落葉または常緑性の低木または高木。葉は単葉で互生し、縁は全縁か鋸歯があり、葉柄の基部に托葉はない。葉、若枝、花序などに星状の鱗片か星状毛があることが多い。花序は総状花序で、今年枝の先端または腋から白色の花が下垂する。萼は鐘形で全縁かまたは5歯の鋸歯になる。花冠は5深裂し、下向きに開き、花冠裂片は瓦重ね状または敷石状になる。雄蕊は10個で、花糸の基部は合着するか離生する。花柱は細く、柱頭は3裂するか頭状になる。胚珠は各室に3-5個ある。果実は卵形または楕円形の核果になり、果皮は乾くと不規則に裂けるか、肉質で裂けない。1-2個の種子をもつ[1][2]。
北半球の暖温帯を中心に分布し、約100種知られる。日本には3種が自生する[1][2]。
- エゴノキ Styrax japonica Siebold et Zucc.
- コウトウエゴノキ Styrax japonica Siebold et Zucc. var. kotoensis (Hayata) Masam. et T.Suzuki
- ハクウンボク Styrax obassia Siebold et Zucc.
- コハクウンボク Styrax shiraiana Makino
- アンソクコウノキ Styrax benzoin Dryand.
- Styrax faberi Perkins
- タイワンエゴノキ Styrax formosana Matsum.
- ウラジロエゴノキ Styrax suberifolia Hook. et Arn.
- ^ a b c 『日本の野生植物 木本Ⅱ』pp.167-168
- ^ a b c 『樹に咲く花（合弁花・単子葉・裸子植物） 山溪ハンディ図鑑5』p.198
