バカップル
熱愛状態の恋人をからかう語
定義
バカップルは俗語であり、はっきりとした定義は存在しないが
●延々と惚気話を続ける
●公共の場所で衆目を意識せず平然といちゃつく、キスをする[3]
●一目で判かるペアルックを着ている
●お互いを独特の愛称で呼び合っている
など人目をはばからない言動を繰り返し、周囲に不快感や失笑を与えるカップルに対して皮肉を込めて用いられる場合が多い。
また、それら行為を行ってしまった時に自嘲気味にバカップルを自称する場合もある。
さらにはバカップルであることを開き直り、他人に著しい不快感を与える者も少なからず存在する。
しかしその基準は人によって異なり、一般的に若者の間ではその基準は低く、年齢が高くなるにつれてその基準は厳しくなる傾向にある。
例えば公然とキスをすることに対する抵抗感が低い、またはまったくない若者が増えているが、それを快く思わない中高年者は少なくない。
これはキスが日常的な文化として定着している西洋諸国と異なり日本には元々そのいった文化がなかったことや、奥ゆかしさを美徳とする国民性がある一方で、西洋文化が広まっている現代の若者達からそういった美徳が失われつつあることなどが理由として考えられる。
日本以外の諸国における状況
英語に﹁バカップル﹂を意味する言葉はない。また、北米や南米、欧州の多くの国では、上記のような言動には比較的寛容である場合が多い。例えば、フランス、パリのセーヌ川沿いでは暖かい季節などは、恋人たちが長いキスをしている光景が日常的に見られ、むしろそれはパリのロマンチックな風景を構成する大切な要素として人々から好意的に受け止められている︵あるいは、あまりに日常的な光景なので、気にもとめない︶。また例えば、イタリアのローマ、あるいは南米ブラジルのサンパウロなどでも、ちょいと横丁に入ったりすると若い恋人たちが、愛しそうに抱き合って、愛を語り合っている光景に出会うことができる。
一方、イスラム諸国やヒンドゥー教国であるインドなどでは、性的な表現には非常に厳しいので、注意が必要である。公然とディープキスなどをしていると逮捕される場合もある。︵ただし、手はつないでいても大丈夫であり、ペアルックも大丈夫である。また、独特の愛称などで呼び合っていても勿論大丈夫である。そもそも日本語が通じない︶
脚注
- ^ 出典:米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年 492頁
- ^ 『現代用語の基礎知識 1996年版』1006頁、加藤迪男編『20世紀の言葉の年表』 東京堂出版 2001年 ISBN 978-4-490-10567-4 260頁に掲載
- ^ 加藤迪男編『20世紀の言葉の年表』 東京堂出版 2001年 ISBN 978-4-490-10567-4 260頁