担について、小説家であり、かつて脚本家志望だった柚木さんからの提言です。 ※当記事は連載の第35回です。最初から読む方はこちらです。 #35 映像化と原作者 テレビドラマにもなった漫画﹁セクシー田中さん﹂の原作者・芦原妃名子さんがお亡くなりになった。映像化にあたっての条件が守られず原作が改変されてしまい、それを防ぐため自ら脚本を書くなどして、心身ともに疲弊していたことが背景にあるようだ。私はドラマも原作もその違い含めて楽しみにしていたので、事情を知って、申し訳ない気持ちになっている。 作品を守るためには、原作者がたった一人、身を削
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