「ビックリマン」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
EMS-TC-S01 (会話 | 投稿記録) |
|||
(23人の利用者による、間の31版が非表示) | |||
2行目:
{{Otheruses|菓子商品およびシリーズ全般|同商品の付属のシール|ビックリマン (シール)|テレビアニメ第1作|ビックリマン (アニメ)}}
'''ビックリマン'''は、[[1977年]]([[昭和]]52年)から[[日本]]で発売されている株式会社[[ロッテ]]の[[チョコレート]][[菓子]]。「ビックリ」することを[[概念|コンセプト]]とした[[シール]]を[[おまけ]]として封入した商品である。
当初のおまけシールのシリーズは誰かを驚かせることを狙ったデザインでそれなりの人気を博していたが、[[1985年]]︵昭和60年︶に出した第13弾を最後に終了した。換わって新たに始まったシリーズは、驚くような珍しいシールが入っていることを売りにしたもので、[[トレーディングカード]]の要素が生まれたことも相まって人気が沸騰した。特に﹁悪魔VS天使﹂シリーズは[[1980年代]]後半から[[1990年代]]初頭にかけて大[[流行|ブーム]]を巻き起こし、[[テレビアニメ|アニメ]]など様々な関連商品をも生み出した。﹃[[別冊宝島]]﹄には1985年の[[サブカルチャー]]および[[流行]]の一つとして紹介されている{{Sfnp|﹃80年代アイドルcollection﹄|2017|p=93}}。 本体となる﹁ビックリマンチョコ﹂は、[[チョコレート]]を[[ウエハース]]ではさんだものである。[[日本人]]で[[1970年代]]生まれを中心とした世代には、チョコレートの中に[[ラッカセイ|ピーナッツ]]が入っていたイメージが強いが、時代によって適宜変更されている。本体価格も発売当初は30円であったが、50円、60円と値上げされ、[[2005年]]︵[[平成]]17年︶以降は80円になった。[[タイアップ]]商品での定価はその都度異なっている。 13行目:
* 1979年、︵初代︶ビックリマンの第2弾である﹁新ビックリマン﹂が発売。﹁立体どっきりシール入り!﹂。チョコ内のアーモンドクランチが'''ピーナッツ'''に変更。 * 1985年8月、10代目となる「悪魔VS天使シール入り!」が発売(至1991年)。一大ブームに。
* 1987年、過去の「悪魔VS天使シール」が入った「ビックリマンアイス」「ビックリマンスナック(カレー味→チキンコンソメ味)」が発売(至1990年)。発売価格50円。
* 1988年、公正取引委員会の指示に従い、シールの材質価値及び混入率を均一化<ref name="80yen">[http://mame-tanku.com/archives/55506763.html ビックリマンチョコが﹁84円﹂で復刻になった嘘のような本当の理由。]- Blogで本を紹介しちゃいます。{{リンク切れ|date=2021年5月20日}}</ref>{{Refnest|group="注"|2005年の80円への値上げは景品表示法が改正されたためによるもの、という計算がなされている。}}。 * 1991年8月、11代目となる﹁新決戦 スーパービックリマンチョコ﹂が発売。﹁バイオ悪魔VSメカ天使シール入り﹂︵至1993年︶。 * 1998年7月、復刻された「悪魔VS天使シール」が入った「ビックリマンチョコ 伝説復刻版」が発売。以降発売分から、本体価格が'''60円'''に変更。
* 1999年7月に『ビックリマン2000』が発売。その後にビックリマン2000アイス、ビックリマン2000ドリンク〈各100円〉が発売。
* 2001年12月、復刻された﹁悪魔VS天使シール﹂が入った﹁ビックリマン スペシャルセレクション2﹂が発売。以降発売分から、チョコ内のピーナッツが'''アーモンド'''に変更︵同時に発売していた﹃ビックリマン2000﹄のチョコも翌2002年、第10弾シール封入分より変更。︶<ref>[http://bikkuri-man.mediagalaxy.ne.jp/news/097.html ロッテ ビックリマン公式ホームページ ビックリマンニュース]</ref>。 * 2005年7月、悪魔VS天使シリーズの20周年として﹁ビックリマン 20th ANNIVERSARY﹂が発売。以降発売分から、本体価格が'''80円'''に変更<ref name="80yen"/>し、シールサイズが48mmに戻る。素材もすべてホロプリズムで統一されている。 22 ⟶ 23行目:
* 2010年8月、20代目となる「ビックリマン 漢熟覇王」が発売(至2011年)。以降発売分から、チョコ内のアーモンドが'''クッキークランチ'''に変更。
* 2014年8月、悪魔VS天使シリーズの30周年{{Refnest|group="注"|実際の30周年は、2015年8月なので1年前倒しのスタートである。}}として﹁ビックリマン オールスターセレクション﹂が発売。ビックリマンオールスターと明記されているが、実際は﹁悪魔VS天使シリーズ﹂のみからのセレクション。 * 2020年5月26日、悪魔VS天使シリーズ35周年<ref>{{Cite web|和書|title=﹁悪魔だらけのビックリマン﹂﹁天使だらけのビックリマン﹂TOP {{!}} ビックリマンオフィシャルホームページ|url=http://bikkuri-man.mediagalaxy.ne.jp/darake/|website=bikkuri-man.mediagalaxy.ne.jp|accessdate=2020-05-26}}</ref>として﹁悪魔だらけのビックリマン﹂﹁天使だらけのビックリマン﹂が発売。悪魔VS天使シールの1〜31弾と超元祖32弾のヘッドから人気投票を行い、おもて面左上に順位の入った * 現在の仕様は﹃シールサイズ48mm四方、シール素材はエンボスメタルシールもしくはタバック加工のアルミシール、クッキークランチ入りウエハースチョコ﹄が基本である。本体価格においては悪魔VS天使シール系は80円、コラボ系は100円。 34 ⟶ 35行目:
1977年に発売された際には﹁どっきりシール﹂という使って悪戯を行えるというコンセプトシールが封入されていた。背景が透明で、本物らしく似せたコンセント、キスマークなどの写真がシールになっており、壁などに貼って遊ぶことが推奨されていた。その後1985年までは﹁立体どっきりシール﹂﹁ウッシッシール﹂﹁マンギャシール﹂﹁まじゃりんこシール﹂などとマイナーチェンジを繰り返していた。 直接のシリーズ関連はないものの、コンセプト的には同じくロッテより発売されていた
===[[悪魔VS天使シール]]===
ブームとなった﹁悪魔VS天使﹂シールは[[1985年]]から発売開始された。シールの種類は天使と悪魔とお守りの3枚1組で各12種ずつあって、2ヶ月ごとにバージョンチェンジがなされていった。悪魔は寒色系の地味な色合い、お守りは透明なシール、天使はキラキラと光っており、悪魔の4分の1の割合しか封入されていない希少度の高いシールであった。また、1箱︵40個入り︶に1・2枚しか入っていない更に貴重な'''ヘッド'''というレアシールが存在した︵通常ならば1個に1枚のオマケシールであるが、極稀に2枚入っていることもあった。︶。 ビックリマンシールは、発売された翌年から小学生男子を中心に大ブームを引き起こし、毎月の販売数は1300万個にのぼり ヒットの要因は、シールにストーリー性とゲーム性を取り入れたことにある。一見[[駄洒落]]ばかりに見えるキャラクターの名前と、[[神話]]の[[創世記]]を匂わす密度の高いストーリーが魅力的であった。シリーズが進むにつれてキャラクターがパワーアップするという手法も、ユーザーのコレクター魂を引き起こすのには十分であった。 また、シールの裏にはさまざまな文章が書かれており、 ==== ブームの広がり ====
ビックリマンは : 後に同じく社会現象にまで発展した[[ミニ四駆]]、[[バーコードバトラー]]、[[ベイブレード]]、[[甲虫王者ムシキング]]︵いずれも小学館主導︶にも同じように﹁博士、名人﹂というようなカリスマ風のナビゲーターを登場させている。また、[[1990年代]]の[[ガンプラ]]にも、長谷川指導員や奥田教授というナビゲーターがテレビCMや﹃[[コミックボンボン]]﹄誌上に登場した。 69 ⟶ 70行目:
このブームが衰え始めた原因は、[[公正取引委員会]]による勧告と見られている。公正取引委員会は[[1988年]]、ロッテに対してシールの価格差を無くす、種類毎の混入率を均一にする、特定のシールに価値が出るような広告をしない、という3つの自粛案を出した。ロッテはこの指導に従い今までキラキラと光っていた[[ホログラム]]仕様のヘッドは地味なシールとなり、ヘッドが当たる確率は悪魔と同じ割合にまで引き上げられた。結果として、レアカードであったヘッド、ひいてはカード全体の価値が暴落し、一気にファンが離反するという事態となった。公正取引委員会は﹁おまけで釣るのではなく品質本位のフェアな競争を行ってほしい﹂という意図で勧告を出しているが、ロッテ広報担当は﹁シール規制はアメリカからの圧力が原因﹂との見解を示している<ref>労働教育センター [[保坂展人]] 子どもが消える日 1994年1月20日初版発行<br /></ref>。 これに類した事例は[[ペプシコーラ|ペプシツイスト(のちのペプシネックスゼロ)]]のおまけでも起きた。詳しくは[[ペプシコーラ#公正取引委員会
==== ブームの終焉 ====
107 ⟶ 108行目:
=== 1993年以降 ===
1993年には、﹁ドッキリダービーシリーズ﹂という新たなシリーズが開始されたもののわずか1弾で終了。1995年には﹁運の王様﹂がリリースされ、幸運、不運、悪運といった具合に悪魔VS天使シールの3すくみを彷彿とさせるシールシリーズが登場したが、﹁悪魔VS天使﹂時代のようなブームをもたらすことはできなかった。﹁悪魔VS天使﹂シリーズの復活を求める声もあり、1999年には世界観を一新した﹁ビックリマン2000 === 悪魔VS天使シリーズの復活 ===
124 ⟶ 125行目:
* 50th ANNIVERSARY サンデー・マガジン [[セブン-イレブン]] ウェハースチョコ(『[[週刊少年サンデー]]、[[週刊少年マガジン]]』)
*弱ペダマンチョコ(『[[弱虫ペダル]]』)
*聖闘士星矢マンチョコ(『[[聖闘士星矢]]』)
*FGOマンチョコ(『[[Fate/Grand Order]]』) ー ローソン
*刀剣乱舞マンチョコ(『[[刀剣乱舞]]』) ー ファミリーマート
*
*ホロライブマンチョコ([[ホロライブ]]所属のVチューバー)ローソン限定販売
*ブルーロックマンチョコ(『[[ブルーロック]]』)
==== グリーンハウスによるもの ====
135 ⟶ 139行目:
* 北斗のマンチョコ(『[[北斗の拳]]』)
* パズドラマンチョコ(『[[パズル&ドラゴンズ]]』)
▲* キャプ翼マンチョコ(『[[キャプテン翼]]』)
* スターウォーズ ビックリマンチョコ(『[[スターウォーズ]]』)
* 肉リマン(『[[キン肉マン]]』)
144 ⟶ 147行目:
* キングダムマンチョコ(『[[キングダム (漫画)|キングダム]]』)
* けものフレンズマンチョコ(『[[けものフレンズ]]』)
* ドラゴンボールマンチョコ
* ドラゴンボールマンチョコ超(『[[ドラゴンボール超]]』)
* ユニバーサルマンチョコ([[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン]]) ー USJで限定販売された。
* 機動戦士ガンダムマンチョコ(『[[機動戦士ガンダム]]』)地球連邦サイドとジオン公国サイドに分けて構成して販売
150 ⟶ 154行目:
* 歌舞伎チョコ([[松竹]])
* 鬼滅の刃マンチョコ(『[[鬼滅の刃]]』)
*
*ドラゴンクエスト<ダイの大冒険>マンチョコ(『[[DRAGON QUEST -ダイの大冒険-]]』)
*呪術廻戦マンチョコ(『[[呪術廻戦]]』)
*スパイファミリーマンチョコ(『[[SPY×FAMILY]]』)
== メディアミックス ==
158 ⟶ 164行目:
=== アニメ ===
; [[ビックリマン (アニメ)|ビックリマン]]
: 『ビックリマン 悪魔VS天使シール』第1弾 - 第18弾を原作とし、[[朝日放送テレビ|朝日放送(ABC、現・朝日放送テレビ)]]・[[ADKホールディングス|旭通信社(現・ADKグループ)]]・[[東映アニメーション|東映動画(現・東映アニメーション)]]製作、[[
; [[新ビックリマン]]
: 『ビックリマン 悪魔VS天使シール』第19弾 - 第24弾を原作とし、ABC・旭通信社・東映動画製作、テレビ朝日系にて前シリーズの翌週より開始、1989年 - 1990年放送
164 ⟶ 170行目:
: 『スーパービックリマン』を原作とし、ABC・旭通信社・東映動画製作、テレビ朝日系にて1992年 - 1993年放送
; [[ビックリマン2000]]
: 『ビックリマン2000』を原作とし、テレビ東京・[[日本アドシステムズ|NAS]]・[[スタジオコメット]]製作、[[TXNネットワーク|テレビ東京系列]]にて1999年 - 2001年放送
; [[祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン]]
: 『ビックリマンひかり伝』を原作とし、[[テレビ朝日]]・東映アニメーション製作、テレビ朝日・[[
: 本作はシリーズ中唯一、地上波でのネットワークセールスが実施されなかった。
; [[ビックリメン]]
: 『悪魔vs天使』シリーズの世界観をベースにした過去の作品とは異なり、現代社会に近い世界観でシールのコレクター同士の抗争を描く。キャラクター原案は[[武井宏之]]で制作は[[シンエイ動画]]、アニメーション制作は[[レスプリ]]。2023年放送
=== 漫画 ===
299 ⟶ 307行目:
== 韓国版 ==
1988年にロッテ製菓︵[[大韓民国|韓国]]︶が、ビックリマンと同様におまけとしてシールが封入された﹃スリスリ風船ガム﹄︵{{lang|ko|수리수리 풍선껌}}︶を販売していた。 2001年にはビックリマン2000スナックが発売され、1~2弾のシールが2枚封入されていた。
2010年に[[まんだらけ]]出版から、﹃まんだらけさん家のシール図鑑VOL.01 韓流ビックリマンシール︻スリスリ︼編﹄が発売された<ref>[http://www.mandarake.co.jp/publish/seal/1/ まんだらけさん家のシール図鑑VOL.01 韓流ビックリマンシール︻スリスリ︼編]、まんだらけ。2015年11月14日閲覧。</ref>。 311 ⟶ 321行目:
== 参考文献 ==
; 辞事典
* {{Cite web
* {{Cite web
* {{Cite web
* {{Cite web
; 書籍、ムック
* <!--ふじしま-->{{Cite book |和書 |author=藤島宇策 |date=1990-03-01 |title=戦後マンガ民俗史 |publisher=[[河合出版]] |ref={{SfnRef|藤島|1990}} }}{{Small|{{ISBN2|4-87999-024-8}}、{{ISBN2|978-4-87999-024-2}}、{{oclc|673785409}}。}} 324 ⟶ 334行目:
* [[ロッテ]]
* [[ビックリマン (シール)]]
* [[スーパーカー消しゴム]]
* [[食玩]]
* [[コスモス (玩具メーカー)]]
* [[仮面ライダースナック]] - ビックリマンと同様に、カード目当ての購入者による菓子の廃棄問題が起きた。
* [[AKB48]] - ビックリマンと同様に、特典入手を目的とする者によるCDの大量購入および、それに伴う大量廃棄が問題になっている。
* [[OVA]](付録・非売品OAD) - 単行本などの付録アニメ映像ソフトが、ネットオークションで転売されている。
* [[宇宙一せまい授業!]]([[あっ!とおどろく放送局]]) - ビックリマンシール開発チームによるビックリマンの歴史解説。
* [[しくじり先生 俺みたいになるな!!]] - ビックリマンが大ヒット商品になるまでの迷走していた失敗談を、授業形式で紹介。
334 ⟶ 345行目:
== 外部リンク ==
; 当事者発信
* {{Cite web
** [http://bikkuri-man.mediagalaxy.ne.jp/30th/index.html ビックリマン/30th スペシャル]{{リンク切れ|date=2021年5月20日}}
** [http://www.lotte.co.jp/products/catalogue/choco/13.html お口の恋人ロッテのホームページです。チョコレート﹁ビックリマン﹂シリーズの商品カタログ。] - ロッテの商品情報。{{リンク切れ|date=2021年5月20日}} 340 ⟶ 351行目:
; 関係者発信
* 舞台演劇
** {{Cite web
{{ビックリマンシリーズ}}
{{
<!--記事分類のため-->
[[Category:食玩]]
[[Category:
[[Category:漫画作品 ひ|つくりまん]]
[[Category:
[[Category:月刊コロコロコミックの漫画作品]]
[[Category:別冊コロコロコミックの漫画作品]]
[[Category:コロコロコミックの派生誌の漫画作品]]
[[Category:ビックリマン|*]]
[[Category:メディアミックス作品]]
|