アグリビジネス
農業に関連する幅広い経済活動
概説 編集
日本語では農業関連産業と訳されることもあるが、大学にアグリビジネス学科が設けられるなど、外来語として定着している。文字通りアグリカルチャー︵農業︶とビジネス︵事業︶を組み合わせた造語で、アグリビジネスに含まれる領域は農業機械・農薬・肥料などの農業資材、品種改良、株式会社の農業参入、農産物の流通・貿易・加工など多岐にわたる[2][3]。アグリビジネスを分析するための主な研究方法としては、政治経済学アプローチ[4] や、地理学アプローチ[5] などがある。
アグリビジネス学科 編集
日本でアグリビジネスに関する学科がある教育機関は、以下の機関がある。 ●秋田県立大学生物資源科学部 アグリビジネス学科 ●拓殖大学北海道短期大学 農業ビジネス学科 ●東京農業大学国際食料情報学部 国際バイオビジネス学科 ●和歌山県農林大学校 アグリビジネス学科 ●日本大学生物資源科学部 食品ビジネス学科 ●宮城県農業大学校 アグリビジネス学部 ●愛媛県立農業大学校 アグリビジネス科 ●静岡大学 - 大学院農学研究科修士課程に共生バイオサイエンス専攻内に﹁農業ビジネス起業人育成コース﹂を設置。 ●群馬県立農林大学校 農林業ビジネス学科 ●とちぎ農業ビジネススクール︵栃木県︶ ●新潟食料農業大学 食料産業学科︵アグリ・ビジネス・フードの3つのコース︶フードビジネス 編集
類似の用語に飲食店、外食産業、食品製造業等、食品に関する産業を表したフードビジネスという言葉がある。USDAのEconomic Research Serviceは、同じことを説明するためにフードシステムという用語を使用し、﹁米国の食料システムは、農家とそれらに結びつく産業の複雑なネットワークです。これらのリンクには、農機具や化学薬品の製造業者、ならびに運輸および金融サービスの提供者など、農業関連事業にサービスを提供する企業が含まれます。農場と消費者を結びつける食品販売業界、そして食品および繊維加工業者、卸売業者、小売業者、そして食品サービス施設を含む﹂[1]としている。 名古屋文理大学健康生活学部 フードビジネス学科があり、関西国際大学人間科学部 経営学科フードビジネスコースがある。宮城大学には食産業学部にフードビジネス学科が設けられていた。現在は食産業学群フードマネジメント学類フードビジネスコース。脚注 編集
出典 編集
(一)^ J.H.Davis and R.A.Goldberg, A.Concept of Agribusiness, Alpine Press, 1957︵中野一新編﹃アグリビジネス論﹄、p.53︶
(二)^ “環境用語集 アグリビジネス”. 環境情報センターEICネット (2009年10月14日). 2011年12月25日閲覧。
(三)^ “ビジネス用語辞典 アグリビジネス”. NEC wisdom (2005年12月1日). 2011年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(四)^ 久野秀二﹃アグリビジネスと遺伝子組換え作物─政治経済学アプローチ─﹄
(五)^ 後藤拓也﹃アグリビジネスの地理学﹄