マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(英: My Bloody Valentine)は、アイルランド出身のシューゲイザー/オルタナティヴ・ロックバンド。かつて日本では「マイ・ブラディー・バレンタイン」とも表記されていた。略称は「MBV」、日本国内ではもっぱら「マイブラ」と称される。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン | |
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マンチェスター公演にて(2013年) | |
基本情報 | |
出身地 | アイルランド ダブリン |
ジャンル | |
活動期間 |
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レーベル | |
公式サイト | mybloodyvalentine.org |
メンバー | |
旧メンバー |
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概要・来歴
編集結成と地位の確立
編集レーベルの移籍、沈黙、そして再始動
編集リマスター盤の発売
編集永きに渡り出ると言われては中止になっていた『イズント・エニシング』と『ラヴレス』のリマスター盤が、2012年5月に発売された。両作品ともケヴィン・シールズ自身の手によりオリジナルマスターテープからリマスタリングが施されている。『ラヴレス』は前述リマスターに加えオリジナル1/2インチアナログ・テープからのマスタリングの2枚組での発売。
日本では5月のリマスター盤発売に合わせて音楽雑誌各誌で特集もされ、2013年2月に約22年ぶりに大阪・東京で単独来日ツアーを行うことも発表された[5]。
m b v
編集2013年2月2日、突如22年ぶりのニューアルバム『m b v』を「本日中にリリースする」と発表。バンドの公式ウェブサイトでオンライン販売が開始された。
サブスクリプション解禁
編集2021年3月31日、Domino Recording Companyに移籍したことが発表され、それに伴い楽曲がストリーミングで全世界に配信された。同年12月、Spotifyはユーザーが楽曲の歌詞を登録できる機能を追加したが、それにより楽曲につけられた歌詞を「Spotifyが我々の知らない間に虚偽の歌詞を楽曲に付けていることに今気づいた。これらの歌詞は完全に間違いであり冒涜だ。どこからこの歌詞を引っ張ってきたのか知らないが、これらの滅茶苦茶な歌詞のうち一つは確かにインターネットのサイトから引用されている」とツイートし批判した。[6]出典の記事によれば歌詞は1月21日までに削除された。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが楽曲の歌詞を公開したことは一度もない。
2021年一月には日本のギター・マガジンで特集が組まれ、3時間に及ぶ25000字のケヴィン・シールズのインタビューが掲載された。
彼らの音楽的な影響
編集メンバー
編集作品
編集アルバム
編集シングル・ミニアルバム
編集いずれも日本盤は出ていない。
- ディス・イズ・ユア・ブラッディ・ヴァレンタイン this is your bloody valentine / 1985年
- ギーク geek / 1985年
- ザ・ニュー・レコード・バイ・マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン The New Record by My Bloody Valentine / 1986年
- サニー・サンデー・スマイル sunny sundae smile / 1987年
- ストロベリー・ワイン strawberry wine / 1987年
- この作品から現メンバー構成となり、音楽性も後の作風に近づく。サウンド的にはみずみずしいギターポップ寄り。
- エクスタシー ecstacy / 1987年
- ユー・メイド・ミー・リアライズ you made me realise / 1988年
- この作品でブレイクする。ノイジーなギターの洪水という音像の特色が確立する。
- フィード・ミー・ウィズ・ユア・キス feed me with your kiss / 1988年
- グライダー glider / 1991年
- トレモロ tremolo / 1991年
編集盤
編集- エクスタシー・アンド・ワイン ecstacy and wine / 1989年
- 「ストロベリー・ワイン」と「エクスタシー」を全曲収録したコンパイル盤。レーベルがバンド側の了承を得ないままリリースした。
- レトロスペクティヴ retrospective
- オランダのメルティング・ムード・レコードがリリースしたコンパイル盤。「ギーク」「ザ・ニュー・レコード・バイ・マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン」「サニー・サンデー・スマイル」「ストロベリー・ワイン」を全曲収録。「ラブレス」日本盤のライナーノーツでその存在が言及されている。
- シングズ・レフト・ビハインド things left behind... / 2001年
- 「レトロスペクティヴ」と同内容(ジャケットデザイン等は別)。
- Ep's 1988-1991 / 2012年
- 「ユー・メイド・ミー・リアライズ」「フィード・ミー・ウィズ・ユア・キス」「グライダー」「トレモロ」の全曲と、未発表曲などを収録した2枚組CD。2004年に「リマスタード EP's」というタイトルで日本のみで発売される予定として未発表曲の曲目まで公開されていたが、一旦発売が無期限延期となり事実上の発売中止状態だった。しかし(同梱物などの仕様は変わって)2012年に、「イズント・エニシング」「ラヴレス」のリマスター盤発売と同時に日本を含め世界各国で、「Ep's 1988-1991」のタイトルで発売された。
参加作品
編集日本公演
編集- 1991年 全5回公演
- 11月22日 川崎 CLUB CITTÀ
- 11月23日 川崎 CLUB CITTÀ 16時からと19時から 2回公演
- 11月24日 愛知 名古屋 CLUB QUATTRO
- 11月25日 大阪 心斎橋 CLUB QUATTRO
- 2008年
- 7月25日 フジロック・フェスティバル
- 2013年 3回来日
- 2月5日・6日 大阪 なんばHATCH
- 2月7日・8日・10日 東京 新木場 STUDIO COAST
- 7月26日 フジロック・フェスティバル
- 9月30日 東京国際フォーラム
- 2018年
参考文献
編集- マイク・マクゴニガル『マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless』(伊藤英嗣・佐藤一道訳、ブルース・インターアクションズ、2009年)ISBN 978-4-86020-325-2
- 『シューゲイザー・ディスク・ガイド』(黒田隆憲・佐藤一道監修、ブルース・インターアクションズ、2010年)ISBN 978-4-86020-384-9
- 『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて - ケヴィン・シールズのサウンドの秘密を追って』(黒田隆憲、DU BOOKS、2014年)ISBN 978-4-92506-492-7
脚注
編集注釈
編集出典
編集I alw
ays just wanted to be like John
ny Ramone.(八)^ abcdMcGonial, Mike (2007). Loveless. 33⅓. New York: Continuum. pp. 21-24. ISBN 978-0-8264-1548-6 (九)^ abcLeng, Karen (2021年4月8日). “Double J Interview: Kevin Shields from My Bloody Valentine”. Abc.net.au. 2021年6月7日閲覧。 “[from 9 minutes 20 seconds] the best of all was Siouxsie and the Banshees, the Cure and Killing Joke” (十)^ abMurphy, Tom (2009年4月23日). “My Bloody Valentine's Kevin Shields talks Loveless and the influence of bands like Sonic Youth and Dinosaur Jr”. westword.com. 2017年7月31日閲覧。 (11)^ Billboard Japan My Bloody Valentine Isn't Anything (12)^ 500 Greatest Albums of All Time: My Bloody Valentine, 'Loveless' | Rolling Stone
関連項目
編集外部リンク
編集- my bloody valentine - Official Webpage
- My Bloody Valentine (mybloodyvalentine) - Facebook
- TheOfficialMBV (@theofficialmbv) - X(旧Twitter)
- my bloody valentine - YouTubeチャンネル
- my bloody valentine - Myspace
- マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン - SonyMusic