Λ
ギリシア文字の第11字母
Λ, λ︵ラムダ、古代ギリシア語: λάβδα ラブダ、ギリシア語: λάμδα ラムダ, λάμβδα ラムヴダ、英: lambda︶は、ギリシア文字の第11字母。数価[1]は30、音価は /l/。ラテンアルファベットのL、キリル文字のЛ・Љはこの文字に由来する。
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ギリシア文字 | |||
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Αα | アルファ | Νν | ニュー |
Ββ | ベータ | Ξξ | クサイ |
Γγ | ガンマ | Οο | オミクロン |
Δδ | デルタ | Ππ | パイ |
Εε | エプシロン | Ρρ | ロー |
Ζζ | ゼータ | Σσς | シグマ |
Ηη | イータ | Ττ | タウ |
Θθ | シータ | Υυ | ウプシロン |
Ιι | イオタ | Φφ | ファイ |
Κκ | カッパ | Χχ | カイ |
Λλ | ラムダ | Ψψ | プサイ |
Μμ | ミュー | Ωω | オメガ |
使われなくなった文字 | |||
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ディガンマ | ![]() |
サン |
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ヘータ | ![]() |
ショー |
ギリシアの数字 | |||
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スティグマ | ![]() ( ![]() |
サンピ |
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コッパ |
起源
編集フェニキア文字 𐤋 (ラーメド)に由来する。文字名称はもっとも古くはラブダ(λάβδα)であり、後にランブダ(λάμβδα)という読みが現れた[2]。
記号としての用法
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●大文字﹁Λ﹂は、
●素粒子物理学でアイソスピンが 0、ストレンジネスが -1 のハイペロン (
) を表す。
●宇宙論で、宇宙定数︵Λ項︶を表す。
●数学で、必ずしも有限でない添字集合をあらわすのによく使われる。
●宇宙科学研究所︵現在はJAXAに統合︶のラムダロケット。
●古代ギリシアの都市国家スパルタの国章に使われていた︵自らのことをラケダイモーン︵Λακεδαίμων / Lakedaimōn︶と称したことから︶。
●小文字﹁λ﹂は、
●電磁波の波長を表す。
●計算機科学でλ-算法を表す。
●数学基礎論で基数を表す。
●アメリカの発音表記で、有声歯茎側面破擦音を表す。
●λの変形として、IPA で yを回転させた ʎ は硬口蓋側面接近音を表す。
●連桿比を表す。
●ラグランジュの未定乗数法のラグランジュ乗数を表す。
●熱伝導度を表す。
その他
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●自動車
●ヒュンダイ・ラムダエンジン - 現代-起亜自動車グループのV型6気筒エンジンのシリーズ名。グレンジャー、ソナタ、K7等に搭載。
●三菱・ギャランΛ。
●Λ (アルバム)
●ロゴタイプ︵デザイン文字︶などでは、ラテン文字のAがしばしばこの文字と同じ形となる。この場合はデザイン上の意図であり、ラムダそのものやラテン文字の﹁L﹂としての意味は想定していない。︵NASAやTATA、JALの旧ロゴ、YAMADAやJRAの現行ロゴなど︶。FUNKY MONKEY BΛBY'Sなどはロゴタイプとしてではなく、実際の文字としてラムダを使っているが、発音はLやラムダではなくAと同じである。
NASAのロゴ
TATAのロゴ
JALの先々代ロゴ
JALの先代ロゴ
ヤマダデンキのロゴ
JRAのロゴ
符号位置
編集大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Λ | U+039B
|
1-6-11
|
Λ Λ Λ
|
λ | U+03BB
|
1-6-43
|
λ λ λ
|
関連項目
編集脚注
編集- ^ 文字に当てはめられた数値のこと。ギリシアの数字を参照。
- ^ W. Sidney Allen (1987) [1968]. Vox Graeca (3rd ed.). Cambridge University Press. p. 171. ISBN 0521335558