2015年スペイン総選挙
2015年スペイン議会総選挙は、2015年12月20日に投開票された第11回スペイン議会総選挙である。下院の全350議席、上院の266議席中208議席が改選された。前回の2011年スペイン議会総選挙からは4年1か月が経過しており、これはスペインの民主化以後ではもっとも長い総選挙の間隔となった[8]。
‹ 2011年 • | ||||||||||||||
2015年スペイン総選挙 第11回国会 | ||||||||||||||
2015年12月20日 | ||||||||||||||
種類: | 比例代表制、ドント方式 | |||||||||||||
職務: | 上院議員:208議席 下院議員:350議席 | |||||||||||||
立候補者: | 上院議員:1543人 下院議員:4353人[1] | |||||||||||||
選挙運動期間: | 12月4日-18日[2] | |||||||||||||
基礎データ | ||||||||||||||
総人口: | 46,439,864 | |||||||||||||
有権者数: | [3][4][5] | 36,510,952|||||||||||||
投票数: | 上院議員: 下院議員: 25,349,824 | 24,867,744|||||||||||||
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73.20% 6.2% | |||||||||||||
有効投票数: | 上院議員: 下院議員: 24,935,064 | 23,088,578|||||||||||||
白票: | 上院議員: 下院議員: 187,766 | 978,313|||||||||||||
無効票: | 上院議員: 下院議員: 226,994 | 800,853|||||||||||||
選挙結果 | ||||||||||||||
PP - マリアーノ・ラホイ | ||||||||||||||
選挙連合: | ||||||||||||||
得票: | 7,215,530 33.6% | |||||||||||||
上院 獲得議席: | 121 11% | |||||||||||||
下院 獲得議席: | 123 33.9% | |||||||||||||
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28.72% | |||||||||||||
PSOE[注 3] - ペドロ・サンチェス | ||||||||||||||
選挙連合: | ||||||||||||||
得票: | 5,530,693 21% | |||||||||||||
上院 獲得議席: | 51 5.6% | |||||||||||||
下院 獲得議席: | 90 18.2% | |||||||||||||
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22.01% | |||||||||||||
Podemos - パブロ・イグレシアスPodemos-Compromís – ジョアン・バルドヴィーEn Comú – シャビエル・ドゥメナク 選挙連合
選挙連合
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得票: | 5,189,333 | |||||||||||||
上院 獲得議席: | 16 | |||||||||||||
下院 獲得議席: | 69 | |||||||||||||
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20.66% | |||||||||||||
シウダダーノス - アルベルト・リベーラ | ||||||||||||||
得票: | 3,500,446 | |||||||||||||
上院 獲得議席: | 0 | |||||||||||||
下院 獲得議席: | 40 | |||||||||||||
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13.93% | |||||||||||||
その他の政党 | ||||||||||||||
得票: | 2,689,697 | |||||||||||||
上院 獲得議席: | 21 | |||||||||||||
下院 獲得議席: | 54 | |||||||||||||
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10.71% | |||||||||||||
選挙区別最多得票政党 | ||||||||||||||
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下院議席配分 | ||||||||||||||
上院議席配分 | ||||||||||||||
スペイン首相 | ||||||||||||||
概要
前回選挙で政権を奪った国民党(PP)はマリアーノ・ラホイ首相の下で政権の維持︵2期目︶を目指し、スペイン社会労働党(PSOE)は若いペドロ・サンチェス書記長の下で4年ぶりの政権奪還を目指す。新興勢力のポデモスとシウダダノスは前回選挙に参加していないが、2015年5月の地方自治体選挙と自治州議会選挙で躍進しており、上院にはすでに自治州政府任命による上院議員を有している。両政党は下院では初の議席獲得を試みる。
2015年5月に行われた地方自治体選挙と自治州議会選挙後、6月には2016年の予算案を国会解散前に通過させることが確認され、総選挙日を12月まで遅らせることが強く暗示された。それによって予算案の議会内手続きを完了させる時間が生まれ、総選挙の日程は12月13日または12月20日が有力候補に挙げられた[9]。最終的には10月1日に行われた会見で、ラホイ首相は法的に可能な範囲でもっとも遅い日である12月20日に総選挙を行うことを発表した[10]。
12月20日に行われた総選挙では123議席を獲得した国民党が第1党となったが、前回選挙から大きく議席数を減らし、過半数の175議席に届かなかった[11]。このため首相の選出が難航することが予想されている[11]。
選挙制度
スペインの立法府である国会(Cortes Generales)は二院制である。
●下院︵代議院︶
●上院︵元老院︶
立法の発案権は下院と上院の両院︵に加えて政府︶が有しているが、下院は上院よりも大きな立法権を有しており、下院の絶対過半数によって上院の発案権の大部分を無効とすることができるため、スペインの二院制は非対称であるとされる。下院のみが首相からの信任を付与または剥奪する能力を持つ。上院は下院による無効の対象外であるいくつかの排他的な機能を有しているが、上院の権利は限られている[12]。スペインの選挙制度は秘密投票の普通選挙に基づいている。
下院
下院350議席のうち348議席は、スペインに50ある県ごとに分けられた選挙区から、ドント方式かつ厳正拘束名簿式の比例代表制で選出される。スペインに2ある自治市のセウタとメリリャからは1人ずつが選出される。下院議員の任期は4年間である。それぞれの選挙区はまず2議席を確保し、残りの248議席は選挙区の人口に比例して配分される。それぞれの選挙区で総投票数︵白票も含む︶の3%以上を獲得した政党/選挙連合のみが議席を獲得する権利を得る。
今回の選挙における下院の議席の配分は以下のとおりである。
選挙区 | 議席数 | 地図 |
---|---|---|
マドリード県 | 36 | |
バルセロナ県 | 31 | |
バレンシア県 | 15 | |
アリカンテ県、セビリア県 | 12 | |
マラガ県 | 11 | |
ムルシア県 | 10 | |
カディス県 | 9 | |
アストゥリアス県、バレアレス諸島県、ア・コルーニャ県、ラス・パルマス県、ビスカヤ県 | 8 | |
グラナダ県、ポンテベドラ県、サンタ・クルス・デ・テネリフェ県、サラゴサ県 | 7 | |
アルメリア県、バダホス県、コルドバ県、ジローナ県、ギプスコア県、タラゴナ県、トレド県 | 6 | |
カンタブリア県、カステリョン県、シウダ・レアル県、ウエルバ県、ハエン県、レオン県、ナバーラ県、バリャドリッド県 | 5 | |
アラバ県、アルバセテ県、ブルゴス県、カセレス県、リェイダ県、ルーゴ県、オウレンセ県、ラ・リオハ県、サラマンカ県 | 4 | |
アビラ県、クエンカ県、グアダラハラ県、ウエスカ県、パレンシア県、セゴビア県、テルエル県、サモラ県 | 3 | |
ソリア県 | 2 | |
セウタ and メリリャ | 1 |
- 上院
スペインに50ある県のうちイベリア半島部の47県それぞれに4議席が割り当てられる。バレアレス諸島州とカナリア諸島州では、規模の大きな3島、マヨルカ島、グラン・カナリア島、テネリフェ島にそれぞれ3議席が割り当てられ、メノルカ島、イビサ島&フォルメンテーラ島、フエルテベントゥーラ島、ラ・ゴメラ島、エル・イエロ島、ランサローテ島、ラ・パルマ島にそれぞれ1議席が割り当てられる。スペインに2ある自治市のセウタとメリリャにはそれぞれ2議席が割り当てられる。上院議会選挙には制限連記制が使用され、選挙人は政党/選挙連合ではなく候補者に投票する。4議席を有する選挙区では、選挙人は最大3人の候補者に投票することができる。2議席または3議席を有する選挙区では、選挙人は最大2人の候補者に投票することができる。1議席を有する選挙区では、選挙人は1人の候補者に投票することができる。各選挙区において得票数が多い順に当選となる。上院議員の任期も下院議員と同じく4年間である。直接選挙の上院議員選挙で選出された208人の上院議員に加えて、各自治州の立法府は少なくとも1人、さらに自治州の人口100万人あたり1人を加えた数の上院議員を任命する権利を有している[14]。一般的に自治州議会による任命は総選挙と同時には行われず、自治州議会選挙後に行われる。
有資格者
国会議員と自治州議会議員の兼任は禁止されており、もし自治州議会議員が国会議員に当選した場合は自治州議会議員の座を辞任しなければならない。裁判官、判事、オンブズマン、軍関係者、警察関係者、憲法裁判所や選挙裁判所の関係者は、その職務と国会議員を兼任することができず[15]、例えば国営放送局テレビシオン・エスパニョーラ(RTVE)などの公的機関や、国家による独占企業の最高経営責任者(CEO)、それと同等の立場の指導者もまた同様である[16]。
2002年6月の政党法ではスペイン最高裁判所による立候補の制限が認められた。その政党や人物がイデオロギー、宗教、信条、国籍、人種、性別や性的嗜好の点で差別を行う人物であると判断した場合、また政治的目標を達成するための手段として暴力を扇動したり組織したと判断した場合、また﹁テロ組織﹂の行動を支持したり賛美したと判断した場合に、最高裁判所はその政党や個人候補者の立候補に制限を加えることができる[17]。
2007年の地方自治体選挙のために発効された選挙法によると、候補者リストには男女それぞれが少なくとも40%を占めていなければならないため、5人の候補者リストの場合には男女それぞれが2人以上含まれている必要がある[18]。選挙管理委員会に登録されている政党と選挙連合が候補者リストを提出できる。選挙管理委員会に登録されていない被選挙者のグループは、特定の選挙区の登録有権者の1%の署名を集めることでリストを提出できる。前回の総選挙で議席を得られなかった政党は、立候補を行う選挙区で登録有権者の0.1%の署名を集めることが必要となる[16][19]。
経過
2011年総選挙
スペイン社会労働党(PSOE)は2004年から2011年まで政権党を務めたが、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は悪化する経済状況に苦しめられた。2011年初頭にはサパテロ首相が国会議員を退任︵首相も退任︶してマドリード州議会議員に転じる意向を示した。2011年5月22日に行われた2011年スペイン議会総選挙で、与党の社会労働党は1977年以来最悪となる結果に終わり、野党の国民党(PP)が圧勝した。2011年12月20日にマリアーノ・ラホイがスペイン首相に就任し、前任者であるサパテロを苦しませた議会の安定をなし得ると、過半数の186議席を獲得した国民党とラホイ首相は政治的・経済的状況の自由な舵取りを任された。しかし、ラホイ首相は法令の乱用、野党による法案改正の阻止、議会内委員会の阻止などを行い、メディアと野党の双方から強い批判を浴びた[20]。
2012年3月の第38回社会労働党党大会では、元副首相のアルフレード・ペレス・ルバルカバが元国防大臣のカルマ・チャコンとの接戦に勝利してPSOE書記長︵党首︶に就任した[21]。
二大政党制の拒絶
2011年5月の地方自治体選挙と州議会選挙の直前には、﹁15-M運動﹂︵5月15日︶または﹁インディグナードス運動﹂︵怒れる者たち︶などと呼ばれるスペイン反緊縮運動が起こっていた。さらなる民主化、財政緊縮や増税の停止を求める街頭での抗議活動やデモ運動が増加し、国民党と社会労働党によって形成された二大政党制の拒否に発展した。国民党が政権を握った後には選挙公約違反や汚職事件が問題化し、民衆による抗議運動は激化した。社会変革のうねりは﹁国会を包囲せよ﹂︵2011年9月25日︶、﹁尊厳のための行進﹂︵Marchas de la Dignidad, 2014年10月22日︶、﹁市民の潮流﹂︵Mareas Ciudadanas、2015年2月23日︶などの大規模街頭デモ運動に発展した[22][23][24]。
国民党が大幅に支持率を失ったにもかかわらず、最大野党である社会労働党はこの社会的不満の流れに乗れず、2011年総選挙で失った支持率を回復できずにいた。専門家の仮説によれば、サパテロ首相最後の内閣とその経済政策の記憶が有権者の頭の中に新鮮に残っていたためであるとされる。2012年に行われた地方選挙は無残な結果の連続であり、2013年にはカタルーニャ州の協力者であるカタルーニャ社会主義者党(PSC)との関係崩壊の恐れが党をさらに弱体化させた。ルバルカバ書記長の個人支持率は急落し、そのリーダーシップが疑問視された[25][26]。2013年11月の党内政治会議後には危機が一時的に落ち着いたが、書記長選挙は2014年後半まで延期されることとなった[27][28]。
2014年欧州議会議員選挙
両政党の問題は2014年欧州議会議員選挙の結果に表れた。国民党は経済回復が進行中であると主張したが[29]、両政党は得票率の崩壊を防ぐことはできず、史上初めて二大政党を合わせた得票率が50%を下回った。新興勢力のポデモスとシウダダノスは二大政党に不満を持つ有権者の支持を得て躍進した。社会労働党のルバルカバ書記長は欧州議会議員選挙翌日に書記長の座を辞任した[30]。臨時党大会が行われ、ペドロ・サンチェスが新たな書記長に選出された[31]。この選挙はまた、39年間王位にあるフアン・カルロス1世の退位を早めたとも言われている。健康状態の悪化や、不祥事の連続で人気が低迷したこともあって、2014年6月には息子のフェリペがフェリペ6世としてスペイン国王に即位した[32][33]。
2015年地方選挙
4年前に社会労働党に起こったことと同じように、2015年5月の地方自治体選挙と州議会選挙で国民党は大敗した[34]。前回選挙時に得た議席を失っただけではなく、歴史的に右派が強いバレンシア州、マドリード、バレンシアなどでも左派の連立政権が誕生した。社会労働党の結果は成功と失敗が混在しており、選挙前に他政党と選挙協力を行ったおかげで失っていた多くの議席を回復することができた。
マドリード、バルセロナ、バレンシア、サラゴサ、ア・コルーニャ、フェロル、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、カディスなどの都市で、ポデモスが主導または推進する自治体選挙プラットフォームが政権に参画し、ポデモスにとっては大成功の選挙となった。シウダダノスもポデモス同様に大きな成功を収め、ほとんどの自治州や主要都市の議会に議席を得たうえに、その大半で政権の鍵となった[35][36][37]。
政党支持率の推移
選挙体制
選挙連合
国民党(PP)、スペイン社会労働党(PSOE)、ポデモス、人民連合などは、いくつかの地域で他政党との選挙連合を形成する。
国民党の連合 | 社会労働党の連合 |
ポデモスの連合 | 人民連合の連合 |
- スペイン社会労働党(PSOE)
- カナリア諸島州: ヌエボ・カナリアスとの選挙連合
- カタルーニャ州: カタルーニャ社会主義者党の一部
- ポデモス
- アラゴン州ウエスカ県: アオーラ・アルト・アラゴン・エン・コムンの一部
- カタルーニャ州: アン・クムー・プデムの一部
- ガリシア州: エン・マレーアの一部
- バレンシア州: コアリシオ・コンプロミスとの選挙連合
政党別スローガン
- 全国政党/選挙連合
- 国民党(PP): "Spain seriously".[38]
- スペイン社会労働党(PSOE): "A future for the majority".[39]
- 人民連合 (UP): "For a new country".[38]
- 連合・進歩・民主主義 (UPyD): "More Spain".[40]
- ポデモス: "A country with you".[38][41]
- エス・エル・モメント: "It is just time".[42]
- アン・クムー・プデム: "The change does not stop".[43]
- エン・マレーア: "To change everything, so that nothing remains the same".[44]
- シウダダノス (C's): "With hope".[38][45]
- 地域政党/選挙連合
- 民主主義と自由 (DiL): "Possible".[46]
- カタルーニャ民主連合 (UDC): "Solutions!".[47]
- カタルーニャ共和主義左翼 (ERC): "We are Republic".[48]
- エウスカル・エリア・ビルドゥ (EH Bildu): "Join the decision".[49]
- バスク民族主義党 (EAJ-PNV): "First the Basque Country. It is what matters".[49]
討論会
選挙運動開始前
●11月21日 - テレビ番組Un tiempo nuevoによるハビエル・マロート︵Javier Maroto、PP︶、パチ・ロペス︵PSOE︶、フアン・カルロス・ヒラウタ︵Juan Carlos Girauta、C’s︶、イニゴ・エレホン︵Íñigo Errejón、Podemos︶、アントニオ・マイージョ︵Antonio Maíllo、IU-UP︶、アンドレス・エルソグ︵Andrés Herzog、UPyD︶の討論会、放送局クアトロによって放送された。司会進行役はジャーナリストのシルビア・インチャウロンド︵Silvia Intxaurrondo︶が務めた[50]。
●11月26日 - Twitterスペインによって組織された、ハビエル・マロート︵PP︶、イニゴ・エレホン︵Podemos︶、マリーア・ゴンサーレス・ベラクルス︵María González Veracruz、PSOE︶、アンドレス・エルソグ︵UPyD︶、ソル・サンチェス︵Sol Sánchez、IU-UP︶、フェルナンド・デ・パラモ︵Fernando de Páramo、C’s︶の討論会。若年層をターゲットにストリーミング方式によって放送された。司会進行役はアンヘル・カルモーナ[51]。
●11月27日 - アソシアション・デーモスによってカルロス3世大学でパブロ・イグレシアス︵Podemos︶とアルベルト・リベーラ︵C’s︶の討論が行われた。この討論会にはペドロ・サンチェス︵PSOE︶とマリアーノ・ラホイ︵PP︶も招待されたが、両者によって拒否された。ストリーミング方式によって放送された。司会進行役はジャーナリストのカルロス・アルシーナ︵Carlos Alsina︶[52]。
●11月30日 - 日刊紙エル・パイスによりペドロ・サンチェス︵PSOE︶、アルベルト・リベーラ︵C’s︶、パブロ・イグレシアス︵Podemos︶の討論会が開催された。司会進行役はカルロス・デ・ベガ。この討論会にはマリアーノ・ラホイ︵PP︶も招待されたが、参加しなかった。その代わりにPP側からソラージャ・サエンス・デ・サンタマリーアの参加が打診されたが、この提案はエル・パイスから拒否された[53]。この討論会は国内外の50ものマスメディアによって、ストリーミング方式で配信された[54]。
●12月1日 - PP、PSOE、UP、Podemos、C’sのマラガ県選挙区の候補者リスト筆頭者による討論会が日刊紙Surによって行われた。司会進行役はマヌエル・カスティージョ[55]。
●12月2日 - ラジオ・バレンシアによりバレンシアのPP、PSOE、UP、UPyD、Podemos-Compromís、C’sの討論会が再際された。司会進行役はベルナルド・グスマン[56]。
選挙運動開始後
●12月4日 - コルドバ大学の弁論部CDU︵Córdoba Debate Universitario︶主催のPP、PSOE、UP、C’s、Podemosのコルドバ県選挙区の候補者リスト筆頭者による討論会がサークル会館本部で開催された[57][58]。
●12月7日 - Atresmedia Corporación主催でソラージャ・サエンス・デ・サンタマリーア︵PP︶、ペドロ・サンチェス︵PSOE︶、アルベルト・リベーラ︵C’s︶、パブロ・イグレシアス︵Podemos︶の討論会が開催︵7D: El debate decisivo参照︶。当初マリアーノ・ラホイ︵PP︶が参加を打診されたが、出席を断った。アンテナ3、Antena 3 Internacional、ラ・セクスタ、Onda Ceroやストリーミングによってインターネットで放送された。ジャーナリストのアナ・パストール︵Ana Pastor︶とビセンテ・バジェス︵Vicente Vallés︶が司会進行役を務めた[59]。
●12月9日 - 国営放送局のRTVEによってパブロ・カサード︵Pablo Casado、PP︶、アントニオ・エルナンド︵Antonio Hernando、PSOE︶、アルベルト・ガルソン︵Alberto Garzón、IU-UP︶、アンドレス・エルソグ︵UPyD︶、マルタ・リベーラ︵Marta Rivera、C’s︶、イニゴ・エレホン︵Podemos︶、ムンサラート・スローカ︵UDC︶、アイトル・エステバン︵Aitor Esteban、PNV︶、ミケル・プッチ︵DiL︶の討論会が開催された。討論会の様子はLa 1で放送された[60]。
●12月10日 - ナバーラ州議会の多目的ホールで、ナバーラ弁論協会AND︵Asociación Navarra de Debate︶主催によるUPN-PP、ナバーラ社会党、ゲロア・バイ、ビルドゥ、Podemos、UP-Ahal Dugu、C’sの候補者リスト筆頭者の討論会が行われた[61][62]。
●12月10日 - Academia de las Ciencias y las Artes de Televisión主催によるマリアーノ・ラホイ︵PP︶とペドロ・サンチェス︵PSOE︶の1対1の討論会.[63]
結果
2015年スペイン議会総選挙 下院議員選挙結果 | ||||||||
政党 | 筆頭候補者 | 得票 | 議席 | |||||
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得票数 | 得票率 | 増減 | 議席数 | 議席率 | 増減 | |||
国民党 (PP) | マリアーノ・ラホイ・ブレイ | 7,215,530 | 28.72 | 123 | 35.14 | 63 | ||
スペイン社会労働党 (PSOE) | ペドロ・サンチェス | 5,530,693 | 22.01 | 90 | 25.71 | 20 | ||
ポデモス (PODEMOS) | パブロ・イグレシアス | 3,171,575 | 12.76 | 新規 | 42 | 12.00 | 42 | |
シウダダノス (C's) | アルベール・リベラ | 3,500,446 | 13.93 | 新規 | 40 | 11.43 | 40 | |
アン・クムー・プデム | シャビエル・ドゥメナク | 927,940 | 3.70 | 新規 | 12 | 3.43 | 9 | |
コンプロミス=ポデモス=エス・エル・モメント (Podemos-Compromís) | Joan Baldoví | 671,071 | 2.67 | 新規 | 9 | 2.57 | 8 | |
カタルーニャ共和主義左翼=カタルーニャ・シ (ERC-CAT Sí) | Gabriel Rufián | 599,289 | 2.39 | 9 | 2.57 | 6 | ||
民主主義と自由 | フランセスク・オムス | 565,501 | 2.25 | 8 | 2.29 | 2 | ||
エン・マレーア (Podemos-En Marea-Anova-EU) | Antón Gómez | 408,370 | 1.63 | 新規 | 6 | 1.71 | 6 | |
バスク民族主義党 (PNV) | アイトル・エステバン | 301,585 | 1.20 | 6 | 1.71 | 1 | ||
人民連合 (UP) | アルベルト・ガルソン | 923,105 | 3.67 | 2 | 0.57 | 9 | ||
エウスカル・エリア・ビルドゥ (EH Bildu) | Onintza Enbeita | 218,467 | 0.87 | 2 | 0.57 | 5 | ||
カナリア連合 (CC) | Ana Oramas | 81,750 | 0.33 | 1 | 0.29 | 0 | ||
動物虐待に反対する動物主義者党 (PACMA) | Silvia Barquero | 219,181 | 0.87 | 0 | 0 | 0 | ||
連合・進歩・民主主義 (UPyD) | Andrés Herzog | 153,498 | 0.61 | 0 | 0 | 5 | ||
Nós-Candidatura Galega (BNG-CG-FOGA-PCPG-PG) | Carlos Callón | 70,464 | 0.28 | 0 | 0 | 0 | ||
カタルーニャ民主連合 (UDC) | Josep Antoni Duran | 64,726 | 0.26 | 0 | 0 | 6 | ||
Vox | Santiago Abascal | 57,723 | 0.23 | 0 | 0 | 0 | ||
Recortes Cero-Grupo Verde | Nuria Suárez | 48,217 | 0.19 | 0 | 0 | 0 | ||
MÉS | Antoni Verger | 33,931 | 0.14 | 0 | 0 | 0 | ||
Partido Comunista de los Pueblos de España | Eduardo Corrales | 30,895 | 0.12 | 0 | 0 | 0 | ||
ゲロア・バイ (GBAI) | Koldo Martínez | 30,554 | 0.12 | 0 | 0 | 1 | ||
El Pi-Proposta per Les Illes | Jaume Font | 12,902 | 0.05 | 新規 | 0 | 0 | 0 | |
Ciudadanos de Centro Democrático (CCD) | 10,805 | 0.04 | 0 | 0 | 0 | |||
Escaños en Blanco | 10,060 | 0.04 | 0 | 0 | 0 | |||
Falange Española de las JONS (FE de las JONS) | 7,591 | 0.03 | 0 | 0 | 0 | |||
Partido Solidaridad y Autogestión Internacionalista (SAIn) | 4,515 | 0.02 | 0 | 0 | ||||
Ciudadanos Rurales Agrupados (CRA) | 0 | 新規 | 0 | 0 | ||||
有効票 | 24,924,597 | 73.20 | ||||||
無効票 | 222,874 | 0.90 | ||||||
白票 | 184,575 | 0.75 | ||||||
総投票数 | 24,924,597 | 73.21 | ||||||
死票 | 9,120,639 | 26.79 |
自治州別選挙結果(得票率)
自治州・自治都市 | ファイル:EAJlogo.jpg | 差 | 投票率 | ||||||||||||
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アンダルシーア | 29.10 | 31.53 | 13.77 | 16.86 | 5.77 | +2.43 | 71.34 | ||||||||
アラゴン | 31,34 | 23.06 | 17.21 | 18.56 | 6.16 | +8.28 | 74.71 | ||||||||
アストゥリアス | 30.14 | 23.27 | 13.56 | 21.33 | 8.45 | +6.87 | 71.21 | ||||||||
カンタブリア | 36.94 | 22.42 | 15.25 | 17.84 | 4.42 | +14.52 | 76.00 | ||||||||
カスティーリャ=ラ・マンチャ | 38.17 | 28.38 | 13.76 | 13.62 | 3.58 | +9.79 | 76.49 | ||||||||
カスティーリャ・イ・レオン | 39.15 | 22.48 | 15.36 | 15.03 | 4.56 | +16.57 | 75.94 | ||||||||
カタルーニャ | 11.12 | 15.70 | 13.05 | 24.74 | 15.98 | 15.08 | +8.76 | 70.98 | |||||||
マドリード | 33.46 | 17.88 | 18.80 | 20.86 | 5.26 | +12.60 | 77.75 | ||||||||
バレンシア | 31.30 | 19.84 | 15.84 | 4.17 | 25.09 | 0.09 | +6.27 | 76.58 | |||||||
エストレマドゥーラ | 34.82 | 36.00 | 11.37 | 12.64 | 3.01 | +1.18 | 74.11 | ||||||||
ガリシア | 37.10 | 21.33 | 9.07 | 25.04 | +12.60 | 73.00 | |||||||||
バレアレス諸島 | 29.07 | 18.31 | 14.78 | 23.05 | 2.37 | +6.02 | 65.21 | ||||||||
カナリア諸島 | 28.54 | 21.99 | 11.42 | 23.28 | 3.12 | 8.24 | +5.26 | 65.66 | |||||||
ラ・リオハ | 38.35 | 23.71 | 15.13 | 15.82 | 4.19 | +14.64 | 76.65 | ||||||||
ムルシア | 40.44 | 20.32 | 17.67 | 15.16 | 3.13 | +20.12 | 72.96 | ||||||||
ナバーラ | 28.93 | 15.53 | 7.05 | 22.99 | 4.11 | 9.90 | +5.94 | 74.28 | |||||||
バスク | 11.62 | 13.25 | 4.09 | 25.97 | 2.94 | 24.75 | 15.07 | +1.22 | 71.45 | ||||||
セウタ | 44.89 | 23.07 | 13.29 | 14.06 | 1.30 | +21.82 | 56.46 | ||||||||
メリージャ | 43.93 | 24.59 | 15.55 | 11.44 | 1.29 | +19.34 | 53.30 | ||||||||
全国 | 28.72 | 22.01 | 13.93 | 12.76 | 3.72 | 3.67 | 2.69 | 2.39 | 2.25 | 1.64 | 1.20 | 0.87 | 0.33 | +6.71 | 73.21 |
出典:El País[64] |
脚注
注釈
(一)^ アラゴン州ではPPとPARは選挙連合体Partido Popular en coalición con el Partido Aragonésを組織して選挙に臨んだ[6]。
(二)^ Rajoy reagrupa a la derecha por los votos, El Mundo, 6 de noviembre de 2015.[6]
(三)^ カタルーニャ州ではカタルーニャ社会主義者党︵PSC-PSOE︶で立候補[7]。
(四)^ カナリアス諸島州ではPSOEとNCaは選挙連合体Partido Socialista Obrero Español - Nueva Canariasを組織して立候補[6]。
出典
(一)^ “36,5 millones de electores, 210.000 urnas... Las elecciones en cifras” (スペイン語). La información (2015年12月19日). 2015年12月21日閲覧。
(二)^ “Real Decreto 977/2015, de 26 de octubre, de disolución del Congreso de los Diputados y del Senado y de convocatoria de elecciones” (スペイン語). Boletín Oficial del Estado núm. 257, de 27 de octubre de 2015. Agencia Estatal Boletín Oficial del Estado (2015年10月27日). 2015年12月21日閲覧。
(三)^ Oficina del Censo Electoral. “Número de electores residentes en España y en el extranjero por circunscripciones electorales al Congreso y al Senado. Censo de consulta” (スペイン語). Instituto Nacional de Estadística. 2015年12月21日閲覧。
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(七)^ Juntas Electorales Provinciales (2015年11月24日). “Candidaturas proclamadas para las elecciones al Congreso de los Diputados y al Senado, convocadas por Real Decreto 977/2015, de 26 de octubre” (スペイン語). Boletín Oficial del Estado núm. 281: pp. 110592-110916. ISSN 0212-033X 2015年12月21日閲覧。
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(九)^ “Budget approval may delay the general election until 13 December” (Spanish). リベルタ・デジタル. 2015年8月4日閲覧。
(十)^ “Rajoy announces that the general election will be on 20 December” (Spanish). エル・パイス. 2015年10月1日閲覧。
(11)^ ab“スペイン 総選挙 与党過半数割れ 連立しても過半数割れ PODEMOS党大躍進” (Japanese). Press Digital Japan (2015年12月20日). 2015年12月21日閲覧。
(12)^ “Article 66 Summary”. 2015年10月27日閲覧。
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