「コククジラ」を編集中
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また、[[ザトウクジラ]]はシャチの狩りを積極的に妨害して他の生物を守ることが確認されており、2012年の観察以降、シャチによるコククジラの狩りや殺害後の捕食を妨害した観察例が複数回報告されている<ref>{{Cite web|author=Tia Ghose |date=2017-05-04|url=https://www.livescience.com/58960-humpbacks-stop-orca-killing-spree-video.html|title=Humpbacks Block Killer Whale Feeding Frenzy in Wild Video|website=ライブ・サイエンス([[:en:Live Science|英語版]]) |access-date=2023-07-10}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=Jason Bittel, 鈴木和博(訳)|date=2016-08-10|url=https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/080900301/|title=ザトウクジラはシャチから他の動物を守る、研究報告|website=[[ナショナル ジオグラフィック (雑誌)|ナショナルジオグラフィック]]日本語版|access-date=2023-07-10}}</ref>。 |
また、[[ザトウクジラ]]はシャチの狩りを積極的に妨害して他の生物を守ることが確認されており、2012年の観察以降、シャチによるコククジラの狩りや殺害後の捕食を妨害した観察例が複数回報告されている<ref>{{Cite web|author=Tia Ghose |date=2017-05-04|url=https://www.livescience.com/58960-humpbacks-stop-orca-killing-spree-video.html|title=Humpbacks Block Killer Whale Feeding Frenzy in Wild Video|website=ライブ・サイエンス([[:en:Live Science|英語版]]) |access-date=2023-07-10}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=Jason Bittel, 鈴木和博(訳)|date=2016-08-10|url=https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/080900301/|title=ザトウクジラはシャチから他の動物を守る、研究報告|website=[[ナショナル ジオグラフィック (雑誌)|ナショナルジオグラフィック]]日本語版|access-date=2023-07-10}}</ref>。 |
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商業捕鯨の禁止後は、人類による主だった脅威は少数民族による生存捕鯨、定置網への[[混獲]]、船舶との衝突、騒音、ゴミの誤飲、 |
商業捕鯨の禁止後は、人類による主だった脅威は少数民族による生存捕鯨、定置網への[[混獲]]、船舶との衝突、騒音、ゴミの誤飲、環境汚染や[[地球温暖化]]とそれらによる餌や生息地の減少<ref name=Cortez /><ref name=13Smaller />、などが挙げられているが、これらの他にも[[日本]]国内にて[[密猟]]と思わしき事例が数度記録されたり<ref name=Suttsu /><ref>[[西脇昌治]], [[粕谷俊雄]], 1970年, {{PDFlink|[http://www.icrwhale.org/pdf/SC02229-37.pdf ''Recent record of gray whale in the adjacent waters of Japan and a consideration on its migration]''}}, Scientific Reports of the Whales Research Institute, 第22号, 第29-37頁</ref><ref name=MM />、日本国内の市場から本種の肉が複数回発見されたこともある<ref name=Funahashi2002>{{cite journal|doi=10.1111/j.1748-7692.2002.tb01036.x|title=Gray Whale Products Sold in Commercial Markets Along the Pacific Coast of Japan|journal=Marine Mammal Science︵[[:en:Marine Mammal Science|英語版]]︶|volume=18|page=295|year=2002|last1=Baker|first1=C. S.|last2=Dalebout|first2=M. L.|last3=Lento|first3=G. M.|last4=Funahashi|first4=Naoko}}</ref>。また、日本などでは﹁[[混獲]]﹂と称した疑似的な捕鯨によって[[絶滅危惧種]]が標的にされる危険性も存在し<ref>{{Cite web|和書|author=環境庁自然保護局|date=1998-03|url=https://www.biodic.go.jp/reports2/5th/kaisei_h10/5_kaisei_h10.pdf |title=セミクジラ|work=海域自然環境保全基礎調査 - 海棲動物調査報告書|pages=68-69|website=[[生物多様性センター]]︵[[環境省]]︶|access-date=2023-12-07}}</ref>、日本国内では[[混獲]]による死亡事例が相次いできた<ref name=JAWAN>倉澤七生, 2007年, [https://www.jawan.jp/rept/rp2008/rp080229kurasawa-j89.html 海の生物多様性保全とクジラと私たち], JAWAN通信 No.89, 日本湿地ネットワーク</ref>。上記の[[密猟]]に関しても、本種だけでなく[[セミクジラ]]や[[シロナガスクジラ]]などの他の[[絶滅危惧種]]も[[日本]]において密猟の対象にされる懸念が存在する<ref>{{cite web|url=https://www.deseret.com/1998/5/16/19380203/scientists-find-strong-evidence-of-black-market-for-whale-meat |title=Scientists find strong evidence of black market for whale meat|author= |date=1998-05-16 |work=デザレット・ニュース︵[[:en:Deseret News|英語版]]︶|access-date=2023-08-06}}</ref>。また、日本では本種もふくめた絶滅危惧種の鯨類の管轄も[[環境庁]]ではなく[[農林水産省]]の範疇にあり、国内の自然保護の界隈でも鯨類などの保護は外国の思想の受け売りとみなされるなど軽視されてきた<ref name=JAWAN />。
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なお、後述の通り現在確認されている「アジア系個体群」は[[カムチャッカ半島]]を経由して[[北米大陸]]にも[[回遊]]していることが判明しているため、[[チュクチ自治管区]]や[[ワシントン州]]などで行われている原住民による「生存捕鯨」に絶滅危惧のアジア系個体群が影響を受ける可能性の有無については明らかになっていない。 |
なお、後述の通り現在確認されている「アジア系個体群」は[[カムチャッカ半島]]を経由して[[北米大陸]]にも[[回遊]]していることが判明しているため、[[チュクチ自治管区]]や[[ワシントン州]]などで行われている原住民による「生存捕鯨」に絶滅危惧のアジア系個体群が影響を受ける可能性の有無については明らかになっていない。 |