企画の定義から始まったこの企画ですが、最終回は企画の話の総論として、僕の考えるよい企画とわるい企画についてお話を展開したいと思います。広告業界で仕事をしていると、﹁これはイイ企画だね﹂﹁この企画はダメだね﹂といった会話が、毎日のように繰り広げられていると思います。皆さんは企画の良し悪しの判断基準をどこに置いていますか? 企画は結果で判断 新人の頃は企画の判断基準を内容に置きがちです。実際、僕もそうでした。広告業界で仕事を始めた頃、僕は“誰も思いつかないような企画”が良い企画だと思い込んでいました。なので、当時は奇をてらった企画ばかりを作っていました。ただそうやって作った企画は、ほとんど使いものになりませんでした。﹁斬新だと思っていたのは自分だけ﹂、﹁そもそもクライアント要望から外れている﹂、﹁問題解決に貢献しない﹂などの理由で社内チェックに引っ掛かり、クライアントに届かずに終わっていきまし