ジュゲム
ジュゲム (Lakitu) は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。同社の登録商標。
ジュゲム | |
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マリオシリーズのキャラクター | |
初登場 | スーパーマリオブラザーズ (1985) |
詳細情報 | |
種族 | カメ族 |
概要
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雲に乗って空に浮きながら登場する亀のキャラクターで、クッパ軍団の一員。ゴーグルをつけ、頭に毛を3本生やし、甲羅にはノコノコなど他の亀と異なり黒いリング状の模様が入っている。作品によって敵味方の立ち位置が異なり、マリオカートシリーズやスーパーマリオ64などでは友好的な個体もいる。基本的に各ゲームのサポーターをしていることが多い。
初登場である﹃スーパーマリオブラザーズ﹄では、いくつかの特定のステージに敵キャラクターとして登場する。ステージ中では一定の高さに浮いたまま常にマリオを追尾し、上空からトゲゾーの卵である、トゲの付いた丸い物体﹁パイポ﹂を投下する。地上に落ちたパイポは、赤いものはトゲゾーとなり地面を這い、緑のものはそのまま地面を転がっていく。ジュゲムは高い位置からジャンプして踏みつけるなどして倒すことができるが、一定時間を経過すると再び登場する。
﹃スーパーマリオブラザーズ3﹄では、マップ画面で使用できるアイテムとして﹁ジュゲムの雲﹂が登場し、これを使うことでステージをひとつ飛ばして先に進める。﹃スーパーマリオワールド﹄以降は、ジュゲムを倒した後に﹁ジュゲムの雲﹂が残り、一定時間後に消滅するまでの間雲に乗って空を移動できる。
﹃スーパーマリオワールド﹄からは他に、雲の上から釣り糸を垂らしたフィッシングジュゲム︵後述︶が登場している。1UPキノコを釣り下げて登場したかと思えばパイポを投げて攻撃もしてくる、敵味方両面の性質を持つキャラクターである。﹃マリオカート﹄シリーズではレースシグナルのカウントダウンを始め、コースアウトしたレーサーを救助するなどサポートキャラクターとして登場している︵﹃マリオカート7﹄では赤い甲羅の別個体がプレイヤーキャラクターとして登場し、その次回作、﹃マリオカート8﹄でも引き続き参戦した︶。﹃スーパーマリオスタジアムシリーズ﹄では、球審を務めている。﹃いただきストリートDS﹄では通過した店を休みにしてしまうなど、プレイヤーの邪魔をするキャラクターとしても登場する。﹃マリオ&ソニックATバンクーバーオリンピック﹄等のマリオスポーツシリーズでも、審判として登場し、アドベンチャーツアーズでは、二つの会場のミッションを担当している。これらフィッシングジュゲムの味方としての登場に伴い、釣り竿を持たない通常のジュゲムも、﹃スーパーマリオ64DS﹄のミニゲームでプレイヤーの手助けをし、﹃マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX﹄で味方・サポートの役目を担う﹁味方としてのジュゲム﹂として登場するようになった。
﹃スーパーマリオヨッシーアイランド﹄ではトゲゾーが登場せず、これまでのシリーズの定番だった進路にトゲゾーをまきびしのようにおいて妨害する攻撃から、パイポを直接ヨッシーに投げつけて攻撃を加えるようになっている︵投げる際に照準が表示される︶。そのほか、2匹同時に登場してくる、釣り竿でベビーマリオを連れ去る、雷で進路を妨害するなどの特徴がある。
﹃スーパーマリオRPG﹄ではパイポではなくモンスターを投げつける﹁モンスターアタック﹂という技を持っている。また、通常のジュゲムのほか﹁ジュゲムバス﹂という乗り物が登場している。釣り糸を持ったものは敵としてはヘイホーを釣り下げて登場し、味方としてはケロケロ湖でカエル仙人の初登場時に釣り糸で彼を持ち上げて登場している。
﹃New スーパーマリオブラザーズ Wii﹄では、﹁雲ブロック﹂という白い顔つきのブロックが登場。叩くとジュゲムが出現し、パイポの代わりにコインを投げてくる︵それ以外は通常のジュゲムと同じ︶。しばらくするとどこかへ消えてしまう。
﹃New スーパーマリオブラザーズU﹄では、パックンフラワーを生み出す﹁グーリンダイ﹂を投げる者も登場する。
﹃大乱闘スマッシュブラザーズX﹄、﹃大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U﹄では、アイテム﹁アシストフィギュア﹂から登場する。﹃スーパーマリオブラザーズ﹄の姿で登場し、上空からパイポを投下する。
﹃マリオカート7﹄以降のマリオカートシリーズ作品では、プレイヤーキャラとして登場。
﹃スーパーマリオメーカー﹄、﹃スーパーマリオメーカー2﹄では、デフォルトだとパイポを投げ付けるが、他の敵やアイテム、コイン等を重ねて﹃持たせる﹄事で、持たせた物をジュゲムが投げてくる様になる。また、ジュゲムの別タイプとして﹃ジュゲムの雲﹄があり、クッパクラウン同様、様々な敵やオブジェクト(砲台、POWブロック等)を乗せられる。但し、﹃ジュゲムの雲﹄は単品でも敵扱いであり、ジュゲムをそのまま配置すると﹃ジュゲム﹄+﹃ジュゲムの雲﹄で敵2体分と見做される。その為、敵グループのパーツが後1体配置可能な状態からジュゲムを配置する事は出来ない。尚、﹃スーパーマリオメーカー2﹄で追加された﹃スーパーマリオ 3Dワールド﹄のゲームスキンでは、ジュゲムがパーツに存在していない。
﹁ジュゲム﹂と﹁パイポ﹂の名前は落語の﹃寿限無﹄に由来する[1]。
登場作品
編集- スーパーマリオブラザーズ
- スーパーマリオブラザーズ2
- スーパーマリオブラザーズ3
- スーパーマリオワールド
- スーパーマリオコレクション
- New スーパーマリオブラザーズ
- New スーパーマリオブラザーズ Wii
- New スーパーマリオブラザーズ 2
- New スーパーマリオブラザーズ U
- スーパーマリオブラザーズ ワンダー
- Super Mario Run
- スーパーマリオメーカー
- スーパーマリオメーカー2
- スーパーマリオ64
- スーパーマリオギャラクシー2
- スーパーマリオ オデッセイ
- スーパーマリオ ヨッシーアイランド
- ヨッシーのロードハンティング
- ヨッシーストーリー
- キャッチ!タッチ!ヨッシー!
- ヨッシーアイランド
- ヨッシーアイランドDS
- ヨッシー New アイランド
- ヨッシー ウールワールド
- スーパーマリオRPG
- マリオストーリー
- ペーパーマリオRPG
- スーパーペーパーマリオ
- ペーパーマリオ スーパーシール
- マリオ&ルイージRPG
- マリオ&ルイージRPG2
- マリオ&ルイージRPG3!!!
- マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー
- マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX
- マリオカートシリーズ(7、8、アーケードグランプリデラックス、ツアーではプレイヤーキャラクターとしても参戦)
- マリオパーティシリーズ(5、9、アイランドツアー)
- マリオテニスシリーズ(GC版以降、GBA版を除く)
- マリオゴルフシリーズ(64版、GC版、3DS版)
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
- スーパープリンセスピーチ
- スーパーマリオボール
- MARIO SPORTS MIX
- ドクターマリオ ワールド
- テトリスDS
- 役満DS
- いただきストリートDS
- パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズエディション
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
- マリオ&ソニック AT 北京オリンピック
- マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック
- ARゲームズ
- ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし(敵キャラとしてゲスト出演)
各国の日本国外名
編集派生種
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フィッシングジュゲム(Fishing Lakitu/Fishin' Lakitu)
釣り竿を持ったジュゲム。釣っている物や釣ろうとしている物は作品によって異なる。基本何かを投げるといった動作はしない。
﹃スーパーマリオワールド﹄では、糸の先に1UPキノコを付けて現れる。これを取ると通常のジュゲムと同様にパイポを投げてくる。﹃スーパーマリオ ヨッシーアイランド﹄ではベビーマリオを釣ろうとしてくる。
﹃マリオパーティ5﹄ではカプセルキャラの一員となり、敵からカプセルを盗んでくる事もするようになっている。
マリオ&ルイージRPGシリーズではレベルアップのときに、ボーナスルーレットをぶら下げて登場する他、マリオ&ルイージRPGでクッパ城でのゲラコビッツ戦の直前には、ライトをぶら下げてゲラコビッツにスポットライトを当てている。
釣竿を持ったジュゲムも単にジュゲムと呼ばれることが多く、ワールドの時のような明確な定義はされていない。
フィッシングジュゲム︵マリオカートシリーズ&マリオスポーツシリーズ︶
﹃マリオカート﹄シリーズではレースのスタート係になり、マリオ達をサポートするようになる。スタート時にシグナルを点灯させたり、周回数を教えたり、逆走の警告をしたり、さらには穴などに落ちたレーサーの救助もする。
﹃マリオスポーツ﹄シリーズでは、球審、審判等を務める。
ジュゲムブラザーズ
﹃スーパーマリオ64﹄に登場する。見た目はフィッシングジュゲム。カメラを吊り下げている。マリオ達の撮影をするという設定で同作のカメラ視点となっている。
どかんジュゲム(Lakitu in a Pipe)
﹃スーパーマリオワールド﹄、﹃スーパーマリオ ヨッシーアイランド﹄に登場。土管の中からパイポをプレイヤーの方に投げつけてくる。
かべあなジュゲム(Wall Lakitu)
﹃スーパーマリオ ヨッシーアイランド﹄に登場。壁に空いた穴の中に潜み、そこからパイポを投げつけてくる。弾速は通常のものより早い。またパイポを投げる際には、投げる位置を定めて攻撃してくる。 また﹃ヨッシーウールワールド﹄ではかべあなジュゲムの巣と言うコースが登場する。
水中ジュゲム(Aqua Lakitu)
水の中に潜り、近づくと攻撃してくる。以上3種類は一定の場所から動かない。
かみなりジュゲム(Thunder Lakitu)
﹃スーパーマリオ ヨッシーアイランド﹄で初登場。雷神の様な格好をしており、上空から雷を撃ってくる。雷は地上で燃え広がるという性質を持っている。
クモリジュゲム(Dark Lakitu)
﹃ペーパーマリオRPG﹄に登場。灰色がかったジュゲム。雨こそ降らせてこないものの、攻撃力は通常の者より上である。また、投げてくるトゲゾーもソライロトゲゾーという通常のトゲゾーよりも強いものを使っている。パイポを構えている時にジャンプ攻撃するとダメージを受ける。
UFOジュゲム(Lakitufo)
﹃マリオ&ルイージRPG2﹄に登場。UFOに乗ったジュゲムで、トゲリアンを召喚する。
キングジュゲム(Lakitu King)
﹃マリオ&ルイージRPG3!!!﹄に登場。稀に現れる、王冠をつけたジュゲム。倒すと、高値で売却できるアイテムや装備を落とす。﹃スーパーマリオギャラクシー2﹄に同名のボスが登場するが、特に関係はない。
セレブジュゲム(Glam Lakitu)
﹃マリオ&ルイージRPG3!!!﹄に登場。キングジュゲムの上級種で、同じく高値で売れるアイテムや装備を落とす。
コマンダージュゲム(Commander Lakitu)
﹃マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー﹄に登場。連結した雲に乗った二人組のジュゲム。ブーメランブロスの攻撃の指揮を執る。
個別
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ボスジュゲム(Lakithunder)
﹃New スーパーマリオブラザーズ﹄のワールド7のボスキャラクターとして登場。黒いレンズのゴーグルをかけており、灰色の雷雲に乗っている。通常のジュゲムはパイポを放り投げるように投下するところ、ボスジュゲムはマリオを狙って高速で投げつけてくる。他に落雷や体当たりで攻撃してくる。
キングジュゲム︵ボス︶(King Lakitu)
﹃スーパーマリオギャラクシー2﹄のヨースターギャラクシーで登場するジュゲムの王様。普通のジュゲムよりも巨大で、王冠を被っている。また、乗っている雲は紫色をしている。ボスジュゲムと同じく、落雷による攻撃も行う。
ポコピー
﹃マリオストーリー﹄に登場。マリオの仲間になるジュゲム。﹃マリオストーリー﹄のゲーム内では、はじめは﹁ジョナサン﹂と名乗っており、仲間になる前に一度戦うことになる。名前は﹃寿限無﹄に由来する[要出典]。
ポコナ
﹃マリオストーリー﹄に登場。ポコピーの彼女。﹃寿限無﹄に由来[要出典]。
ジュゲム先生
﹃役満DS﹄に登場する麻雀の先生。
近種
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スプーク
﹃スーパーマリオワールド﹄で初登場。フィッシングジュゲムの幽霊。チョコレー島のお化け屋敷にのみ出現する。釣り竿を持ち、糸の先には青白い炎が付いている。何かを投げるといった動作はしない。﹃NINTENDOパズルコレクション﹄の﹃ヨッシーのクッキー﹄で再登場を果たす。﹃スーパーマリオラン﹄にもアップデートに伴い登場。
スプーク︵楽︶
﹃スーパープリンセスピーチ﹄で登場。寝ているスプーク。
マメジュゲム(Lakipea)
﹃マリオ&ルイージRPG﹄に登場。マメーリア王国のジュゲム。マメゾーを無限に落とす。
脚注
編集- ^ “宮本茂さんに聞く“マリオたちの名前の由来””. Nintendo DREAM WEB. 2022年10月30日閲覧。
関連項目
編集- クモクモーン - 雲の敵キャラクター。