東京・秋葉原で起きた通り魔事件の衝撃は、海外へも広がっている。各国メディアは、﹁オタクが集まる街アキバ﹂で起きた事件の背景を、日本社会が抱える教育や格差問題に焦点を当てて分析している。 ﹁あまりにも多くを要求し競争を求める教育が原因で、日本の若者は︵容疑者と︶同様の圧迫感に直面している﹂と指摘したのは、9日付米誌タイム︵電子版︶だ。タイムは、静岡大の間庭︵まにわ︶充幸︵みつゆき︶名誉教授の談話を引用し、教師や親が子供に失敗に対する責任を持つよう求めるため、﹁若者は逃げ場のない立場に追い詰められてきた﹂と教育の在り方に疑問を投げかけた。 若者が感じている重圧を8日付英BBC放送︵電子版︶は、日本社会が個性に不寛容であるという側面から分析している。 ﹁人々が圧迫感を抱いているのは、日本社会が失敗や他人との違いを認めないせいでもある。社会に適応できず、職もなく、他人と同じように行動しないと