大阪府立大学大学院工学研究科の黄瀬浩一教授らは、英文問題を解く際の目の動きから、英語の習熟度を推定する技術を開発した。眼球運動を測定する装置「アイトラッカー」で視点情報を得て、動きの特徴を解析。英語習熟度の目安として英語能力テスト「TOEIC(990点満点)」のスコアを推定する。被験者21人が英文問題2文書を解いた実験では、推定スコアと実際のスコアとの平均誤差は30点だった。 アイトラッカーをパソコンに取り付け、画面に英文問題を表示。解答時にどこを見ているかの視点情報を、画面上の座標データとして取得する。 文書を読む際は、視点が留まる固定、固定からの急速な運動、瞬きの3種の眼球運動を繰り返しており、この3種を数値化して解析した。さらに英文問題の解答時は英語習熟度によって、本文や問題の読み方や答えの選択肢を探す目の動きに差が出る。視点情報からこれらの動きの特徴を抽出し、解答時間と正答数も合わ
![大阪府大、英語習熟度を推定する技術を開発−英文問題を読み解く眼球の動き解析](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9afd90b0e29337baf509d9d4edbad19354fce31d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd3ukgu32nhw07o.cloudfront.net%2Farticle%2Fimg1_file57a0563aee876.jpg)