Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。
iOS版と同じ充実機能で他プラットフォームから乗り換えもOK
Windows 10上で動作するUWP版「Instagram」。Webカメラを取り付けたデスクトップPCではカメラ型アイコンが現れないが、2-in-1 PCで確認するとモバイル版のように同アイコンが現れた
本誌でも既報のとおり、デスクトップPCに対応したUWP︵ユニバーサル Windows プラットフォーム︶版﹁Instagram﹂が2016年10月中旬にリリースされた。さかのぼれば、UWP版アプリ自体は2016年5月にリリースされているが、当時はWindows 10 Mobileのみ動作可能で、PCは後回しだった。
UWP版﹁Instagram﹂の機能は、iOS版など他のプラットフォーム版と同じく基本的な機能をすべて備えている。ホームボタンではフォロワーのタイムラインが並び、“いいね”やコメントの投稿が可能。検索ボタンではフォロー傾向によるお薦めの動画や画像、キーワードによる検索が行える。﹁Spotify﹂と異なり、拍子抜けするほどプラットフォームによる相違点が見つからず、Instagram愛用者がiOS/AndroidからWindows 10 Mobileへ移行できる第一歩と言えるだろう。
Windows 10 Mobile上で動作する「Instagram」 虫眼鏡型アイコンをタップすると画像や動画をキーワードベースで検索できる ハート型アイコンからはフォロワーや自分と関係するユーザーを確認できる 人型のアイコンからは自身のプロフィールや投稿内容、設定などが行える 移行に際しては、投稿機能やコミュニケーション機能が最大のポイントとなるが、撮影時のフィルターや編集機能はiOS版と比べた限り遜色はなかった。また、前述のとおり“いいね”やコメント投稿も他プラットフォームと同じ仕組みのため、Instagram愛用者が戸惑う場面はなさそうだ。アプリ不足がネックとなっているWindows 10 Mobileだが、「Instagram」の登場は我々Windows 10 Mobile利用者にとって大きな恩恵と言える。
撮影した画像に効果を追加するフィルターの種類は他プラットフォームと同じ。使用の有無を選択する管理設定も用意されていた 映像の明度やコントラストなどを調整する編集機能も充実している。遠近法を使って再調整する“調整”機能はかなり便利だ 投稿時はコメントやハッシュタグの追加に加えて、他SNSと連携する機能も備えている