ウジェニー・グランデ
『ウジェニー・グランデ』あるいは『ユジェニー・グランデ』(フランス語: Eugénie Grandet)[1]は、フランスの作家オノレ・ド・バルザックが1833年に発表した長編小説。
ウジェニー・グランデ Eugénie Grandet | ||
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ダニエル・エルナンデス・モリーリョによる挿絵(1897年版) | ||
著者 | オノレ・ド・バルザック | |
発行日 | 1833年 | |
国 | フランス | |
言語 | フランス語 | |
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概要
編集あらすじ
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田舎町ソミュールを舞台に、グランデ老人の偏執的な吝嗇ぶりと、その一人娘ウージェニーの純愛とが描かれる[1]。
ウジェニーの父親フェリックスはもと桶屋で、一年内に彼の義理の母親、義理の祖父、祖母から遺産を相続して、それを投資して事業に成功している。大変な吝嗇家で、きたない家に妻、娘、手伝いと一緒に住んでいる。
彼の銀行のデ・グラサンは息子のアドルフにウジェニーが嫁いでくれることを望んでいる。ウジェニーは破産してパリから来た従弟のシャルルに愛情を覚え、一旗揚げるためにインドへ旅立つ彼にに大金を贈る。それを発見した父親フェリックスは過酷な罰を強いて、それを見た母親は心痛で病死してしまう。
ウジェニーはインドから帰ったシャルルにも裏切られて、クリュショ・デ・ボンフォン裁判長と形ばかりの結婚して、この田舎町で生活を続ける。
登場人物
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●フェリックス・グランデ︵fr:Félix Grandet︶
葡萄酒醸造業者。元ソミュール町長。吝嗇家。妻はラ・ベルテリエール家の出。
●ウジェニー・グランデ︵fr:Eugénie Grandet (personnage)︶
フェリックスの娘。1796年生まれ。インドへ旅立つシャルルへ金貨を渡す。
後にシャルルの借金を全額払う。クリュショと結婚するが、33歳で未亡人となる。
●ナノン︵fr:Nanon (Balzac)︶
グランデ家の女中。高身長(5尺8寸[2][3])である。
●シャルル・グランデ︵fr:Charles Grandet︶
パリの酒問屋ギヨーム・グランデ(フェリックスの弟)の息子で、ウジェニーの従弟にあたる。1797年生まれ。後にドーブリオン侯爵の娘と結婚する。
●クリュショ・ボンフォン︵fr:Bonfons Cruchot︶
ソミュール裁判所長。ソミュールの代議士になった後に死去。
●アドルフ・デ・グラッサン
銀行家。
映像化作品
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●﹃ウジェニー・グランデ﹄︵1910年 フランスの映画︶ マックス・ド・リュウ監督、ヴィクトラン・ジャッセ主演
●﹃ウジェニー・グランデ﹄︵1918年 イタリアの映画︶ ロベルト・ロベルティ監督、フランチェスカ・ベルティーニ主演
●﹃The Conquering Power﹄︵1921年 アメリカの映画︶ レックス・イングラム監督、アリス・テリー主演
邦題﹁征服の力﹂。
●﹃ウジェニー・グランデ﹄︵1946年 イタリアの映画︶ マリオ・ソルダーティ監督、アリダ・ヴァリ主演
●﹃ウジェニー・グランデ﹄︵1953年 メキシコの映画︶ エミリオ・ゴメス・ムリエル監督、マルガ・ロペス主演
●﹃ウジェニー・グランデ﹄︵1960年 ソ連の映画︶ セルゲイ・アレクセーエフ監督、アリアドナ・シェンゲラーヤ主演
●﹃ウジェニー・グランデ﹄︵1994年 フランスのテレビ映画︶ ジャン=ダニエル・ヴェラーゲ監督、アレクサンドラ・ロンドン主演
●﹃ウジェニー・グランデ﹄︵2020年 フランス・ベルギーの映画︶ マルク・デュガン監督、ジョセフィーヌ・ジャピ主演
脚注
編集- ^ a b ウージェニー・グランデ(読み)うーじぇにーぐらんで(英語表記)Eugénie Grandet(コトバンク)
- ^ 「ウウジェニイ・グランデエ」東京堂書店、1924年(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「純愛」東京堂書店、1941年(国立国会図書館デジタルコレクション)
外部リンク
編集- ウウジェニイ・グランデエ新城和一訳(東京堂書店, 1924)