“文学少女”シリーズ
“文学少女”シリーズ | |
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ジャンル | 学園[1]、ミステリ[2]、ラブコメ[3] |
小説 | |
著者 | 野村美月 |
イラスト | 竹岡美穂 |
出版社 | エンターブレイン |
掲載サイト | FB Online(短編のみ) |
レーベル | ファミ通文庫 |
刊行期間 | 2006年4月28日 - 2011年4月30日 |
巻数 | 全16巻 |
漫画:“文学少女”と死にたがりの道化 | |
原作・原案など | 野村美月(原作) 竹岡美穂(キャラクター原案) |
作画 | 高坂りと |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊ガンガンJOKER (5話まではガンガンパワード) |
レーベル | ガンガンコミックスJOKER |
発表号 | パワード2008年8月号 - JOKER2010年11月号 |
巻数 | 全3巻 |
漫画:“文学少女”と飢え渇く幽霊 | |
原作・原案など | 野村美月(原作) 竹岡美穂(キャラクター原案) |
作画 | 高坂りと |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊ガンガンJOKER |
レーベル | ガンガンコミックスJOKER |
発表号 | 2011年1月号 - 2013年9月号 |
発表期間 | 2010年12月22日 - 2013年8月22日 |
巻数 | 全4巻 |
漫画:“文学少女”と美味しい噺【レシピ】 | |
原作・原案など | 野村美月(原作) 竹岡美穂(キャラクター原案) 松田美弥(シナリオ協力) |
作画 | 日吉丸晃 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | ビーンズエース→ 月刊Asuka(Recipe4より) |
レーベル | あすかコミックスDX |
発表号 | ビーンズエースVol.17 - VOL.19 月刊Asuka2009年9月号 - 2010年4月号 |
巻数 | 全2巻 |
漫画:“文学少女”と恋する詩人【ポエット】 | |
原作・原案など | 野村美月(原作) 竹岡美穂(キャラクター原案) 松田美弥(シナリオ協力) |
作画 | 日吉丸晃 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | 月刊Asuka |
レーベル | あすかコミックスDX |
発表号 | 2010年6月号 - 2011年1月号 |
巻数 | 全1巻 |
映画:劇場版“文学少女” | |
原作 | 野村美月 |
監督 | 多田俊介 |
脚本 | 笹野恵 |
キャラクターデザイン | 松本圭太 |
音楽 | 伊藤真澄 |
制作 | Production I.G |
配給 | クロックワークス |
封切日 | 2010年5月1日 |
上映時間 | 103分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル、漫画 |
ポータル | 文学、漫画 |
本作は実在の文学小説が題材となっており、その小説をなぞるかのように物語が展開したり、登場人物がその小説に強い影響を受けたりしている(題材は#既刊一覧参照)。物語は基本的に井上心葉の一人称で進むが、その物語の合間には登場人物の「誰か」の文章・心情などがその人物の一人称で語られる。
タイトルロゴは縦書きで、「〝文学少女〟」とダブルミニュートが使われる。横書きではダブルクォーテーションマークが使われる。
海外向け(英語)では『Book Girl』と表記される。
シリーズ展開
編集あらすじ
編集本編
編集外伝
編集高校2年生の井上心葉は、桜が舞い散る黄昏の校庭で、卒業し北海道の大学に進学する天野遠子に別れのキスをした。遠子の後ろ姿を見て泣き崩れる井上心葉の姿を、人知れず見ていたのは外伝の主人公となる日坂菜乃だった。その姿に日坂菜乃は一目ぼれし、入学後になって彼が文芸部の部長であることを知り入部する。しかし、彼女は小説など読んだこともない素人であり遠子とは全く性格が異なるのだが、なぜか天野遠子を彷彿させるおてんば娘だった。井上心葉は、彼女が首を突っ込み厄介なことになると、遠子並みの「想像」で菜乃を助けるなど、本編には見られない男らしさが垣間見られる。
登場人物
編集※声は特記のない限りドラマCD版・劇場アニメ版・OVA版共通。
メインキャラクター
編集サブキャラクター
編集- 森 紅楽々(もり くらら)
- 声 - 下田麻美[5]
- ななせの親友でクラスメイト。小学生の頃にからかわれた過去があって、下の名前を呼ばれるのを嫌がっており、作中では亮太に呼ばれるごとに悲鳴を上げている。そのため「森ちゃん」と呼ばれているが、亮太と付き合い始めてからは彼だけは(二人っきりの時だけに)呼ぶことを認めている。ななせの恋を誰よりも応援しており、お節介だと彼女によく怒られる。心葉がななせを振った時は彼に思い切りビンタを喰らわせた。当初は一詩が好きだったが、ななせと一緒に帰る亮太に対して複雑な感情を抱き始める。
- 冬柴 瞳(ふゆしば ひとみ)
- 『見習いの、初戀。』から登場する菜乃の親友で、『見習いの、寂寞。』ではキーパーソンの一人として登場。クールで、ショートカットにほっそりとした顔つきで美人。菜乃に対しては素っ気無く接しているが、その理由は『見習いの、寂寞。』で明らかになる。
- 井上 舞花(いのうえ まいか)
- 声 - 津田美波
- 心葉の妹。エピローグ及び挿話集4では中学生になっている。 本編ではあまり登場しないが、『不機嫌な私と檸檬の君(挿話集4)』では主人公として登場する。
各巻の登場人物
編集『死にたがりの道化』
編集『飢え渇く幽霊』
編集『繋がれた愚者』
編集- 更科 繭里(さらしな まゆり)
- 声 - 中原麻衣
- 旧姓は小西。一詩の彼女を自称する。長い黒髪を持つ美人。実は一詩の小学校時代のクラスメイトで、ある事件の後両親が離婚、転校している。
- 鹿又 笑(かのまた えみ)
- 声 - 宮原永海
- 一詩の小学校時代のクラスメイト。ある事件の後に転校した。教科書に載っていた芥川龍之介の『蜜柑』が好き。
『穢名の天使』
編集『月花を孕く水妖』
編集- 姫倉 ゆり(ひめくら ゆり)
- 姫倉家の縁者で80年前に姫倉の別荘に住んでいた。
- 敷島 秋良(しきしま あきら)
- 学生。80年前に姫倉の別荘を訪ね、ゆりと恋仲になった。
- 魚谷 紗代(うおたに さよ)
- 麻貴の別荘でメイドとして働いている。中学1年生。『見習いの、傷心。』にも登場。
- ゆりに似た面影を持つ遠子を慕っている。心葉とは最初、遠子への接し方から冷たく接していたが後にある想いを抱くようになり、『見習いの、傷心』では文通をしていることが明らかになっている。
『神に臨む作家』
編集『恋する挿話集』
編集『見習い』シリーズ
編集- 松本 和(まつもと なごむ)
- 『見習いの、心中。』に登場。西高の二年生。
- 芦屋 朱里(あしや あかり)
- 『見習いの、心中。』に登場。西高の養護教諭。
- 三上(みかみ)
- 『見習いの、心中。』に登場。松本和のクラスメイト。学年トップで真面目。
- 雛澤 幸(ひなざわ さち)
- 『見習いの、心中。』に登場。松本和の同級生。以前三上と付き合っていた。
- 仙道 十望子(せんどう ともこ)
- 『見習いの、怪物。』に登場。聖条学園二年一組の生徒で、合唱部の部長。一人称は「ボク」の明るい少女で、後輩から慕われている。
- 烏丸 雫(からすま しずく)
- 『見習いの、怪物。』に登場。仙道十望子の友人で、元合唱部員。一年前のある事件により合唱部を退部し、休学中。
- 忍成 良介(おしなり りょうすけ)
- 『見習いの、寂寞。』聖条学園の臨時の司書。普段は大学で働いている。
- 以前は瞳の家庭教師をしていたが、とある事件をきっかけに疎遠になってしまった。
『半熟作家』シリーズ
編集漫画
編集以下の2種類の漫画化作品が連載されている。
原作の漫画化
編集高坂りとの作画で、小説第1巻を原作とする『“文学少女”と死にたがりの道化』の表題でスクウェア・エニックス刊『ガンガンパワード』2008年8月号より連載されていたが、同誌が2009年4月号を以て休刊したことに伴い後継誌『月刊ガンガンJOKER』へ移籍して同年5月号(創刊号)より2010年11月号まで連載された。1号分の中断を経て、引き続き2011年1月号より小説第2巻を原作とする『“文学少女”と飢え渇く幽霊』が連載され2013年9月号で終了した。
スピンオフ
編集日吉丸晃の作画で、1話読み切りの作品として『“文学少女”と美味しい噺【レシピ】』の題で角川書店刊『ビーンズエース』Vol.17より連載されていたが、Recipe4より同出版社の『月刊Asuka』へ移動して2009年9月号より2010年4月号まで連載された。2010年6月号からは続編『“文学少女”と恋する詩人【ポエット】』が連載され2011年1月号で終了した。いずれもシナリオ協力に松田美弥。
制作背景
編集著者の野村美月は本作執筆以前に「Bad! Daddy」や「うさ恋。」などコミカル路線の作品を手掛けていたが、担当編集者の荒川友希子が次はシリアス路線の作品を執筆してみてはどうかと提案したことで本作が誕生した[6]。
評価
編集人気
編集批評
編集ライターの宇佐見尚也は現実世界で過去に発表された文学作品が作中で発生する事件やエピソードのモチーフとなっており、作品それぞれの展開に沿うように物語が進行していく点が本作の特徴であると評している[25]。
大島丈志は『ライトノベル研究序説』に掲載の「野村美月 “文学少女”シリーズ――『銀河鉄道の夜』から飛躍する文学少女」という自分の担当した記事において、『“文学少女”と慟哭の巡礼者』を、「『銀河鉄道の夜』のカルパネルラとジョバンニの関係を使用し、また、作家宮沢賢治の伝記や「敗れし少年の歌へる」など多数の賢治作品を埋め込みながら、個から普遍へという大きな理想をもつ物語を飛躍的な読みによって解釈し直し、個人の内面を重視する受容をおこなうことで、等身大の理想をゴールとし、作品中の現時点で悩める登場人物たちそれぞれが日常生活で救済されていく物語へと転換しているといえるだろう。」と考察している[26]。
既刊一覧
編集ライトノベル(原作)
編集本編は全8巻完結、他に既刊として短編集4巻、外伝である「“文学少女”見習い」シリーズ3巻、シリーズ最終巻となる「半熟作家」がある。
長編(本編)
編集巻 | タイトル | 発売日 | ISBN | 題材 | 題材の作者 |
---|---|---|---|---|---|
1 | “文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】 | 2006年4月28日[27] | 4-7577-2806-9 | 人間失格 | 太宰治 |
2 | “文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】 | 2006年8月30日[28] | 4-7577-2915-4 | 嵐が丘 | エミリー・ブロンテ |
3 | “文学少女”と繋がれた愚者【フール】 | 2006年12月25日[29] | 4-7577-3084-5 | 友情 | 武者小路実篤 |
4 | “文学少女”と穢名の天使【アンジュ】 | 2007年4月28日[30] | 978-4-7577-3506-4 | オペラ座の怪人 | ガストン・ルルー |
5 | “文学少女”と慟哭の巡礼者【パルミエーレ】 | 2007年8月30日[31] | 978-4-7577-3685-6 | 銀河鉄道の夜 | 宮沢賢治 |
6 | “文学少女”と月花を孕く水妖【ウンディーネ】 | 2007年12月25日[32] | 978-4-7577-3918-5 | 夜叉ケ池 / 草迷宮 / 外科室 | 泉鏡花 |
7 | “文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】上 | 2008年4月28日[33] | 978-4-7577-4173-7 | 狭き門 | ジッド |
8 | “文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】下 | 2008年8月30日[34] | 978-4-7577-4371-7 |
短編集
編集巻 | タイトル | 発売日 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】1 | 2008年12月26日[35] | 978-4-7577-4578-0 |
2 | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】2 | 2009年8月29日[36] | 978-4-7577-5039-5 |
3 | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】3 | 2010年4月30日[37] | 978-4-04-726487-8 |
4 | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4 | 2010年12月25日[38] | 978-4-04-726960-6 |
巻 | 収録作品 | 題材 | 題材の作者 |
---|---|---|---|
1 | “文学少女”と恋する牛魔王【ミノタウロス】 | 初恋 | ツルゲーネフ |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『更級日記』〜 | 更級日記 | 菅原孝標女 | |
“文学少女”と革命する労働者【プロレタリア】 | 蟹工船 | 小林多喜二 | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『万葉集』〜 | 万葉集 | - | |
“文学少女”と病がちな乙女【クロエー】 | ダフニスとクロエー | ロンゴス | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『ムギと王さま』〜 | ムギと王さま | エリナー・ファージョン | |
無口な王子【プリンス】と歩き下手の人魚【マーメイド】 | 赤いろうそくと人魚 | 小川未明 | |
“文学少女”と扉のこちらの姫【レイディ】 | 夏への扉 | ハインライン | |
“文学少女”と浮気な預言者【ヨカナーン】 | サロメ | オスカー・ワイルド | |
“文学少女”の今日のおやつ 特別編〜『スノーグース』〜 | スノーグース | ポール・ギャリコ | |
2 | 森ちゃんのつぶやき | - | - |
“文学少女”と愛を叫ぶ詩人【ハイネ】 | ハイネ詩集 | ハインリヒ・ハイネ | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『ロリータ』〜 | ロリータ | ウラジミール・ナボコフ | |
“文学少女”とキスを待てない詩人【バイロン】 | バイロン詩集 | ジョージ・ゴードン・バイロン | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『飛ぶ教室』〜 | 飛ぶ教室 | エーリッヒ・ケストナー | |
ななせの恋日記 其ノ一 たったひとつの願いごと | - | - | |
ななせの恋日記 其ノ二 大嫌いの裏側 | - | - | |
ななせの恋日記 其ノ三 明日にはきっと | - | - | |
“文学少女”と汚れつちまつた詩人【チューヤ】 | 中原中也詩集 | 中原中也 | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『銀の匙』〜 | 銀の匙 | 中勘助 | |
“文学少女”と祝福する詩人【タゴール】 | ギタンジャリ(タゴール詩集) | ラビンドラナート・タゴール | |
ななせの恋日記 特別編 | - | - | |
3 | “文学少女”と炎を上げる牛魔王【ミノタウロス】 | 潮騒 | 三島由紀夫 |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『好色五人女』〜 | 好色五人女 | 井原西鶴 | |
“文学少女”と恋しはじめの女給【メイド】 | 歌行燈 | 泉鏡花 | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『谷間』〜 | 谷間(かわいい女・犬を連れた奥さん) | アントン・チェーホフ | |
傷ついた紳士【テノール】と穢れなき歌姫【ソプラノ】 | 蝶々夫人 | ジャコモ・プッチーニ | |
卵の歌姫【ディーヴァ】と彷徨える天使【エンゲル】 | さまよえるオランダ人 | リヒャルト・ワーグナー | |
遠子おばタンの秘密 | - | - | |
迷える仔鹿【バンビ】と嘘つき人形【ドール】 | ライ麦畑でつかまえて | J.D.サリンジャー | |
頑張る仔鹿【バンビ】と臆病な旅行者【ホリー】 | ティファニーで朝食を | トルーマン・カポーティ | |
道化【ピエロ】のつぶやき | - | - | |
4 | “文学少女”見習いの、発見。 | 銀河鉄道の夜 | 宮沢賢治 |
“文学少女”と物思ふ公達【ノーブル】 | 堤中納言物語 | - | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『かもめのジョナサン』〜 | かもめのジョナサン | リチャード・バック | |
“文学少女”と幸福な子供【チャイルド】 | 最後の真珠 | ハンス・クリスチャン・アンデルセン | |
“文学少女”と騒がしい恋人たち【ラヴァーズ】 | ばらとゆびわ | ウィリアム・メイクピース・サッカレー | |
アトリエの内緒話 | - | - | |
不機嫌な私【ガール】と檸檬の君【ボーイ】 | 檸檬 | 梶井基次郎 | |
美羽〜戸惑いながら一歩ずつ〜 | たけくらべ | 樋口一葉 | |
ななせ〜天使へのコール〜 | - | - | |
蛍〜嵐のあとの陽の中へ〜 | 嵐が丘 | エミリー・ブロンテ | |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『桜の森の満開の下』〜 | 桜の森の満開の下 | 坂口安吾 | |
シュークリームの秘密 | - | - | |
“文学少女”の今日のおやつ 特別編〜『百年後』〜 | 百年後 | ラビンドラナート・タゴール |
長編(外伝)
編集巻 | タイトル | 発売日 | ISBN | |
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題材 | 題材の作者 | |||
1 | “文学少女”見習いの、初戀【はつこい】。 | 2009年4月30日[39] | 978-4-7577-4829-3 | |
収録作品 | “文学少女”見習いの、初戀【はつこい】。 | デミアン | ヘルマン・ヘッセ | |
“文学少女”見習いの、心中【しんじゅう】。 | 曽根崎心中 | 近松門左衛門 | ||
2 | “文学少女”見習いの、傷心【しょうしん】。 | 2009年12月26日[40] | 978-4-04-726030-6(通常版) 978-4-04-726029-0(DVD付特装版) | |
収録作品 | “文学少女”見習いの、傷心【しょうしん】。 | みずうみ | テオドール・シュトルム | |
“文学少女”見習いの、怪物【かいぶつ】。 | フランケンシュタイン | メアリー・シェリー | ||
3 | “文学少女”見習いの、卒業【そつぎょう】。 | 2010年8月30日[41] | 978-4-04-726725-1 | |
収録作品 | “文学少女”見習いの、寂寞【せきばく】。 | こころ | 夏目漱石 | |
“文学少女”見習いの、卒業【そつぎょう】。 | 桜の園 | アントン・チェーホフ |
長編(最終巻)
編集巻 | タイトル | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|---|
題材 | 題材の作者 | |||
半熟作家と“文学少女”な編集者【ミューズ】 | 2011年5月11日[42] | 978-4-04-727222-4 | ||
収録作品 | 半熟作家と“文学少女”な編集者【ミューズ】 | 伊勢物語 | - | |
半熟作家とスキャンダラスな淑女【スカーレット】 | 風と共に去りぬ | マーガレット・ミッチェル | ||
半熟作家と空騒ぎの学友達【ハムレット】 | ハムレット | ウィリアム・シェイクスピア | ||
半熟作家とページを捲る“文学少女”【ディアーズ】 | 伊豆の踊り子 | 川端康成 |
単行本未収録作品
編集『“文学少女”と恋する挿話集』収録済
編集掲載 / エピソードタイトル | 題材 / 作者 | 収録 |
---|---|---|
『“文学少女”の今日のおやつ』(FB Online 2007.1号 - 2008.2号まで掲載) | ||
第1回 「更級日記」 | 『更級日記』(菅原孝標女) | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】1 |
第2回 「かもめのジョナサン」 | 『かもめのジョナサン』(リチャード・バック) | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4 |
第3回 「桜の森の満開の下」 | 『桜の森の満開の下』(坂口安吾) | |
第4回 「谷間」 | 『かわいい女・犬を連れた奥さん』「谷間」(アントン・チェーホフ) | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】3 |
第5回 「好色五人女」 | 『好色五人女』(井原西鶴) | |
第6回 「ムギと王さま」 | 『ムギと王さま』(エリナー・ファージョン) | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】1 |
第7回 番外 ななせの恋日記 | - | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】2 |
第8回 番外 続・ななせの恋日記 | ||
第9回 番外 続々・ななせの恋日記 | ||
第10回 「ロリータ」 | 『ロリータ』(ウラジーミル・ナボコフ) | |
第11回 「飛ぶ教室」 | 『飛ぶ教室』(エーリヒ・ケストナー) | |
第12回 「銀の匙」 | 『銀の匙』(中勘助) | |
最終回 「万葉集」 | 『万葉集』 | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】1 |
『“文学少女”の秘密の本棚』(FB Online 2008.3号より掲載 / 全10話 前後編構成) | ||
第0回 『森ちゃんのつぶやき』 | - | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】2 |
第1回 『“文学少女”と愛を叫ぶ詩人【ハイネ】』 | 『ハイネ詩集』 | |
第2回 『“文学少女”と扉のこちらの姫【レイディ】』 | 『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン) | |
第3回 『“文学少女”と浮気な預言者【ヨカナーン】』 | 『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇』(オスカー・ワイルド) | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】1 |
第4回 『“文学少女”とキスを待てない詩人【バイロン】』 | 『バイロン詩集』 | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】2 |
第5回 『“文学少女”と炎を上げる牛魔王【ミノタウロス】』 | 『潮騒』(三島由紀夫) | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】3 |
第6回 『迷える仔鹿【バンビ】と嘘つき人形【ドール】』 | 『ライ麦畑でつかまえて』(J.D.サリンジャー) | |
第7回 『“文学少女”と幸福な子供【チャイルド】』 | 『アンデルセン童話集』 | “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4 |
第8回 『不機嫌な私【ガール】と檸檬の君【ボーイ】』 | 『檸檬』(梶井基次郎全集 全1巻より) | |
最終回 『“文学少女”と騒がしい恋人【ラヴァーズ】たち』 | 『ばらとゆびわ』(サッカレイ) | |
その他の掲載・挿入作品 | ||
“文学少女”と恋する牛魔王 | 『はつ恋』(ツルゲーネフ) | 『FBSP Vol.2 まかでみスペシャル』 “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】3 |
アトリエの内緒話 | - | ファミ通文庫 小冊子「BUNGAKU-SHOUJO」 “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4 |
“文学少女”見習いの、発見。 | 『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治) | FB Online 2010.9号 “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4 |
文学少女"と物思ふ公達【ノーブル】 | 『堤中納言物語』 | FB Online 特別短編 “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4 |
シュークリームの秘密 | - | 画集『“文学少女”の追想画廊【ガレリア・デ・アール】』 アニメイト販促特典 “文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4 |
関連書籍
編集画集・ガイドブックなど
編集タイトル | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
“文学少女”の追想画廊【ガレリア・デ・アール】 | 2008年12月26日[44] | 978-4-7577-4588-9 |
“文学少女”Fantasy Art Book | 2010年4月21日[45] | 978-4-04-726490-8 |
“文学少女”のグルメな図書ガイド | 2010年4月21日[46] | 978-4-04-726491-5 |
劇場版“文学少女” -appetizer- | 2010年4月21日[47] | 978-4-04-726508-0 |
“文学少女”の追想画廊【ガレリア・デ・アール】2 | 2011年5月30日[48] | 978-4-04-727310-8 |
コミックス
編集巻 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
『“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】』(作画:高坂りと / スクウェア・エニックス刊行) | ||
1 | 2009年4月24日[49] | 978-4-7575-2545-0 |
2 | 2010年2月22日[50] | 978-4-7575-2807-9 |
3 | 2010年12月22日[51] | 978-4-7575-3103-1 |
『“文学少女”と美味しい噺【レシピ】』(作画:日吉丸晃 / 角川書店刊行) | ||
1 | 2010年1月26日[52] | 978-4-04-854411-5 |
2 | 2010年4月26日[53] | 978-4-04-854467-2 |
『“文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】』(作画:高坂りと / スクウェア・エニックス刊行) | ||
1 | 2011年8月22日[54] | 978-4-7575-3340-0 |
2 | 2012年8月22日[55] | 978-4-7575-3533-6 |
3 | 2013年2月22日[56] | 978-4-7575-3884-9 |
4 | 2013年11月22日[57] | 978-4-7575-4136-8 |
『“文学少女”と恋する詩人【ポエット】』(作画:日吉丸晃 / 角川書店刊行) | ||
1 | 2011年1月22日[58] | 978-4-04-854579-2 |
コラボアンソロジー
編集『コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る』(2008年10月30日発売、ISBN 978-4-7577-4484-4)に“文学少女”のコラボレーション作品3編収録。
タイトル | 執筆者 | コラボレーション作品(著者) | 題材 | |
---|---|---|---|---|
1 | “文学少女”と乙女に集う召喚獣 | 野村美月 | 『バカとテストと召喚獣』(井上堅二) | ウォルター・スコット著『アイヴァンホー』 |
2 | “文学少女”と殺された莫迦【フール】 | 井上堅二 | 紫式部著『源氏物語』「葵」 / 『千一夜物語』 | |
3 | “文学少女”とやってきた走者【ランナー】 | 野村美月 | 『学校の階段』(櫂末高彰) | アラン・シリトー著『長距離走者の孤独』 |
アニメ
編集主要スタッフ・声優はいずれも同じ。
今日のおやつ 〜はつ恋〜
編集『“文学少女”今日のおやつ 〜はつ恋〜』が、2009年12月26日に発売の『DVD付特装版“文学少女”見習いの、傷心。』に収録された。
スタッフ
編集- 監督・絵コンテ - 多田俊介
- シリーズ構成 - 山田由香
- 脚本 - 笹野恵
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 松本圭太
- 作画監督 - 石川真理子
- 演出 - 江崎慎平
- 美術監督 - 鈴木路恵
- 色彩設計 - 津守裕子
- 撮影監督 - 田中宏侍
- 音響監督 - 中嶋聡彦
- 音楽 - 伊藤真澄
- アニメーション制作 - Production I.G
- 製作 - “文学少女”製作委員会
劇場版
編集『劇場版“文学少女”』として2010年5月1日に公開された。エンターブレイン設立10周年記念作品。
2009年4月にコミック版第1巻と『“文学少女”見習いの、初戀。』の書店向けリリース情報より、劇場アニメ版がProduction I.Gにて製作される予定と発表された。公開に先駆けて2009年12月26日に発売の『DVD付特装版“文学少女”見習いの、傷心。』に劇場版PVが収録された。
ぴあ初日満足度ランキング第4位。興行収入は5900万円を記録している[59]。
DVDは2010年8月27日に発売。
スタッフ(劇場版)
編集- 監督 - 多田俊介[60]
- 監督助手 - 江崎慎平
- 原作 - 野村美月「“文学少女”シリーズ」(ファミ通文庫/エンターブレイン刊)[11]
- キャラクター原案 - 竹岡美穂[60]
- 脚本 - 山田由香[60]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 松本圭太[61]
- デザインワークス - 太田恵子[61]
- 絵コンテ - 笹木信作[61]、川崎逸朗[61]、亀井幹太[61]、多田俊介[61]
- 演出 - 多田俊介[61]、安川勝[61]、川崎逸朗[61]
- 作画監督 - 黄瀬和哉[61]、奥田陽介[61]、吉田優子[61]、関口可奈味[61]、手塚響平[61]、佐野恵一[61]
- 美術監督 - 鈴木路恵[61]
- 美術設定 - 塩澤良憲[61]、藤瀬智康[61]
- 色彩設計 - 津守裕子[61]
- 撮影監督 - 田中宏侍[61]
- 編集 - 植松淳一[61]
- 音楽 - 伊藤真澄[61]
- 音響監督 - 中嶋聡彦[61]
- プロデューサー - 鈴木健太[61]、高畑裕一郎[61]、橋本武志[61]、小池克実[61]、有永真仁[61]
- 配給 - クロックワークス[61]
- アニメーション制作 - プロダクション I.G[60]
- 製作 - “文学少女”製作委員会(エンターブレイン、ポニーキャニオン、ティー・オーエンタテインメント、ランティス、角川コンテンツゲート)[61]
主題歌
編集“文学少女”メモワール
編集『“文学少女”メモワール』として全3巻が刊行。劇場でも1週間期間限定先行上映された。各巻約30分。それぞれ遠子、美羽、ななせをメインとした物語となっている(I以外では遠子も端役である)。初回限定版のみ主演声優などによるオーディオコメンタリーが収録された。
共通スタッフ
編集- 発売元 - エンターブレイン
- 販売元 - ポニーキャニオン
- 原作 - 野村美月『“文学少女”』シリーズ(ファミ通文庫/エンターブレイン刊)[16]
- キャラクター原案 - 竹岡美穂[16]
- 監督 - 多田俊介[16]
- シリーズ構成 - 山田由香[16]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 松本圭太[16]
- プロップデザイン - 太田恵子
- 美術デザイン - 藤瀬智康、塩澤良憲
- 美術監督 - 鈴木路恵
- 色彩設計 - 津守裕子
- 撮影監督 - 田中宏侍
- 編集 - 植松淳一
- 音楽 - 伊藤真澄[16]
- 音響監督 - 中嶋聡彦
- プロデューサー - 鈴木健太、高畑裕一郎、橋本武志、小池克実、有永真仁
- アニメーション制作 - Production I.G[16]
- 製作 - “文学少女”製作委員会(エンターブレイン、ポニーキャニオン、ティー・オーエンタテインメント、ランティス、角川コンテンツゲート)
- オープニングテーマ「夢想庭園」
各話情報
編集CD
編集いずれも ランティス GloryHeaven より発売。
ドラマCD
編集- ドラマCD版 “文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】
- 【前篇】 2009年10月21日
- 【後篇】 2009年11月25日
- ドラマCD版 “文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】
- 【前篇】 2010年2月24日
- 【後篇】 2010年3月24日
- ドラマCD版 “文学少女”と繋がれた愚者【フール】
- 【前篇】 2010年9月22日
- 【後篇】 2010年11月24日
サウンドトラック
編集- 劇場版“文学少女”オリジナルサウンドトラック〜追想音楽Musique du film〜 2010年5月1日
- “文学少女”メモワール サウンドトラックI -夢見る少女 の前奏曲(プレリュード)- 2010年7月7日
- “文学少女”メモワール サウンドトラックII -ソラ舞う天使の鎮魂曲(レクイエム)- 2010年10月27日
- “文学少女”メモワール サウンドトラックIII -恋する乙女の狂想曲(ラプソディ)- 2011年1月26日
その他のCD
編集ラジオ
編集ラジオ“文学少女”〜真夜中の文芸部〜 | |
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ラジオ | |
配信期間 | 2010年1月9日 - 2011年1月1日 |
配信サイト | 超!A&G+ |
配信日 | 毎週土曜日 24:00 – 24:30 |
配信回数 | 52回 |
ネット局 | ランティスウェブラジオ ファミ通.com公式サイト |
パーソナリティ | 花澤香菜( – 第35集) 花澤香菜・入野自由(第36集 – 、隔週) |
構成作家 | 小林洋平(ちゃんこ) |
提供 | ランティス( – 第35集) エンターブレイン “文学少女”製作委員会(第36集 – ) |
テンプレート - ノート | |
ポータル | ラジオ |
『ラジオ“文学少女”〜真夜中の文芸部〜』が超!A&G+、ランティスウェブラジオ、ファミ通.com公式サイトにて放送されていた。パーソナリティはアニメで主演の花澤香菜(天野遠子 役)と入野自由(井上心葉 役)。
開始から第35集(2010年9月4日)まではパーソナリティは花澤のみだったが、第36集(2010年9月11日放送分)から番組がリニューアルされ入野が参加した。2人は共演せず、奇数回はリニューアル前を踏襲した花澤パーソナリティの回、偶数回はゲストを迎える入野パーソナリティの回となっており、花澤回と入野回の間で内容の繋がりは薄い。
放送時間
編集- 2010年
- 超!A&G+ 毎週土曜日 24時00分 – 24時30分
1月 9日 – 2011年 1月 1日
- 2010年
- ランティスウェブラジオ、ファミ通.com公式サイト 毎週土曜更新(7日遅れ)
1月16日 – 2011年 1月 8日
コーナー
編集- オープニングトーク
- 台本に作家(放送日に関連した人物のこともある)の写真が貼られており、その人物についてトークする。
- 文学ポスト
- リスナーから寄せられたふつおたを紹介する。
- あとがき→文芸部の活動日誌
- パーソナリティが放送回の感想を述べる。入野回ではゲストからの短いメッセージを入野が読む。
花澤回
編集入野回
編集- 自由の部屋(第36集 – )
- 『“文学少女”』にかかわる人をゲストに招き、話を伺う。ゲストはここで初登場するが、そのまま番組最後までいる。
- ギルティーマイスター(第36集 – )
- リスナーから寄せられた、心葉のような罪深いエピソードを紹介し、入野とゲストが判定する。ゲストも自分のエピソードを1つ披露する。
第35集まで
編集ゲスト
編集- 2010年平野綾(コメントゲスト、朝倉美羽 役)、多田俊介(コメントゲスト、アニメ監督)、伊藤真澄(アニメ音楽) 5月 8日(第18集) - 入野自由(コメントゲスト)、
- 2010年rino(CooRie、『メモワール』OP主題歌) 8月14日(第32集) -
- 2010年 9月25日(第38集) - 多田俊介
- 2010年10月 9日(第40集) - 平野綾
- 2010年10月23日(第42集) - 山田由香(アニメ脚本)、黒木類(Production I.G、アニメ制作)
- 2010年11月下田麻美(森紅楽々 役) 6日(第44集) -
- 2010年11月20日(第46集) - riya(eufonius、『劇場版』主題歌)
- 2010年12月松本圭太(アニメキャラクターデザイン) 4日(第48集) -
- 2010年12月18日(第50集) - 水樹奈々(琴吹ななせ 役)
公開イベント
編集- 2010年1月24日(同年2月6日の第5回で配信) みらい館大明体育館(池袋)。ドラマCD『“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】』発売記念イベントを兼ねる。ゲスト: Riya(イベントのみの出演でラジオには出演なし)。
- 2010年3月28日東京国際アニメフェア2010「ラジオ文学少女スペシャルステージ」(同日超!A&G+で生放送)。
超!A&G+ 土曜24:00-24:30枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
花澤香菜のひとりでできるかな?(リピート) |
ラジオ“文学少女”〜真夜中の文芸部〜 |
超!A&G+スペシャル(リピート2) |