チュウヒ
チュウヒ(沢鵟、学名:Circus spilonotus)は、タカ目タカ科チュウヒ属に分類される鳥類。
チュウヒ | |||||||||||||||||||||||||||
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![]() チュウヒ Circus spilonotus | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Circus spilonotus Kaup, 1847 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
チュウヒ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Eastern marsh harrier |
本種の名前は「宙飛」が由来とされているが、実際は低空飛行を得意とし、一方「野擦」が由来とされているノスリはチュウヒよりも高空を飛翔することが多いため、この両者は名前が入れ替わって記録されているという説がある[要出典]。
分布
編集形態
編集生態
編集
草原や湿地、ヨシ原等に生息する。
食性は肉食性で、魚類、両生類、爬虫類、鳥類やその卵、小型哺乳類等を捕食する。地上付近を低空飛行し、獲物を探す。
ヨシ原等の地上に枯れ草を積み重ねた巣を作り、5-6月に4-6個の卵を産む。抱卵日数は約35日で、主にメスが抱卵する。雛は孵化後、約37日で巣立つ。
なお、冒頭でチュウヒとノスリの名が入れ替わっている可能性の説がある旨書かれているが、実際には以下の理由からそれぞれ生態通りの名の可能性が高い。
まずチュウヒは、狩りの際にはV字翼で低空を低速飛行する事が多いが、繁殖期のペアリングの際に中空を舞うように飛行する︵宙飛︶ことが知られている。[1]
一方でノスリは、通常の際にはチュウヒより高空を飛ぶが、狩りの際には野を擦る様に地表すれすれを匍匐飛行︵野擦︶して攻撃する事が知られている。[2]
チュウヒは、垂直離着陸が可能な唯一の猛禽であるともされている。[1]
イギリスのBAE︵旧ホーカーシドレー︶製の、ハリアーVTOL︵垂直離着陸︶戦闘爆撃機の名前は、このチュウヒの能力から名づけられたと思われる。
人間との関係
編集生息地であるヨシ原の開発に伴い生息数は減少している。
保全状態評価
編集- LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[3]
- ワシントン条約附属書II
脚注
編集- ^ a b NHK番組「ダーウィンが来た」2010/01/24放送「村で急増!ふしぎなタカ」(チュウヒ)
- ^ NHK番組「ワンダーxワンダー」2010/09/11放送「ワシとタカ 美しきハンター」(ノスリ)
- ^ Circus spilonotus (Species Factsheet by BirdLife International)
- ^ 2006年12月の環境省鳥類レッドリスト改訂によるランクアップ。
- ^ Circus spilonotus (環境省絶滅危惧種情報 by 生物多様性情報システム J-IBIS)