ダークネス (2016年の映画)
﹃ダークネス﹄︵原題:The Darkness︶は2016年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画である。監督はグレッグ・マクリーン、主演はケヴィン・ベーコンが務めた。なお、本作のストーリーはマクリーン監督が人伝に聞いた実際の出来事を元にしたものである[4]。
ダークネス | |
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The Darkness | |
監督 | グレッグ・マクリーン |
脚本 |
グレッグ・マクリーン S・P・クラウゼ シェイン・アームストロング |
製作 |
ジェイソン・ブラム ビアンカ・マルティーノ マット・カプラン |
製作総指揮 |
グレッグ・マクリーン クーパー・サミュエルソン ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル |
出演者 |
ケヴィン・ベーコン ラダ・ミッチェル ダヴィード・マズーズ ルーシー・フライ |
音楽 | ジョニー・クリメック |
撮影 | トビー・オリヴァー |
編集 | ショーン・レイヒフ |
製作会社 |
ブラムハウス・プロダクションズ チャプター・ワン・フィルムズ EMUクリーク・ピクチャーズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 92分[1] |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 400万ドル[2] |
興行収入 |
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ストーリー
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ピーター・テイラーは家族と一緒にグランドキャニオンを旅行していた。散策中、マイケルは小さな洞窟の中に入り、その中で謎の文様が描かれた黒い石を発見し、それを誰にも言わずに持ち帰った。
帰宅後、家の中で怪奇現象―勝手に水道の蛇口が開いたり、浴室の鏡に複数の手形が付けられたりするなど―が発生するようになった。マイケルはそれらがジェニーの仕業であると主張したが、ピーターたちは彼の話をまともに受け取らなかった。数日後、ブロニーはステファニーが吐き気に悩まされていることを知り、娘を病院に連れて行くことにした。その際、ブロニーはマイケルを実家に預けた。ブロニーの母親はマイケルが飼い猫を殺そうとしている現場に遭遇し、それをピーターに言いつけたが、ピーターはその話を信じようとはしなかった。
ブロニーは自宅で発生する怪奇現象の原因を突き止めるべく、色々調べた結果、アナサジ族についての情報に辿り着いた。アナサジ族の信仰では、悪魔は洞窟の中にある石に封印されており、その石を持ちだした場合、悪魔はカラスやヘビの姿で人間の前に現れるのだという。悪魔は幼い子供に憑依し、彼/彼女らを自分たちの世界に連れて行くために﹁ダークネス﹂と呼ばれる出来事を引き起こすとされていた。悪魔を追い払う唯一の方法は石を元の場所に戻すことだった。ステファニーはアナサジ族の伝承について必死で説明したが、ピーターは﹁そんな迷信を信じるのか﹂と呆れるだけだった。しかし、一家を襲う怪奇現象はさらに激しさを増していき、ついには、ピーターも悪魔の存在を信じざるを得ない状況に追い込まれた。
キャスト
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※括弧内は日本語吹替[6]
●ピーター・テイラー - ケヴィン・ベーコン︵安原義人︶
●ブロニー・テイラー - ラダ・ミッチェル︵八十川真由野︶
ピーターの妻。
●マイケル・テイラー - ダヴィード・マズーズ︵宇山玲加︶
ピーターの息子で自閉症を抱えている。
●ステファニー・テイラー - ルーシー・フライ︵あんどうさくら︶
ピーターの娘。
●ゲイリー・カーター - マット・ウォルシュ
●ジョイ・カーター - ジェニファー・モリソン
●ウェンディ・リチャーズ - ミンナ・ウェン
●アンドリュー・カーター - パーカー・マック
●サミー・レヴィン - トリアン・ロング=スミス
●サイモン・リチャーズ - ポール・ライザー︵辻親八︶
●グロリア・オルテガ - イルザ・ロザリオ
●カット - タラ・リン・バー
●トリッシュ - ジュディス・マッコネル
●ターシャ - クリスタ・マリー・ユー
●テレサ・モラレス - アルマ・マルティネス
●H・クインラン - A・J・タネン
製作
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2014年2月25日、ケヴィン・ベーコンとラダ・ミッチェルが映画﹃6 Miranda Drive﹄に出演することになったと報じられた[7]。4月11日、ダヴィード・マズーズの出演が決まった[8]。5月、ミンナ・ウェン、ルーシー・フライ、トリアン・ロング=スミス、マット・ウォルシュ、パーカー・マック、ジェニファー・モリソンがキャスト入りした[9][10][11][12][13]。
撮影・音楽
編集2014年4月、本作の主要撮影がカリフォルニア州ロサンゼルスで始まった[14]。6月2日、ジョニー・クリメックが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[15]。
マーケティング・興行収入
編集評価
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本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには32件のレビューがあり、批評家支持率は3%、平均点は10点満点で2.76点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は﹁﹃ダークネス﹄はホラー映画お馴染みの要素に依存しており、しかも、その使い方も上手くない。全く怖くないホラー映画である。﹂となっている[20]。また、Metacriticには10件のレビューがあり、加重平均値は27/100となっている[21]。なお、本作のCinemaScoreはCとなっている[22]。
出典
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(一)^ “ダークネス”. 映画.com. 2020年3月3日閲覧。
(二)^ “‘Captain America’ to Dominate With $77 Million Weekend as ‘Money Monster’ Aims for $15 Million”. Variety (2016年3月13日). 2020年3月3日閲覧。
(三)^ “The Darkness (2016)”. The Numbers. 2020年3月3日閲覧。
(四)^ “Greg Mclean begins production on 6 Miranda Drive”. Special Broadcasting Service (2014年3月5日). 2020年3月3日閲覧。
(五)^ “ダークネス DVD”. Amazon. 2020年3月3日閲覧。
(六)^ “ダークネス︵2016︶”. スター・チャンネル. 2021年1月25日閲覧。
(七)^ “Kevin Bacon to Star in Blumhouse Horror Thriller '6 Miranda Drive' (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2014年2月25日). 2020年3月3日閲覧。
(八)^ “Jack Kilmer Joins Juno Temple In ‘Len & Co.’; David Mazouz Cast In ‘6 Miranda Drive’”. Deadline.com (2014年4月11日). 2020年3月3日閲覧。
(九)^ “Ming-Na Wen Joins Blumhouse-Universal Thriller ‘6 Miranda Drive’”. Deadline.com (2014年5月6日). 2020年3月3日閲覧。
(十)^ “‘6 Miranda Drive’ Adds ‘Vampire Academy’s Lucy Fry & Trian Long-Smith”. Deadline.com (2014年5月7日). 2020年3月3日閲覧。
(11)^ “Matt Walsh Joins ‘6 Miranda Drive’; Frank Langella Cast In ‘The Driftless Area’”. Deadline.com (2014年5月9日). 2020年3月3日閲覧。
(12)^ “‘Divergent’s Parker Mack Joins Matt Walsh in Blumhouse’s ‘6 Miranda Drive’ (Exclusive)”. The Wrap (2014年5月9日). 2020年3月3日閲覧。
(13)^ “'Once Upon a Time' Star Jennifer Morrison Joins Kevin Bacon in Blumhouse Supernatural Thriller”. Hollywood Reporter (2014年5月14日). 2020年3月3日閲覧。
(14)^ “Lucy Fry joins Kevin Bacon in Hollywood horror film 6 Miranda Drive”. Daily Mail (2014年5月11日). 2020年3月3日閲覧。
(15)^ “Johnny Klimek to Score ‘6 Miranda Drive’”. Film Music Reporter (2014年6月2日). 2020年3月3日閲覧。
(16)^ “The Darkness - Official Trailer (2016)”. YouTube (2016年2月12日). 2020年3月3日閲覧。
(17)^ “The Darkness - Official Trailer #2 (2016)”. YouTube (2016年3月10日). 2020年3月3日閲覧。
(18)^ “Forecast: 'Captain America' Hunts $300M Domestic as 'Money Monster' and 'The Darkness' Hit Theaters”. Box Office Mojo (2016年5月12日). 2020年3月3日閲覧。
(19)^ “Domestic 2016 Weekend 20 May 13-15, 2016”. Box Office Mojo. 2020年3月3日閲覧。
(20)^ “The Darkness”. Rotten Tomatoes. 2020年3月3日閲覧。
(21)^ “The Darkness (2016)”. Metacritic. 2020年3月3日閲覧。
(22)^ “‘Captain America’ To Cross $300M Today As ‘Money Monster’ Cashes $14.7M & ‘The Darkness’ Finds $4.9M – Monday B.O. Final”. Deadline.com (2016年5月16日). 2020年3月3日閲覧。