「オキナワ移住地」の版間の差分
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1968年に、国際協力事業団は﹁オキナワ移住地動態調査﹂を行った{{sfn|出稼ぎと移民|2008|p=433}}。この調査によると移住から12年後には入植者の36.3%が移住地から転住︵死者70人も含む︶していると分析した{{sfn|出稼ぎと移民|2008|p=433}}。 オキナワ移住地の入植者の動態を詳細に報告したものには、石川友紀による﹁ボリビア国コロニアオキナワ移民の再移住に関する実証的考察﹂がある{{sfn|出稼ぎと移民|2008|p=433}}。石川の調査によると、琉球政府の移民計画下で行われた第1次から第19次の移住者総数3,231人のうち2,599人が1979年までに移住地を去っていることを明らかにした{{sfn|出稼ぎと移民|2008|p=433}}。定着率は19.9%と極めて低いことがわかる。 また石川の調査によると、オキナワ移住地への入植者のうち1,736人がボリビア国外へ転出、ブラジルに1,088人、アルゼンチンに578人と国外転出者の実に約96%が両国への再移民になったことが明らかになった{{sfn|出稼ぎと移民|2008|p=435}}。この理由として、ブラジルとアルゼンチンには戦前からの沖縄県出身移民者が数多く存在し、かつボリビアより経済状態が良かったことが挙げられる{{sfn|出稼ぎと移民|2008|p=435}}。 |