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実際のところ、金は貨幣として流通させるには稀少に過ぎたため、銀が実質的な貨幣として重きをなし、広範な文明圏で流通した。[[通貨単位]]である﹁[[ドル]]﹂﹁[[ポンド (通貨)|ポンド]]﹂﹁[[リーブル]]﹂など、もとはいずれも銀貨について用いられた呼称である。さらに金と銀の交換比率︵[[金銀比価]]︶を政府が定めることで[[金銀複本位制]]が成立し、銀貨は金貨と並ぶ本位貨幣としての地位を築いた。
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実際のところ、金は貨幣として流通させるには稀少に過ぎたため、銀が実質的な貨幣として重きをなし、広範な文明圏で流通した。[[通貨単位]]である﹁[[ドル]]﹂﹁[[ポンド (通貨)|ポンド]]﹂﹁[[リーブル]]﹂など、もとはいずれも銀貨について用いられた呼称である。さらに金と銀の交換比率︵[[金銀比価]]︶を政府が定めることで[[金銀複本位制]]が成立し、銀貨は金貨と並ぶ本位貨幣としての地位を築いた。
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一方で近世にいたり[[銀山]]の新規採掘が相次ぎ、金銀比価が低下の一途を辿るようになると、国内に大量の銀を保有する[[フランス]]や[[中国]]の抵抗、さらに[[アメリカ |
一方で近世にいたり[[銀山]]の新規採掘が相次ぎ、金銀比価が低下の一途を辿るようになると、国内に大量の銀を保有する[[フランス]]や[[中国]]の抵抗、さらに[[アメリカ]]では[[通貨供給量]]の増大を望む中西部農民、西部の銀坑夫、南部出身者らが金銀複本位制度の維持を主張した︵[[自由銀運動]] [[:en:Free Silver|Free Silver Movement]]︶が通らず、19世紀末には主要国は金銀複本位制度を放棄して[[金本位制]]への移行を行った。ここにおいて本位貨幣としての銀貨はその役目を終え、銅貨と同じく[[補助貨幣]]としての銀貨が成立する。金本位制では金の絶対量が少量であるため、経済規模の拡大に対し対応できないとして[[恐慌]]の発生を懸念する声があり、さらにそれが現実のものとなったため、20世紀初頭には希少金属を貨幣価値の裏付けとする本位貨幣制度はその歴史に幕を閉じた。
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[[画像:American Silver Eagle, obverse, 2004.png|thumb|right|150px|2004年にアメリカで発行された地金型銀貨。1[[トロイオンス]]。]]
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[[画像:American Silver Eagle, obverse, 2004.png|thumb|right|150px|2004年にアメリカで発行された地金型銀貨。1[[トロイオンス]]。]]
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