エノラート: Enolate)は、炭素-炭素二重結合上の炭素に直接ヒドロキシ基が結合した化合物であるエノールのヒドロキシ基の水素原子がプロトンとして解離することによって生成する陰イオンのことである。

概要

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αα調
 

使

α2 78 調[1]

 0 調[1]

調HSAB α,β-

()

応用

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エノラートの生成が駆動力となる反応はアルドール縮合ハロゲン化アルキルとの反応などが挙げられ、炭素-炭素結合を形成する。アルドール縮合の場合、エノラートのα炭素がカルボニル基に求核攻撃することで反応が進行する[1][2]

 
Aldol addition base-catalyzed

ハロゲン化アルキルの場合はα炭素がハロゲンと結合している炭素に求核攻撃して炭素結合を形成する[1][3]

脚注

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  1. ^ a b c d 『ボルハルトショアー 有機化学 第8版』化学同人、2020年3月30日、1077,1086,1094頁。 
  2. ^ 田中敏行、野沢玲吉「アルドール縮合とその工業技術」『有機合成化学協会誌』第33巻第10号、有機合成化学協会、1975年、756-760頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.33.756 
  3. ^ Koga, Kenji (2000). Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan 58 (5): 417–419. doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.58.417. ISSN 0037-9980. http://dx.doi.org/10.5059/yukigoseikyokaishi.58.417. 

関連項目

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