ハツカダイコン
ダイコンの変種のひとつで、多くは根が小さい球形で外皮は紅色である。色はほかに白、黄褐色、赤紫など。20日から30日で収穫でき、また生食に向く。
ハツカダイコン︵二十日大根[2]、学名: Raphanus sativus var. sativus︶は、アブラナ科ダイコン属の植物。ラディッシュ[1]とも呼ばれる。原産はヨーロッパで、日本には明治時代に伝播した野菜である。
ハツカダイコン | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() Raphanus sativus var. sativus | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Raphanus sativus L. var. sativus (1753)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
radish |
100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 66 kJ (16 kcal) |
3.40 g | |
糖類 | 1.86 g |
食物繊維 | 1.6 g |
0.10 g | |
0.68 g | |
ビタミン | |
チアミン (B1) |
(1%) 0.012 mg |
リボフラビン (B2) |
(3%) 0.039 mg |
ナイアシン (B3) |
(2%) 0.254 mg |
パントテン酸 (B5) |
(3%) 0.165 mg |
ビタミンB6 |
(5%) 0.071 mg |
葉酸 (B9) |
(6%) 25 µg |
ビタミンC |
(18%) 14.8 mg |
ミネラル | |
カリウム |
(5%) 233 mg |
カルシウム |
(3%) 25 mg |
マグネシウム |
(3%) 10 mg |
リン |
(3%) 20 mg |
鉄分 |
(3%) 0.34 mg |
亜鉛 |
(3%) 0.28 mg |
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース(英語) |
和名は、播種もしくは萌芽から収穫までが早くて20日程度であることから。
形態・生態
編集栽培
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ダイコンの中でも最も小型で、収穫までの時期が短く、それほど環境を選ばないために全国で栽培されている。早春から秋まで何度も種まきができる[2]。主な作型は、露地栽培では春まきで初夏に収穫する﹁初夏どり﹂と、初秋まきで秋に収穫する﹁秋どり﹂栽培があり、日当たりの良い場所で、栽培適温15 - 25度が条件となる[2][3]。ビニールハウスなどの施設栽培では、早春に種をまいて春に収穫する﹁春どり﹂、秋に種をまいて冬に収穫する﹁冬どり﹂栽培がある[2]。
移植は向かないため種を筋まきで直まきし、発芽後に3回以上間引きして育てていく[2][3]。肥大した根が直径2 - 3センチメートルになったら収穫適期で、根が大きくなりすぎないうちに混んでいるところから収穫する[2]。
病虫害にアオムシやアブラムシがつくことがあり、見つけたら取り除いて駆除する[3]。小さなスペースでもつくりやすく、家庭用のプランター︵コンテナ︶栽培も手軽にでき、間引きながら育て、生長したら早めに収穫する[3]。
利用
編集主な品種
編集ギャラリー
編集脚注
編集出典
編集参考文献
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●猪股慶子監修 成美堂出版編集部編﹃かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典﹄成美堂出版、2012年7月10日、246頁。ISBN 978-4-415-30997-2。
●金子美登﹃有機・無農薬でできる野菜づくり大事典﹄成美堂出版、2012年4月1日、218頁。ISBN 978-4-415-30998-9。