カナムグラ
カナムグラ︵鉄葎、Humulus japonicus︶はアサ科[注釈1]カラハナソウ属の一年草。
和名﹁鉄葎﹂は強靭な蔓を鉄に例え、﹁葎﹂は草が繁茂して絡み合った様を表すように、繁茂した本種の叢は強靭に絡み合っており、切ったり引き剥がしたりすることは困難である。
後述のヤエムグラやヤブムグラ等、本種と似た種小名の植物は多いが、本種とは系統的に離れたアカネ科に属するものが多い。漢名は律草︵りつそう︶。
カナムグラ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Humulus japonicus Siebold & Zucc | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
カナムグラ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Japanese hop |
分布
編集形態
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雌雄異株のつる植物で一年草[3][2]。伸張が旺盛で、一面に広まる[3]。茎から葉柄にかけて下向きの小さな鋭い棘があり、木や電柱、ガードレールなど他物に絡まる[3][1]。
葉は長い葉柄で対生し、葉身の長さ5 - 12センチメートル程度の5 - 7裂に深く切れ込んだ掌状で、葉縁に鋸歯が多く、葉の表面は荒い毛があってザラつく[3][2]。
花期は晩夏から秋にかけて︵8月 - 10月︶で、雄株は分枝した花茎を伸ばし、円錐花序にまばらにつき、細かい淡緑色の雄花を多数つける[3][6]。雄花の花被はふつう4個あり、雄しべは大きな葯がつく[6]。一方の雌花は、雌株の葉腋から花茎を伸ばして下向きに短い穂状の花序を垂らし、花序にかたまるように苞に包まれた紫褐色の花をつける[3][6]。雌花につく苞は、先端が尖り、濃紫色の模様がある[6]。雌花は受粉後に成熟して果実となると赤紫色を帯びる。
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茎は伸長が旺盛で、一面に広がる。
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葉は掌形で、深く5裂から7裂する。
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雄花
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雌花
アレルギー
編集利用
編集類似種
編集その他
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 亀田龍吉 & 有沢重雄 2010, p. 206.
- ^ a b c 菱山忠三郎 2014, p. 147.
- ^ a b c d e f g h i j 馬場篤 1996, p. 36.
- ^ 土壌の富栄養化が農村地域の河川周辺雑草群落の動態に及ぼす影響 雑草研究(日本雑草学会会報) Vol.42, No.2(19970830) pp. 107 - 114
- ^ Invasive.org(pdf)
- ^ a b c d 近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著 2010, p. 206.
- ^ アレルギー性疾患の研究(第6報) : クワモドキ及びカナムグラについて第14回日本アレルギー学会総会・ Vol.14, No.4(19650430) pp. 261-262
参考文献
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●亀田龍吉、有沢重雄﹃花と葉で見わける野草﹄近田文弘 監修、小学館、2010年4月10日。ISBN 978-4-09-208303-5。
●馬場篤﹃薬草500種 栽培から効用まで﹄大貫茂 写真、誠文堂新光社、1996年9月27日。ISBN 4-416-49618-4。
●平野隆久 写真﹃野に咲く花﹄山と溪谷社︿山溪ハンディ図鑑1﹀、1989年10月。ISBN 4-635-07001-8。
●菱山忠三郎﹃﹁この花の名前、なんだっけ?﹂というときに役立つ本﹄主婦の友社、2014年10月31日。ISBN 978-4-07-298005-7。