おかえり、はやぶさ
おかえり、はやぶさ | |
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監督 | 本木克英 |
脚本 | 金子ありさ |
製作 |
田村健一 野地千秋 三好英明 |
製作総指揮 | 迫本淳一 |
出演者 |
藤原竜也 杏 三浦友和 |
音楽 | 冨田勲 |
撮影 | 藤澤順一 |
編集 | 川瀬功 |
製作会社 | 「おかえり、はやぶさ」製作委員会 |
配給 | 松竹 |
公開 |
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上映時間 | 114分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
興行収入 | 2億8000万円[1] |
概要
編集ストーリー
編集
2003年5月9日、﹁小惑星イトカワのカケラを拾って地球に持ち帰る﹂というミッションを帯びて、内之浦 から、小惑星探査機“はやぶさ”が打ち上げられた。プロジェクトマネージャーの江本智彦︵大杉漣︶のもと、若手スタッフとしてエンジニア助手の大橋健人︵藤原竜也︶、新人理学博士の野村奈緒子︵杏︶らが参加したプロジェクトだった。同年12月、“はやぶさ”が順調な航行を始めた頃、打ち上げから5年半を経過した火星探査機“のぞみ” が、度重なるトラブルと故障のため、火星へ約1,000 kmまで接近したものの、最終的には火星周回軌道 への投入を断念した。プロジェクトマネージャーだった健人の父・伊佐夫︵三浦友和︶は、税金を無駄にしたと、非難の矢面に立たされる。打ち上げから2年、“はやぶさ”は、宇宙に夢を抱く人々が願いを託す存在となっていた。健人の同僚、大吾︵田中直樹︶の息子・風也︵前田旺志郎︶も、母・多美︵森口瑤子︶の病気の回復を“はやぶさ”プロジェクトの成功に託し、科学教室でみんなに説明をするくらい詳しくなっていた。人生の大半を“のぞみ”に賭けてきた健人の父は引退し、世間との関わりを避けて、同じ道を進む息子の健人にさえ心を開こうともせず、相変わらず自分を責め続けていた。2005年11月、イトカワ付近に到着した“はやぶさ”だったが、姿勢を崩して不時着。リスクを冒して2回目のタッチダウンに挑み、見事成功させる。ところが、燃料漏れやサンプルも採取されていない可能性も出て、通信も途絶となる。伊佐夫は碁の教室で﹁着眼大局 着手小局﹂と江本に諭す。スタッフはケンカしながらもチームワークとアイデアで奇跡的に乗り越え、“はやぶさ”は地球を目指す。この奇跡は“はやぶさ”を見守る人々にもそれぞれの形で広がっていく。アメリカに渡った多美の手術もドナーが見つかり成功、伊佐夫は奈緒子︵高校生の時に伊佐夫の講演に感動してこの道を目指していた︶からの講演会の依頼を引き受け、社会復帰を果たす。2010年6月13日、満身創痍になりながら懸命に飛んだ“はやぶさ”は、ついに地球へ辿り着く。健人は父に﹁ここに連れてきてくれてありがとう﹂と電話で和解する。
登場人物
編集
●大橋健人 - 藤原竜也‥ JAXAエンジニア助手。
●野村奈緒子 - 杏‥ 新人理学博士。
●大橋伊佐夫 - 三浦友和‥ 健人の父。火星探査機﹁のぞみ﹂プロジェクトマネージャー。
●岩松風也 - 前田旺志郎‥ 母・多美の病気からの回復を﹁はやぶさ﹂に託す。
●岩松多美 - 森口瑤子‥ 風也の母。
●岩松大吾 - 田中直樹‥ 健人の同僚。多美の夫で風也の父。
●天野克也 - カンニング竹山‥ 臼田観測所職員。
●山田幸一 - 豊原功補‥ イオンエンジン・チームリーダー。
●大橋小夜子 - 宮崎美子‥ 伊佐夫の妻。
●江本智彦 - 大杉漣‥ ﹁はやぶさ﹂プロジェクトマネージャー。
●増沢公孝 - 中村梅雀‥ JAXA対外協力室長。
●文部科学大臣 - 岸本加世子
●与党幹事長 - 鶴田忍‥ 2005年の新語・流行語大賞を﹁小泉劇場﹂で受賞。武部勤がモデル。
●文部科学省職員 - 金田明夫
●JAXA職員 - 岡田圭右‥ 小学校でのロケット発射イベント担当。
●臼田観測所職員 - 村井美樹
●JAXA職員 - 石丸謙二郎
●見学客 - 大島さと子
●JAXAプロジェクトチーム - 升毅
●JAXAプロジェクトチーム 通信 - 木下ほうか
●JAXAプロジェクトチーム - 林泰文
●JAXAプロジェクトチーム - 山田純大
●JAXAプロジェクトチーム - 村杉蝉之介
●JAXAプロジェクトチーム - 趙珉和
●大地泰仁
●本田大輔
●中林大樹
●西山宏幸
●佐々木崇雄
●内浦純一
●北山雅康
●大家仁志
●松永博史
●下総源太朗
●青山勝
●小久保丈二
●レポーター - 矢柴俊博
●中岡由佳
●上路雪江
●松永昭栄 - 田中慎二
●泰千晶 - 臼井志保
●伊東順二
●玉木健嗣
●倉田亜味
●田口可奈子
●山崎竜太郎
●鯨井敦 - 末岡拓人
●沢渡えいた - 小柴亮太
●福井れな - 大出菜々子
●丸山歩夢
●藤井奈々香
スタッフ
編集- 協力:JAXA宇宙航空研究開発機構
- 監督:本木克英
- 脚本:金子ありさ
- 音楽:冨田勲
- 撮影:藤澤順一
- 美術:西村貴志
- 照明:金沢正夫
- 録音:鈴木肇
- 編集:川瀬功
- VFXスーパーバイザー:村上優悦
- VFX&CG:IMAGICA、シネグリーオ、スタジオソラリ、アニマロイド、QUINOGRAFIX、KeepAlive
- 3D映像製作:IMAGICA
- ロケ協力:さがみはらフィルムコミッション、鹿児島フィルムオフィス、八王子フィルムコミッション、南房総市観光プロモーション課、わたらせフィルムコミッション、とちぎフィルム応援団、埼玉県ロケーションサービス、足利市役所、調布市 ほか
- 映像協力:NASA、ゲッティイメージズ、デジタルグローブ、リモートセンシング技術センター
- プロデューサー:田村健一、野地千秋、三好英明
- 製作総指揮:迫本淳一
- 企画協力:田沢連二
- ラインプロデューサー:小松次郎、山田彰久
- 配給:松竹
- 製作協力:松竹映像センター
- 製作プロダクション:松竹撮影所東京スタジオ
- 製作:「おかえり、はやぶさ」製作委員会(松竹、テレビ東京、衛星劇場、博報堂、読売新聞社)
音楽
編集主なロケ地
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史実との相違点
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本映画では、火星探査機「のぞみ」の軌道投入断念後に小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げられた演出となっているが、実際は2003年5月9日に「はやぶさ」が打ち上げられた約半年後の2003年12月9日に「のぞみ」の軌道変更コマンドを送信している。
また、本映画では小惑星探査機「はやぶさ」の打ち上げ前からJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロゴが使用されているが、実際は「はやぶさ」の構想・計画・開発は、文部科学省管轄のISAS(宇宙科学研究所)が行っており、JAXAへ統合されISASが宇宙科学研究本部と名称変更されたのは2003年10月1日のことである。
脚注
編集- ^ 「キネマ旬報」2013年2月下旬決算特別号 205頁
- ^ “映画「はやぶさ」3社競う 足踏み日本、自信回復の願い”. asahi.com. (2011年7月12日) 2012年6月8日閲覧。
関連項目
編集- はやぶさ (探査機)
- イトカワ (小惑星)
- 宇宙航空研究開発機構 (JAXA)
- はやぶさ/HAYABUSA(映画)
- はやぶさ 遥かなる帰還(映画)