ウィリス・オブライエン
ウィリス・オブライエン︵Willis O'Brien、1886年3月2日 - 1962年11月8日︶は、アメリカの特殊効果クリエイターで、世界的なストップモーション・アニメーションの先駆者。ウィリス・H・オブライエン︵Willis H O'Brien︶とも表記される。
生涯
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カリフォルニア州生まれ。サンフランシスコの日刊新聞に漫画を描いていた時期もある。ニュース映画のカメラマン助手を経て、SFXの道に進む。
恐竜に興味を持ったきっかけは、博物館で復元された骨格を見たことと、アーサー・コナン・ドイルのSF小説﹃失われた世界﹄︵1912年︶を読んだことから。その後、初めての線画アニメである﹃恐竜ガーティ﹄︵1914年︶に影響され、自主製作で映像作品を撮り始める。その結果、ストップモーション・アニメを独自に開発した。代表作のひとつである﹃ロスト・ワールド﹄は、7年がかりで製作している。
﹃ロスト・ワールド﹄、﹃キング・コング﹄など﹁映画界の古典﹂といえる作品の特殊効果マンとして知られ、これらを観た数多くの少年達をクリエイターの道へと誘った。しかし、技術の流失を恐れ、弟子は取らない主義だった。唯一の例外がレイ・ハリーハウゼンであり、彼は著名なクリエイターとなったため、オブライエンは彼の師匠としても名を知られている。
全盛期の華々しい活躍に比べ、晩年は家庭や仕事に恵まれず、不遇の中で亡くなった。