「異次元緩和」効果を過信 増税後の変調捉え切れず―日銀14年上半期議事録 時事通信 経済部2024年07月16日20時33分配信 【図解】日銀の歩みと物価の動き 日銀が16日公表した2014年上半期(1~6月)の金融政策決定会合議事録では、4月の消費税増税の影響を「想定内」と見て、その後の経済・物価の変調を捉え切れなかった様子がうかがえる。「量的・質的金融緩和(異次元緩和)」導入から1年を経て、マイナスだった物価上昇率が1%台半ばに順調に高まる中、政策効果が過信されていた面は否めない。 消費増税、影響は「想定内」 物価2%達成を楽観、変調見抜けず―日銀14年上半期議事録 黒田東彦総裁は増税直後の4月8日の会合で、「(緩和)効果は引き続きしっかり働いている」と発言し、デフレ脱却に自信を見せた。日銀は当時、2%物価上昇目標の15年度ごろの実現を予想。増税の影響が焦点だったが、同30日の会合でも