カルデラ

火山の活動によってできた大きな凹地

西: caldera[1][2][3][4][5][1]

成因

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カルデラ形成

陥没カルデラ

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クレーターレイクカルデラ
 
陥没カルデラの生成モデル
クレーターレイクカルデラの場合


陥没カルデラを形成する噴火

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211 - 11815150 km3

VEI67300 - 

20

陥没カルデラのでき方と内部構造

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カルデラ、水中

2


ピストンシリンダー型カルデラ
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宿


 


じょうご型カルデラ
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濁川型カルデラとも呼ばれる。流紋岩質のマグマによる爆発的噴火によって形成される。ピストンシリンダー型より小さく、環状割目ではなく1個から数個の火口から噴火し、周辺の岩石は破砕されてマグマ溜まり跡の空洞に落ち込みじょうご型の凹地を形成する(これはすぐに土砂で埋まって平坦な盆地となる)。内部に落ち込んだ岩石にあまり大きいものはなく、カルデラと火口の中間的なものとも考えられる。日本では、北海道濁川カルデラや山形県の肘折カルデラ神奈川県箱根カルデラを代表とする。

馬蹄形カルデラ

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馬蹄形カルデラの例
均整のとれた円錐形だったセント・ヘレンズ山は1980年に大崩壊し、馬蹄形カルデラができた

OU: horseshoe-shaped caldera1980

侵食カルデラ

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元は普通の火山体であったが、侵食により火口が大きく広がったもの。伊豆半島湯河原カルデラは古い火山が侵食されてできた侵食カルデラの代表例である。侵食カルデラは火山活動と直接の関係はなく、気候や火山体を構成する岩石の脆さなど様々な条件が揃わないと形成されないため、数は少ない。

関連する地形

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洞爺カルデラの地形図
カルデラ湖、外輪山、中央火口丘が明瞭である

カルデラ盆地

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カルデラは地形的な凹地であるから、当然、盆地であるが、他の成因の盆地と区別する場合などは特に「カルデラ盆地」と呼ぶ場合もある。また、底面をカルデラ床と呼ぶ。

カルデラ湖

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caldera lake[2][2][3]

外輪山

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sommacaldera rim

[4]

中央火口丘

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central cone

主なもの一覧

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日本

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 -  497300

 - 

 - 

 - 

アメリカ

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アジア

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 - 5351883535188336000

 - 181592000

 - 72500

 - 

 - 199120

/ - 102000

ヨーロッパ

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 - 1628

 - 12 - 15 km1538

オセアニア

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アフリカ

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脚注

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注釈

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(一)^ : [kalˈdeɾa] 

(二)^ [kælˈderə] [kɔːlˈdɪərə][kɔːlˈderə][kɔːlˈdɪrə]

(三)^ [kɒlˈdeərə] 

(四)^ caldera

(五)^ caldera

出典

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  1. ^ 1815年,Leopold Von Buchが訪れたラ・パルマ島のダブリエンテ・カルデラを観察、地質学用語に導入したことに由来する. ダブリエンテ・カルデラは約100~300万年前の楯状火山であり,陥没カルデラではなく,山体崩壊およびその後の浸食により形成されたものであることが判明している. 『新装版 火山学 Ⅱ噴火の多様性と環境・社会への影響』ハンス-ウルリッヒ・シュミケン著,隅田まり・西村裕一訳,古今書院,2016,ISBN978-4-7722-3182-4,p147
  2. ^ a b 出典: 日本の典型地形 - 国土地理院、2016年10月閲覧
  3. ^ 『図解 日本地形用語辞典 増訂版』,日下哉・編著,東洋出版,2002,2007,ISBN 978-4-88595-719-2,p40「火口原」「火口原」「火口湖」、p60「カルデラ」「カルデラ湖」
  4. ^ 内輪山(読み)ナイリンザン(コトバンク)

関連項目

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