へき開

結晶や岩石がある特定の方向へ割れやすいという性質のこと

: cleavage1

概要

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沿



2[1]

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裂開

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岩石や結晶の種類が同じであっても産地の違いによりへき開とは異なる明瞭な方向で割れ面が見られることがある。このような性質をへき開と区別して裂開 (れっかい、: divulsion)という[1]

へき開の種類

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へき開: 完全

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方解石: 方解石は非常に割れやすく、どんなに細かく割っても平行六面体のきれいな形になる。
 
黒雲母: 雲母は極めて薄くはがれやすく、指でへき開に沿ってどこまでも剥がしていくことができる。
 
方鉛鉱: 方鉛鉱は直角に四角く欠けていくことが特徴で、へき開によってすぐそれと分かる。
 
蛍石: 蛍石はダイヤモンドと同じく八面体の面にそってへき開があり、きれいな八面体になる。

へき開: 明瞭

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藍晶石(カイヤナイト)
 
硫砒鉄鉱
 
霰石

へき開: 不明瞭

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緑柱石(ベリル)
 
電気石(トルマリン)
 
長石

へき開: なし

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自然金: 金はへき開をもたない代表的な鉱物(元素鉱物)で、割れることなく非常に薄くのばすことができる。
 
黄鉄鉱
 
柘榴石(ガーネット) - ただし裂開をもつ
 
石英(水晶)

宝石加工におけるへき開

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石英(水晶) - へき開が無いため複雑な形を取ることができる

沿使

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出典

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  1. ^ a b 堀、p85。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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