常盤座 (岐阜県)
常盤座︵ときわざ︶とは、岐阜県中津川市︵旧恵那郡福岡町︶高山にある芝居小屋である。中津川市指定重要文化財。
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﹁第二十回常盤座歌舞伎保存会定期公演﹂、常盤座歌舞伎保存会による ﹃一条大蔵譚﹄御殿の場
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/70/Tokiwaza_2.JPG/280px-Tokiwaza_2.JPG)
﹁第二十回常盤座歌舞伎保存会定期公演﹂、子ども歌舞伎教室による﹃ 寿曽我対面﹄工藤館の場
岐阜県︵美濃国・飛騨国︶では、地元の人々による地芝居︵歌舞伎︶が盛んに行なわれており、数多くの芝居小屋が建てられた。現在も各地で歌舞伎保存会が活動している。特に東濃地域︵中津川市・恵那市︶は盛んであり芝居小屋も残っている。常盤座もその一つである。
常磐神社の境内にある。神社名は﹁常磐﹂、芝居小屋は﹁常盤﹂であり、読みは同じ﹁ときわ﹂でも漢字が異なる。
興行
●毎年4月第3土・日曜日の常磐神社大祭で素人歌舞伎が奉納される。また、毎年3月下旬には常盤座歌舞伎保存会の定期公演が行われる。
●素人歌舞伎の他、コンサート、ライブ、落語などの各種イベントにも使用されている。
歴史
江戸時代より、恵那郡高山村︵現・中津川市高山︶の産土神の南宮神社の境内では芝居が行われていたという。
●1869年︵明治2年︶‥南宮神社を常磐神社に改称する。
●1891年︵明治24年︶‥常磐神社境内に演劇所として落成する。5月6日、こけら落とし。常磐演劇場とも呼ばれていたという。
●1901年︵明治34年︶‥常盤座に改称。瓦葺に改修する。
●1945年︵昭和20年︶‥軍の要請により倉庫として使用される。一時歌舞伎は中止となる。
●1947年︵昭和22年︶‥破損箇所を修復して歌舞伎が再開される。資材不足のため廻り舞台は修復されずに取り壊される。
●1975年︵昭和50年︶‥改修工事が行われる。以降1983年、1992年に改修が行われる。
●1976年︵昭和51年︶‥高山歌舞伎保存会が結成される。第1回高山歌舞伎公演が行われる。
●1995年︵平成7年︶‥大規模改修により廻り舞台が復活する。高山歌舞伎保存会が福岡町歌舞伎保存会として再結成され、第1回福岡町歌舞伎保存会定期公演が行われる。以降毎年3月下旬に定期公演が行われる。
●2005年︵平成17年︶‥岡町歌舞伎保存会が常盤座歌舞伎保存会に改称する。
建築
建物は間口17.1m、奥行26.9m。2階建て正面入母屋、妻入の形式である。舞台は間口11.2m、奥行8.3m。回り舞台を有する。
所在地
- 所在地
- 岐阜県中津川市高山1026-1
- 交通アクセス
- 国道257号「高山交差点」より岐阜県道408号中野方苗木線を西進。
- 北恵那交通付知峡線「高山」バス停下車、徒歩20分
- 中央本線中津川駅(中津川駅前バスターミナル1番のりば)より「付知峡倉屋温泉」行き
岐阜県の芝居小屋
岐阜県は地芝居が盛んな地域であり、江戸時代から昭和時代に建設された木造芝居小屋が残っている。主な芝居小屋は以下のとおりである。
- 鳳凰座(下呂市)
- 白雲座(下呂市)
- 黒川の東座(加茂郡白川町)
- 蛭子座(中津川市)
- かしも明治座(中津川市)
- 常盤座(中津川市)
- 五毛座(恵那市)
- 熊野座(恵那市)
- 美濃歌舞伎博物館 相生座(瑞浪市)
- 村国座(各務原市)
座標: 北緯35度32分15.3秒 東経137度26分22.0秒 / 北緯35.537583度 東経137.439444度