トラス(英:Truss)は、三角形を基本単位としてその集合体で構成する構造形式。結構ともいう。

よく使われるトラス構造
木造トラス構造を採用した構造物白雲谷温泉入口)
段ボールの断面。3枚の厚紙でトラス構造を成す。

概要

編集

使

調

 ()[1]

使

[2]

ゼロ力部材

編集

解析した結果、反力が働いていない部材が存在することがある。これは文字通りゼロ力部材などと呼ばれるが、それでも必要なのは、突風による風圧など予期せぬ荷重がかかったときに全体が倒壊することがないようにするためである。

システムトラス

編集

屋内・屋外の各種イベント会場で用いられる仮設の構造物にシステムトラスがある。フランジ連結式とクランプ連結式がある。

セルリエトラス

編集
 
ワルシャワ近くのOstrowikにあるカール・ツァイスカセグレン式望遠鏡セルリエトラス

セルリエトラスとは望遠鏡に使用されている管を組み合わせた構造体である。1935年に技術者のマルク・U・セルリエ(Mark U. Serrurier)によってパロマ山の200インチヘール望遠鏡の為に設計された[3]もので、望遠鏡の姿勢が変化しても、主鏡と副鏡が同一の光軸を維持するようになっている。トラスの上部には引張力が働き、下部には圧縮力が働く。赤道儀の場合にはトラスは2方向に変形するが、経緯台の場合の変形は1方向である。

セルリエトラスの例:

出典

編集
  • Learner, Richard. "The Legacy of the 200-inch", Sky&Telescope, April 1986, pp. 349-353
  • Sinnott, Roger W. "Flexure of a Serrurier Truss", Sky&Telescope, February 1994, pp. 91-94
  • astro.caltech.edu - Reflecting Telescopes

脚注

編集


(一)^ . "". (). 2024314

(二)^ CAE; 200659ISBN 4-627-91791-0 

(三)^ Encyclopedia of Astronomy and Physics, "Reflecting Telescopes", Paul Murdin and Patrick Moore 

関連項目

編集

外部リンク

編集