全てがツンデレになる。
●多分ね。ツンデレが好きな人ってのは、結局﹁自分を甘やかして欲しい人﹂だと思うのね。
●ふりかえってツンデレってのは、現実でイチャイチャできないオタクの理想郷なのよ。
●つまり、ツン=現実 デレ=虚構っていう二項対立が内在するテーマなわけ。
●だから、デレがセカイ系になる。一個人のデレ=理想郷だけど、結局は周囲のツン=うまく行かない人生になる。だから、メタでもある。
●ツンデレってのは﹁こんだけいちゃついてるのはいいけどさ。実際問題としてはありえねえよな﹂というオタクの絶え間ない現実との整合をつきつけてるわけ。
●そう考えると、どこぞの哲学者だかオタキングだかの言う﹁動物化するオタク﹂なんてもういないのよ。いたとしてもそれはもはや絶滅危惧種。
●そりゃまあ、あいかわらずキャラ萌えオタクだっているのは事実よ。﹁〓〓たん、萌え〓﹂とかそういうのは。でもさ、げんしけんだとか改蔵みたく自虐ネタを笑える﹁すましたオタク﹂が跋扈する今となっては、オタクそのものがツンデレなのね。絶えず、内面の葛藤に苦しんでるし、もだえてる。社会との整合をいかにして取るのかに悩んでる。
●つまりね。ツンデレってのは、動物化するオタクじゃなくて、人間化するオタクの象徴なの。これは電車男の登場でにわかにスポットのあたった﹁オタクの社会化﹂にも関係あることだろうけども。
●そうした意味ではコンテンポラリーっていうのかな。まさに﹁現在進行形の現実世界におけるオタクそのもの﹂を指しているから、ツンデレは人気があると思うのよ。
●今まで言及はずーっと避けてきたんだけど、﹃http://d.hatena.ne.jp/nand/20050823/p1﹄におけるnand氏の主張ってのは、だからものすごく正しいのね。世に遍く女人がツンデレであるってのは。ただし、彼だか彼女だかの言ってるのは、明らかにオタクの求めているツンデレじゃなくて、どこまでいっても﹁ツンデレらしきもの﹂なの。
●それは﹃http://internet.kill.jp/d/200509.html#d01_t1﹄の中でxx氏が言ってるけども、ツンデレってのは元来からキャラ属性にすぎないってのもあるし、ツンデレを求めているオタクってのは、結局﹁自分を甘やかせてくれるモノ﹂を求めているわけで、﹁自分に甘えてくるモノ﹂を求めてないから。
●だって、自分に甘えてくるモノってのは、いわゆる﹁妹キャラ﹂の役割ですよ? そして、世に遍く女人は決して﹁妹キャラ﹂になれないんですよ。
●だって、想像してみ? 会社の同僚や、学校の知り合いが﹁おにぃちゃ〓ん﹂なんて甘えてくる姿を。
●普通にキモいっしょ? ムリっしょ? 耐えられないっしょ? 病院行け。ただちに。って言いたくなるっしょ?
●だからね。オタクが呼ばわるる﹁いわゆるツンデレ﹂ってのは現実には存在しえないの。どうあがいたって。哀しいことに。ツンデレは﹁すましたオタク達﹂すなわち自分自身の投影にすぎないから。自分を可愛がれるのは自分だけで、他人はまったく必要じゃないの。
色々めんどいので、テキトーに箇条書きを羅列。書き終わるのが早い早い。十五分とかからず。
さすが箇条書きマジックだ、書きなぐってもそれなりにまとまっているように見えるぜ。
そのうち改訂予定。
無論、いつものごとく予定は未定。