truss (ISS) Solar Array WingSAW
20217 ISS 

1991NASA

トラスの構成要素

編集

Z1トラス

編集
 
2000年10月の STS-92 で撮影された Z1トラス(上)とユニティモジュール(下)

ISSZ1200010 STS-92  STS-97 P6使Z1CMG4KuISS 2Plasma Contactor UnitPCUZ1(CBM)211PMA-3使(MBM)200710P6P5Z1使CMGKu2PCU使

S0トラス

編集
 
2002年4月17日 STS-110 で撮影された S0トラス(上)

S0トラスは、ISS の中心となる重要なトラスである。2002年4月の STS-110デスティニー実験モジュールの上に取り付けられたが、ドッキング機構などで結合されているわけではなく、4基のモジュール・トラス接続システム(Module to Truss Structure:MTS)ストラットと呼ばれる支柱により取り付けられている。 S0トラスは、与圧モジュールへの送電のための電力の整流、与圧モジュールからP1トラスやS1トラスへの放熱のための熱制御ループの通路として使用されるほか、カナダアーム2を載せたモービルベースシステム/モービルトランスポータ(Mobile Base System/Mobile Transporter:MBS/MT)や宇宙飛行士をISS上の作業場所へ運搬するための手動式の台車(CETAカート)(MTはトラス上を移動でき、停止して作業できる場所は10カ所あるが、S0トラスが通常の停止位置(ホームポジション)となる)、4基のGPSアンテナなどが取り付けられている。

P1,S1トラス

編集

 
20021010 STS-112 S1
 
20021128 STS-113 P1


P1S1S0P1P(port)S1S(starboard)290kg637lb3S1200210STS-112P1200211STS-113S1P119961999S0S3/S4P3/P4SSAS(Segment-to-Segment Attachment System)使

P2,S2トラス

編集

元となったフリーダム計画では、ロケットスラスタが P2トラスとS2トラスに配置される計画になっていた。しかし、ISS ではロシアのモジュールに推進能力があるため、フリーダム計画でのリブースト機能は必要なくなった。そのため、P2/S2トラスはキャンセルされた[1]

P3/P4トラス、S3/S4トラス

編集
 
2006913 STS-115 P3/P4
 
2007611 STS-117 S3/S4

P3/P4200699STS-115P1P4Integrated Equipment Assembly: IEAP3P3P4P4P4使200612STS-116 P3/P4S3/S4 STS-117 13A 2007611

P3S3 (Segment-to-Segment Attach System : SSAS)  (Solar Alpha Rotary Joint : SARJ)  (Unpressurized Cargo Carrier Attach System : UCCAS)UCCAS  (Payload Attach System: PAS)P3/S3UCCAS/PASSARJ  (MT) P3/S346[2]S3/P36UCCAS/PASEXPRESS Logistics Carrier(AMS-02ESP-3)ELC200911STS-129

P4S4 (Photovoltaic Module : PVM)  (Solar Array Wing : SAW) 2PV (Modified Rocketdyne Truss Attachment System : MRTAS)  (Beta Gimbal Assembly : BGA) 

P5,S5トラス

編集
 
2006年12月の STS-116 ミッションで、ディスカバリーカナダアーム1から ISS のカナダアーム2に渡される P5トラス
 
STS-118 ミッションでS5トラス取り付けのために国際宇宙ステーションに接近するエンデバー

P5トラスとS5トラスは、P6トラスとS6トラスをそれぞれ接続するためのコネクタである。シャトルの貨物室の大きさにより、P3/P4トラス、S3/S4トラスの長さが制限されるため、P5トラスとS5トラスのような小さなコネクタでトラスを延長することが必要となる。P5トラスは STS-116 ミッションの最初の船外活動2006年12月12日に取り付けられた。S5トラスは STS-118 ミッションで軌道に運ばれ2007年8月11日に取り付けられた。

P6,S6トラス

編集

P6トラスは2番目に取り付けられたトラスである。ISS にとって重要な電力を巨大な太陽電池パドル (SAW) から供給できるため、P4トラスの SAW に先立って取り付けられた。STS-97 でZ1トラスに取り付けられ SAW を展開したが、P4/S4トラスの SAW の展開スペースの確保とP6 トラスの移設に備えて、 STS-116STS-117 でP6トラスの SAW が半分ずつ折りたたまれた。STS-120 の 10A フライトでP6トラスをZ1トラスから取り外してP5トラスに移設し、ラジエータパネルと SAW が再展開された。SAW (2B) は展開に成功したが、SAW (4B) は展開途中にパネル面が裂ける破損を生じたため80%で展開を中止して船外活動で修復が行なわれ、その後完全な展開に成功した。後の組み立てミッション(順番が変わってSTS-119)では、S6トラスをS5トラスに取り付け、これで4つ目で最後の太陽電池パドル・ラジエータの設置を終えた。

トラスのサブシステム

編集

 
2007年11月5日 STS-120 でP6トラス(右端)を再配置後の国際宇宙ステーション
 
2006年7月時点での完成予定図(コンピュータ・モデル)

太陽電池パドル

編集

 ISS  (Solar Array Wings : SAW) 4ISS P62000 STS-97 Z1200711 STS-120 P5P420069 STS-115 200612 STS-116 S420076 STS-117 ()S620093 STS-119  (SPP) [2]

112(34.1m)39(12m)32.8kW[3]216,400200828cm²4,100[2]
 

 (Beta Gimbal Assembly : BGA) 2

太陽電池パドル回転機構

編集

アルファ・ジョイント、すなわち、太陽電池パドル回転機構 (Solar Alpha Rotary Joint : SARJ) は、太陽電池パドルを太陽に向けるためのロータリー・ジョイントで、通常は周回ごとに360度回転している(が、Night Glider modeも参照)。2基のSARJのうちの1基はP3トラスとP4トラスの間にあり、もう1基はS3トラスとS4トラスの間にある。これらのジョイントは、P4/S4、P6/S6トラスにある太陽電池パネルを太陽に向けるよう連続的に回転している。各SARJは、直径が10フィート(約3.0m)、重量が約2,500ポンド(約1,100kg)あり、ベアリング機構とサーボ制御システムで回転する。P4/S4、P6/S6トラスで発電した電力はすべて SARJ のユーティリティ・トランスファー・アセンブリ (Utility Transfer Assembly : UTA) を通る。SARJの回転で配線が絡まったりしないように、通信と電力用の配線はUTAのロールリングで接続されている。SARJ は、ロッキード・マーティンとその関連会社で設計・製造・テストされた[2]


右舷側のSARJは、2007年にモータ電流値と振動が増加する問題を発生し、船外活動による点検と修理が行われた。この問題はベアリングの摩耗により金属が削れることで生じたため、船外活動を行って潤滑を施す作業が行われた。左舷側のSARJでも予防目的で2回の潤滑作業が行われた。

電力の調整と貯蔵

編集

 (Sequential Shunt Unit : SSU) 調82SSU調 (Integrated Equipment Assembly : IEA) 140SSUDC200V (Bearing, Motor and Roll Ring Module : BMRRM) IEA (Direct Current Switching Unit : DCSU) SSU12×20×32(30cm×51cm×81cm)185(83.9kg)

 (Battery Charge/Discharge Unit : BCDU)1 2IEA12

BCDUDCSUBCDU8.4kW6.6kWBCDUIEA

3881Ah4kWh[4]BCDUDCSUISS寿6.535%38,00018×36×40(0.46m×0.91m×1.0m)375(170kg)[5]


P612STS-127STS-1326ISS寿

トラスと太陽電池パドルの組み立て順序

編集
要素 フライト 打ち上げ日 全長
(m)
直径
(m)
質量
(kg)
Z1トラス 3A – STS-92 2000年10月11日 4.9 4.2 8,755
P6トラス 太陽電池パドル 4A – STS-97 2000年11月30日 73.2 10.7 15,824
S0トラス 8A – STS-110 2002年4月8日 13.4 4.6 13,971
S1トラス 9A – STS-112 2002年10月7日 13.7 4.6 14,124
P1トラス 11A – STS-113 2002年11月23日 13.7 4.6 14,003
P3/P4トラス 太陽電池パドル 12A – STS-115 2006年9月9日 13.8 4.8 15,824
P5トラス - スペーサ 12A.1 – STS-116 2006年12月9日 3.37 4.55 1,864
S3/S4トラス 太陽電池パドル 13A – STS-117 2007年6月8日 73.2 10.7 15,824
S5トラス - スペーサ 13A.1 – STS-118 2007年8月8日 3.37 4.55 1,818
P6トラス 太陽電池パドル(再設置) 10A – STS-120 2007年10月23日
S6トラス 太陽電池パドル 15A – STS-119 2009年3月16日 73.2 10.7 15,824

出典

編集


(一)^ Ask The Mission Team - Question and Answer Session. NASA. 2006912

(二)^ abcdSTS-115 Press kit. 2006920

(三)^ Spread Your Wings, It's Time to Fly. NASA (2006726). 2006921

(四)^ International Space Station Nickel-Hydrogen Batteries Approached 3-Year On-Orbit Mark. NASA. 2007914

(五)^ STS-97 Payload: Photovoltaic Array Assembly (PVAA). NASA. 20011232007914

外部リンク

編集