Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。
スマホのマイクであの曲名がわかる!
街の雑踏やテレビから流れてくる音楽にフッと気付く。だが、肝心の曲名を思い出せないことはないだろうか。そんな時こそ﹁Shazam﹂出番だ。スマートフォンやPCのマイクから取り込んだ内容を分析し、﹁Shazam﹂が作成した音響デジタル指紋と一致した曲を提示するアプリである。2012年からサービスを提供しているため、PCやすでに他のスマートフォンプラットフォームで利用中の方も少なくないだろう。﹁Shazam﹂は早期からWindows Phone 8.xに対応し、現在はWindows 10やWindows 10 Mobileもサポートしている。
Windows 10 Mobile上で動作する「Shazam」。初回起動時は内蔵マイクへのアクセス許可を求められる 中央にあるShazamアイコンをタップし、音楽を鳴らしている場所へデバイスを近づけるだけだ
筆者も﹁Shazam﹂の存在自体は知っていたが、実際に試すのは今回が初めてである。そこで手元にあった楽曲をPCで再生し、“Shazamした”ところ拍子抜けするぐらい簡単に曲名を言い当てた。ちなみにShazamという単語は、手品師が技を披露する際の声や歓喜の声、周囲の注目を集める時に発する﹃ジャーン﹄という意味を持つ。
ベーシックなところでThe Beatlesの曲で試したところ、見事に言い当てた。なお、曲の歌詞やビデオも再生可能 日本のポップスも正しく検知したが、先ほどとは違って再生アイコンなどは現れなかった Windows 10版「Shazam」では、WindowsストアとiTunes Store両方のボタンが現れた。蛇足だがWindows 10版はCortanaをサポートしている 「Shazam」は検索結果から、曲の部分再生やリンクから楽曲を購入する機能を用意しており、Windows 10 Mobileの場合はWindowsストア経由で、iOS版はiTunes Store経由で購入する。iOS版「Shazam」の動作を確認したところ、[Apple Musicで聴く]ボタンが現れた。タップしてみるとデバイス内に楽曲がある場合は「ミュージック」アプリで再生。存在しない場合は「Apple Music」の利用をうながされた。Windows 10 Mobile版も同じかと思い、SDカードに楽曲をコピーしてみたが、検索結果は変わらない。この辺りの機能差は少々気になるところである。
[Get it from Microsoft]アイコンをタップすると、Windowsストア経由で楽曲を購入できる こちらはiOS版「Shazam」の検索結果。デバイス内に保存した楽曲も再生できる [マイ Shazam]画面ではメールもしくはFacebookアカウントによるログインで、「Shazam」内SNSによるアーティストのフォローが可能。ログインせずとも検索履歴は表示され、他のプラットフォームでログインしても検索結果は共有されないため、今回試用した限りではログインしない状態で使っても不便に感じることはなかった。
検索結果を確認できる[マイ Shazam]画面。ここから楽曲の購入なども可能だ [チャート]画面では日本やグローバルのヒットチャートを確認できる スタート画面にピン留めすると、直近の検索結果をライブタイルとして表示する