チョウゲンボウ
チョウゲンボウ(長元坊、学名:Falco tinnunculus)は、鳥綱ハヤブサ目ハヤブサ科に分類される鳥の一種。
チョウゲンボウ | ||||||||||||||||||||||||
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チョウゲンボウ Falco tinnunculus (オス) | ||||||||||||||||||||||||
保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Falco tinnunculus Linnaeus, 1758 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
チョウゲンポウ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Common Kestrel |
名称
編集分布
編集形態
編集鳴き声
編集「キィキィキィキィ」と聞こえる声で鳴く[3]。
生態
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農耕地、原野、川原、干拓地、丘陵地帯、山林など低地、低山帯から高山帯までの広い範囲に生息する。単独かつがいで生活する。立ち枯れ木の洞に巣をつくる。
齧歯類や小型の鳥類、昆虫、ミミズ、カエルなどを捕食する。空中の一点に停まるホバリングを行った後、体を斜めにしながら急降下して地上で獲物を捕らえることが多いのが特徴。ハヤブサ類だが、飛翔速度は速くない。
その視力は紫外線を識別することが可能で、この能力は主食である齧歯類の尿が反射する紫外線を捕捉し、捕食を容易にさせていると推測されている。ハヤブサと異なり、捕らえた獲物は周囲が安全ならばその場で食べる。
日本では4 - 5月に断崖の横穴や岩棚、樹洞などに小枝を作って営巣するか直接卵を産む。カラス類の古巣を流用することもある。1度に3 - 9個の卵を産み、28 - 31日で雛がかえる[2]。主に雌が抱卵する。雛は27 - 32日で巣立つが、親から独立するにはさらに1ヶ月以上かかる。1年で成熟する。
人間との関わり
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近年、市街地でもよく見かけるようになった。これは、獲物となる小鳥類が豊富なこと、天敵が少ないこと、ビルなどの構築物がねぐらや繁殖場である断崖の代わりになっていることなどが理由とされている。
長野県中野市の十三崖︵じゅうさんがけ︶ではチョウゲンボウが集団繁殖しており、﹁十三崖のチョウゲンボウ繁殖地﹂として国の天然記念物に指定されている[4]。十三崖の営巣数は1950年には20であったが、巣穴への草木の繁茂、エサのハタネズミの減少、崖に棲みついたハヤブサの影響などにより減少し、2013年・2014年には初めてゼロとなった[4]。2015年・2016年の巣穴数は3となっている[4]。営巣数回復のため中野市は2017年度から新規の巣穴の掘削や既存の巣穴に繁茂した草木の除去など整備計画を実施する[4]。
脚注
編集参考文献
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●高野伸二編 ﹃山渓カラー名鑑 日本の野鳥﹄、山と渓谷社
●黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 ﹃動物大百科7鳥類I﹄、平凡社、1986年、182頁
●安部直哉﹁野鳥の名前﹂︵山と渓谷社・山渓名前図鑑︶ ISBN 978-4-635-07017-1
●鳴き声と羽でわかる野鳥図鑑︵池田書店︶ ISBN 978-4-262-14749-9
●柴田佳秀 著、樋口広芳 編﹃街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑﹄日本文芸社、2019年5月、34頁。ISBN 978-4537216851。
●上田恵介監修 ﹃鳥類図鑑﹄ 東京書籍、2006年、82頁。ISBN 4-487-80128-1
関連項目
編集外部リンク
編集- チョウゲンボウ - 変化する人と共存関係 高円宮久子、『婦人画報』2015/09/01