豊島横尾館
アーティスト・横尾忠則と、建築家・永山祐子による「豊島横尾館」は、豊島の玄関口となる港に面した家浦地区の、集落にある古い民家を改修してつくられました。展示空間は、既存の建物の配置を生かして「母屋」「倉」「納屋」で構成され、平面作品11点を展示しています。また、石庭と池、円筒状の塔にはインスタレーションが展開され、作品空間は敷地全域にシンボリックな拡がりをみせます。その空間は、生と死を同時に想起させる哲学的な場となり、さらに、建物には光や色をコントロールする色ガラスを用いて、豊島の光や風や色、作品の見え方をさまざまに変容させて、空間体験をコラージュのようにつなげます。
アーティストのご紹介
アーティスト 横尾忠則
横尾忠則は、30歳を迎える頃から今に至るまで、「生と死」を主題とし、死と正面から向かい合い制作してきました。豊島横尾館では、これまでの多くの作品の中から、その主題に深く迫る作品が選ばれています。館のために描かれた新作を含む絵画とともに、庭や円筒状の塔に展開するインスタレーションも鑑賞いただけます。
倉
- 「天ニアルモノヲ見ヨ」
- 1996
- 「死の島」
- 2012
- 「Aurora」
- 1983
母屋
- 「望郷の湯」
- 2004-2008
- 「死の島 ベックリンに基づく II」
- 2012
- 「原始宇宙」
- 2000
- 「宇宙的狂気愛」
- 1991
- 「網膜が見た夢 II」
- 1994
- 「紫の胎動」
- 1994
納屋
- 「葬の館」
- 2012
- 「メランコリア」
- 2012
- 庭のインスタレーション
- トイレのインスタレーション
- 滝のインスタレーション
建築のご紹介
建築家 永山祐子
古い民家の佇まいはそのままに、色ガラスなどを用いて改修。赤いガラスは、三次元である建築表現に絵画的な表現を加味し、館の主要テーマである「生と死」を表現しようと考えられました。“赤”は横尾作品にも多く用いられる色であり、生命を象徴する血液の色でもあります。赤いガラスで隔てられた向こう側の景色は、隣り合う“日常と非日常”、“生と死”の境界であるかのように、モノクロームの風景として見えます。
その他施設のご紹介
ショップ 「豊島横尾館」ショップ
豊島横尾館に関する書籍等を販売しております。
受付となりのスペースですので、ご来館の際は是非お立ち寄りください。
- 営業時間
- 10:00~11:30/12:30~17:00/3月1日〜3月31日
10:00〜17:00/4月1日〜9月30日
10:00〜16:00/10月1日〜2月末日
- 定休日
- 施設に準じる
アーティスト・横尾忠則と建築家・永山祐子による解説に加え、批評家・浅田彰による論評を収録しています。
豊島横尾館の内観・外観・庭を撮影したポストカード。全3種です。
団体鑑賞のご案内
9名以上のお客様 団体鑑賞のご案内
豊島横尾館では、9名以上の団体でご来館の皆様にスムーズにご鑑賞いただくために、事前予約をお願いしております。
- お申し込み
- お申し込みは、下記のウェブサイトよりお願いします。
豊島美術館・心臓音のアーカイブ・豊島横尾館・針工場 団体予約サイト
- お問い合わせ
- 豊島美術館 受付
Tel : 0879-68-3555 FAX:0879-68-2182
問合せ受付時間:10:00〜17:00(休館日除く)
ウェブ問い合わせフォームはこちら
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ご来館のお客様へ
施設・サービスのご案内
お子様連れのお客様へ
- ・館内に段差があり、通路が非常に狭いため、ベビーカーはご利用いただけません。受付にお預け下さい。
- ・館内に授乳室はございません。
お身体の不自由なお客様へ
(2)車椅子等の貸出について ・車いす‥貸し出しはございません。 ・筆談具‥あります。 ・多目的トイレ‥ございません。 ・介助犬・盲導犬・聴導犬を同伴してご入館いただくことができます。