ウォールフラワー (映画)
﹃ウォールフラワー﹄︵原題: The Perks of Being a Wallflower︶は、スティーブン・チョボスキーの小説﹃ウォールフラワー﹄を原作としたアメリカの青春映画である。監督は著者であるチョボスキー自身が務め、ペンシルバニア州ピッツバーグ近郊で2011年5月9日から6月29日まで撮影された[2][3]。アメリカでの公開は2012年9月14日。
ウォールフラワー | |
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The Perks of Being a Wallflower | |
監督 | スティーブン・チョボスキー |
脚本 | スティーブン・チョボスキー |
原作 |
スティーブン・チョボスキー 『ウォールフラワー』 |
製作 |
ジョン・マルコヴィッチ ラッセル・スミス リアン・ハルフォン |
製作総指揮 |
スティーブン・チョボスキー ジム・パワーズ |
出演者 |
ローガン・ラーマン エマ・ワトソン エズラ・ミラー |
音楽 | マイケル・ブルック |
撮影 | アンドリュー・ダン |
編集 |
ヤナ・ゴルスカヤ メアリー・ジョー・マーキー |
製作会社 | Mr. Mudd |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 103分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
興行収入 | $33,384,127[1] |
キャスト
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※括弧内は日本語吹替。ウォールフラワー (小説)#登場人物も参照。
●チャーリー - ローガン・ラーマン︵林勇︶
トラウマを抱えた高校1年生。
●サム - エマ・ワトソン︵藤井ゆきよ︶
最上級生。チャーリーの憧れの美少女。
●パトリック - エズラ・ミラー[4]︵勝杏里︶
最上級生。サムの義理の兄。ゲイ。
●メアリー・エリザベス - メイ・ホイットマン︵堀井千砂︶
最上級生。チャーリーの初めての彼女。
●アンダーソン先生 - ポール・ラッド︵北田理道︶
チャーリーの国語の教師。劇作家。
●キャンディス - ニーナ・ドブレフ
チャーリーの姉。最上級生。
●ブラッド - ジョニー・シモンズ[4]︵櫻井トオル︶
アメフト部。パトリックの同性の恋人。
●アリス - エリン・ウィルヘルミ︵松浦裕美子︶
●チャーリーの母親 - ケイト・ウォルシュ
●チャーリーの父親 - ディラン・マクダーモット[5]
●ヘレン叔母さん - メラニー・リンスキー
チャーリーが幼い頃に交通事故で亡くなっている。
●バートン医師 - ジョーン・キューザック︵喜代原まり︶
チャーリーの主治医。
製作
編集企画
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映画制作会社ミスター・マッド︵Mr. Mudd,﹃JUNO/ジュノ﹄の製作会社︶は原作の著者スティーブン・チョボスキーに映画化を提案し、製作者ジョン・マルコヴィッチ、リアン・ハルフォンとラッセル・スミスは映画用脚本製作と製作指示のためスティーブン・チョボスキーを雇った。2010年、俳優ローガン・ラーマンとエマ・ワトソンが出演交渉していると報道された[6]。
2011年1月、サミット・エンターテインメントが配給権を獲得した[7]。その年の2月、ラーマンとワトソンはチャーリー役とサム役として出演すると認めた[8]。同じ月に、サミットはヨーロッパの映画業界でのスポンサーをベルリン国際映画祭で求めた[9]。2011年4月、メイ・ホイットマンがメアリー・エリザベス役で、ニーナ・ドブレフがキャンディス役で出演すると発表。ポール・ラッドが5月にビル役で出演すると発表した[10]。2011年5月9日、ケイト・ウォルシュが自身のTwitterを通じ、チャーリーの母親役で出演し、すでに撮影していると発表した[11]。
撮影
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この映画はピッツバーグ近郊で2011年5月9日から6月29日まで撮影された[12]。映画冒頭の撮影はピッツバーグの監督スティーブン・チョボスキーの故郷であるアッパー・セント・クレアとピーター・タウンシップ高校を含むサウス・ヒルで行われた[13][14]。
登場人物が﹃ロッキー・ホラー・ショー﹄のコスプレをするシーンはドーモントにあるThe Hollywood Theaterで撮影された[15]。監督チョボスキーが幼い頃﹃ロッキー・ホラー・ショー﹄をその映画館で見たことがあり、再オープンになると監督が聞きつけ、撮影のため貸切にした[16]。
公開
編集本映画はアメリカでは2012年9月14日に公開された[17]。
レイティング
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はじめ﹁10代の若者による薬物摂取と飲酒、いくつかの性的言及﹂のため﹁R﹂に指定されたが、のちに﹁大人向けの薬物摂取と飲酒、言葉による性的内容、および暴力的シーンが全て十代の若者によるもの﹂のため﹁PG-13﹂指定となった[18]。
エピソード
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●エマ・ワトソンとローガン・ラーマンは、撮影の合間に﹃Octopus Jam︵オクトパス・ジャム︶﹄というバンドを組んでいたという。﹁私がボーカルでローガンが作曲担当。彼は私のために一曲書いてくれたの。とても楽しい時間を過ごせたわ。﹂と語っている[19]。
●ピッツバーグにて本作品を撮影していたエズラ・ミラーは、マリファナを所持していたために逮捕されている。罰金を払い釈放された後﹁マリファナは感性を高めてくれるものだし、吸っていることを隠そうと思わない﹂と発言している。
●エズラ・ミラーはインタビューにて﹁撮影中の数週間で、エマは僕の最も親しい友人︵one of my dearest friends︶の一人になったし、今後も永遠にこの友情が続くと思う。それに個人的には﹃ハリー・ポッター﹄のファンがこの映画を見て、エマはこんな事も出来るんだって驚くのがとても楽しみだ﹂と語っている[20]。
サウンドトラック
編集- It Could Be Another Change (The Samples)
- Come On Eileen (デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ)
- Tugboat (ギャラクシー500)
- Temptation (ニュー・オーダー)
- Evensong (The Innocence Mission)
- Asleep (ザ・スミス)
- Low (Cracker)
- Teenage Riot (ソニック・ユース)
- Dear God (XTC)
- Pearly Dewdrops' Drops (コクトー・ツインズ)
- Charlie's Last Letter (Michael Brook)
- Heroes (デヴィッド・ボウイ)
テレビ放送
編集回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 形態 | 視聴率 |
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1 | フジテレビ | ミッドナイトアートシアター | 2017年11月21日 | 1:55 - 3:55 | 120分 | 字幕版 | 0.6% |
1 | 日本テレビ | 映画天国 | 2019年06月04日 | 1:59 - 3:59 | 120分 | 字幕版 | 1.8%[21] |
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
参考文献
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(一)^ “The Perks of Being a Wallflower”. Box Office Mojo. 2013年8月24日閲覧。
(二)^ “'Perks Of Being A Wallflower' updates plus filming locations in Pittsburgh May 9–13”. 2011年5月12日閲覧。
(三)^ “A message from Emma”. EmmaWatson.com. 2011年5月12日閲覧。
(四)^ ab“'Perks Of Being A Wallflower' Stars Still Have Battle Wounds From Filming”. mtv.com (2012年6月4日). 2012年6月5日閲覧。
(五)^ Kroll, Justin (May 11, 2011). “McDermott packs a pair of pics into TV sked”. Variety 2011年5月14日閲覧。.
(六)^ McNary, Dave (May 19, 2010). “Watson, Lerman in talks for 'Perks'”. Variety.
(七)^ McNary, Dave (January 25, 2011). “Summit circles 'Wallflower'”. Variety.
(八)^ Lodderhose, Diana (February 9, 2011). “Emma Watson to star in 'Wallflower'”. Variety.
(九)^ Kay, Jeremy (February 17, 2011). “Buyers leave EFM with deals despite slow festival”. Screen Daily
(十)^ Finke, Nikki (2011年4月15日). “Nina Dobrev Goes From 'Vampire Diaries' To 'The Perks Of Being A Wallflower'” 2011年4月17日閲覧。
(11)^ Wilkinson, Amy (2011年5月10日). “Kate Walsh Signs On For 'Perks Of Being A Wallflower'”. MTV. 2011年5月19日閲覧。
(12)^ “Movie Filming In Pittsburgh Wants To Make Your Car A Star”. WPXI. (2011年4月27日) 2011年5月13日閲覧。
(13)^ Emmers, Becky (2011年5月9日). “Movie Begins Filming in Upper St. Clair”. Upper St. Clair Patch 2011年5月19日閲覧。
(14)^ Emmers, Becky (2011年5月19日). “Kings Restaurant Closing for 'Perks' Movie Shoot”. Peters Patch 2011年5月19日閲覧。
(15)^ Vancheri, Barbara (2011年4月21日). “Film Notes: Newly resurrected Hollywood Theater to appear in film”. Pittsburgh Post-Gazette 2011年5月14日閲覧。
(16)^ “USC Native to Film Scenes for Movie at Dormont's Hollywood Theater”. Dormont-Brookline Patch (2011年4月25日). 2011年5月14日閲覧。
(17)^ Puchko, Kristy (2012年5月24日). “The Perks Of Being A Wallflower Lands Release Date”. Cinema Blend. 2012年6月21日閲覧。
(18)^ “MPAA Grants 'Perks of Being a Wallflower' PG-13 Rating”. The Wrap. Sharon Waxman (2012年3月8日). 2012年4月7日閲覧。
(19)^ [1]
(20)^ [2]
(21)^ 週間高世帯視聴率番組10 VOL.23 2019年 6月3日︵月︶~6月9日︵日︶ビデオリサーチ 番組平均世帯視聴率、2019年6月30日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト(英語)
- 公式ウェブサイト(日本語)
- ウォールフラワー - allcinema
- ウォールフラワー - KINENOTE
- The Perks of Being a Wallflower - オールムービー(英語)
- The Perks of Being a Wallflower - IMDb(英語)
- The Perks of Being a Wallflower - オールムービー(英語)
- The Perks of Being a Wallflower - Rotten Tomatoes(英語)
- The Perks of Being a Wallflower - Metacritic(英語)