﹁質問が聞こえない﹂﹁ほかの質問に移ろう﹂――。香港のニュース番組に出演した、WHO︵世界保健機関︶のブルース・アイルワード事務局長補佐官のインタビューが波紋を広げている。 台湾の新型コロナウイルス感染症︵COVID-19︶対策について、意図的に回答を避けるような場面があり、台湾の外交部︵外務省に相当︶が﹁パンデミックへの対処には政治は別にすべきだ﹂と抗議する事態に発展している。 WHOをめぐっては、﹁中国への過剰な配慮で感染拡大を招いた﹂との指摘もある。 台湾加盟を拒否するWHO 香港の公共放送﹁RTHK︵香港電台︶﹂の報道番組で2020年3月28日、アイルワード氏がテレビ電話でのインタビューに応じた。 アイルワード氏は前半、﹁WHOは非常に早い段階でこのウイルスがパンデミック︵世界的流行︶になる可能性があると認識していた﹂とする見解や、中国での感染対策を振り返った。 その後、番組では︵