トヨタ・レジアス
トヨタ自動車のミニバン型乗用車
レジアス(REGIUS)は、トヨタ自動車が製造・販売していた、ハイエースをベースとするワンボックス型ミニバンである。1995年に発売されたグランビアを基本に全長・全幅を詰めた(いわゆるナローボディ化)実質的な姉妹車である。
トヨタ・ハイエースレジアス/レジアス RCH4#W/RCH42V/ KCH4#G/KCH4#W/LXH4#V型 | |
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ハイエースレジアス | |
ハイエースレジアス ウインドツアラー | |
レジアス フロント | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・ツーリングハイエース トヨタ・グランビア(初代) トヨタ・グランドハイエース |
販売期間 |
1997年 - 1999年(ハイエースレジアス) 1999年 - 2002年(レジアス) |
ボディ | |
乗車定員 | 7/8人 |
ボディタイプ | 4/5ドアミニバン |
駆動方式 | 後輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2.7L 直4 DOHC 3RZ-FE型 3.0L 直4 OHCターボディーゼル 1KZ-TE型 2.0L 直4 OHC 1RZ-E型 3.0L 直4 OHC 5L型 |
最高出力 |
3RZ-FE型 107kW(145PS)/4,800rpm 1KZ-TE型 96kW(130PS)/3,600rpm[1] 103kW(140PS)/3,600rpm[2] 1RZ-E型 81kW(110PS)/5,200rpm[3] 5L型 67kW(91PS)/4,000rpm[3] |
最大トルク |
3RZ-FE型 228N·m(23.2kgf·m)/3,600rpm 1KZ-TE型 289N·m(29.5kgf·m) /2,000rpm[1] 343N·m(35.0kgf·m) /2,000rpm[2] 1RZ-E型 167N·m(17.0kgf·m) /2,600rpm[3] 5L型 191N·m(19.5kgf·m) /2,400rpm[3] |
変速機 | 4速AT |
前 |
前: ダブルウィッシュボーン式 後: セミトレーリングアーム式 |
後 |
前: ダブルウィッシュボーン式 後: セミトレーリングアーム式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,985mm |
全長 |
4,695mm[1][3] 4,750mm[2] 4,795mm[4] |
全幅 | 1,695mm/1,710mm[4] |
全高 |
1,965mm(FR車) 1,995mm(4WD車) 2,025mm(ハイエースレジアスウインドツアラー FR車) 2,055mm(ハイエースレジアスウインドツアラー 4WD車) |
車両重量 | 1,780-2,120kg |
その他 | |
最小回転半径 | 5.5-6.3m |
新車登録台数の累計 | 10万2123台[5] |
系譜 | |
後継 |
トヨタ・ツーリングハイエース (トヨペット店のみ) ↓ トヨタ・エスクァイア ※登場まで約14年の空白期間あり |
ハイエースレジアス
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●1997年4月8日にハイエース レジアス︵HIACE REGIUS︶として登場した。5ナンバーサイズでグランビアよりも車体が一回り小さく、ディーゼル車は一部モデルを除き5ナンバー登録である。また、商用モデルは﹁ハイエースレジアスバン﹂という車名で同年6月に販売が開始された。
型式一覧 | |||||
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ワゴン | バン | 備考 | |||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | |
ガソリン | E-RCH41W | E-RCH47W | E-RCH42V | - | |
ディーゼル | KD-KCH40G | KD-KCH46G | KG-LXH43V | KG-LXH49V | |
KD-KCH40W | KD-KCH46W | - | - | ウィンドツアラー |
ワゴンの大きな特徴として、メーカーオプションでフロントシート以外の全シートを脱着式に変更でき、ユーザーが自由に外して商用車並みの荷室容積を作る事が出来た。また内装の質感はグランビアより勝る点が多く︵同年のマイナーチェンジでグランビアも内装を中心に手が入れられた︶、最上級グレードのG EXパッケージにはグランビアより高額なプライスタグ︵グランビア2.7 2WDツインムーンルーフ 発売当初338万7,000円→1998年6月323万2,000円、ハイエースレジアス380万8,000円︶が付けられた。これは、それまでのトヨタの最上級1BOXとして君臨したハイエースの実質的な後継車という役割も担っていたためである︵実際にはハイエースワゴンも併売された︶。テレビCMには宇崎竜童が出演した。また、スポーティーグレードの﹁ウインドツアラー﹂も設定された。ややおとなしい外観の標準グレードに比べ、メッシュグリルやエアロパーツで精悍さを演出し、内装も標準グレードと差別化されていた。
●1997年8月28日 - 特別仕様車として、車体色に﹁スーパーホワイトII﹂を採用した﹁ウインドツアラー ホワイトバージョン﹂を設定する。
●1998年5月11日 - 一部改良。レジアスGに2.7L 4WD車を追加するとともに、デュアルスライドドアを新たに設定。また、レジアスにオートエアコン、リアスポイラー、スライドドアイージークローザーなどを標準装備した。この時、メーカーオプションのマルチAVステーションを選択した場合は装着位置がセンタークラスタ上部となる。なお、この頃からテレビCMには東幹久が出演。
ハイエースレジアス リア
ハイエースレジアス ウインドツアラー リア
ハイエースレジアスバン4WD
レジアス
編集
●1999年︵平成11年︶8月3日 - グランビアと共にハイエースレジアスはワゴンのマイナーチェンジを行い、バンも一部改良を受ける。ビスタ店︵現ネッツ店・沖縄県は沖縄トヨペットの扱い︶とトヨペット店の併売からビスタ店の専売とするとともに車名の﹁ハイエース﹂が取れて﹃レジアス﹄︵﹁レジアスワゴン﹂﹁レジアスバン﹂︶となり、レジアスワゴンのスポーティーグレードである﹁ウインドツアラー﹂については、トヨペット店でも﹃ツーリングハイエース﹄として販売することになる。このマイナーチェンジでは、当時、Lクラスミニバンの中で好調な販売を維持していた日産・エルグランドを意識した意匠を取り入れ、フロントグリルが大型化され押し出しの強いものとなり、ヘッドランプやリアコンビランプの形状変更が行なわれた。バンパー形状も変更され、全幅を除いて全車3ナンバーサイズとなる。また、2.7 Lガソリンエンジンへの電子制御ATの採用、3.0 Lディーゼルターボ車はインタークーラーの装着によって出力向上も一層と高めていた。G・G EXパッケージのデュアルスライドドア車は7人乗り、4ドア車は8人乗りのみとなり、内装はステアリングホイールの形状変更︵形状はグランビアと同様︶、ナビゲーション︵ワイドマルチAVステーション︶がDVD方式となり、オーディオ位置が全車センタークラスタ上部︵レジアスバンを除く︶とするなど変更点は多い。
●1999年︵平成11年︶10月5日 - モデリスタインターナショナルは、豪華装備を加えたモデリスタバージョンとして﹁ハイルーフラウンジ﹂を発表した。ベース車より175 mm嵩上げされたハイルーフを採用して室内空間を充実させたほか、ウッドパネルや上質な室内照明などを採用しているA仕様とハイルーフ架装のみのB仕様がある。メーカーオプションとして本革シートと木目調パネル、販売店オプションとして225/50R17タイヤ︵ブリヂストン G'GRID︶&アルミホイール(3種類から選択)、TRD製ローダウンサスペンションキット(2000年1月発売)を用意する。
●1999年︵平成11年︶12月24日 - VCパッケージをベースとした特別仕様車﹁Vプレジャーサルーン﹂を発売した。専用ストライプ、熱線反射濃色グリーンガラス(リアサイド・リアクウォーター・バックドア)、前席センターテーブル、ワイヤレスドアロックリモートコントロールなどを採用し装備を充実。
●2000年︵平成12年︶ - 特別仕様車﹁Vプレミアムエディション﹂を追加する。VLパッケージをベースにウインドシールドブロンズガラス(トップシェード付)、フロントサイドドアブロンズガラス、熱線反射濃色ブロンズガラス(リアサイド・リアクウォーター・バックドア)、特別外装色(メーカーオプション)、専用ストライプ、専用シート表皮&トリム表皮、本革&木目調ステアリングホイール、コンライト(オートライト機能)などを特別装備した。
●2000年︵平成12年︶12月1日 - ﹁ウェルキャブ﹂シリーズを一部改良した。サイドリフトアップシート車に、シートの回転から昇降までの動作を全自動で行うタイプを新設定した。また、車いす仕様車は車いす固定装置を改良した。
●2002年︵平成14年︶
●3月末 - 姉妹車種のツーリングハイエースと共に生産終了。以降、在庫分のみの販売となる。
●5月21日 - 姉妹車種のツーリングハイエースと共に販売終了した。
リア
レジアスバン
エンジン
編集車名の由来
編集脚注
編集関連項目
編集- トヨタ・ハイエース
- トヨタ・グランビア
- トヨタ・グランドハイエース
- トヨタ・ツーリングハイエース
- トヨタ・エスクァイア - トヨペット店ではハイエースレジアスの販売終了以来となる5ナンバーサイズのワンボックスミニバン。