11

マクロライドの構造上の定義

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マクロライド系抗菌薬の1つである、エリスロマイシンAの構造式。14員環のラクトンに、2つのデオキシ糖が結合している。一般的な糖と比べて、ヒドロキシ基の数が少ない。

macrolide[1]17201730 cm1

12141516[1][2]1

歴史

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J. M. McGuire1Saccharopolyspora erythraeaStreptomyces erythraeus[3]1952IloIlosone



使[2]1[3]

使21

産生菌による生合成経路・精製法・人工的な化学修飾

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薬理作用

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マクロライド系抗菌薬の活性は、化学構造上のマクロライド環に由来する。その大きさからグラム陰性菌が有する外膜を通過しづらく、グラム陽性菌と比してグラム陰性菌には効き難い傾向が見られる[4]

作用機序

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141670S150S23S rRNA[1]23S rRNA[4][5][1][1]

[5]使



使

薬物動態

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使[6]

1060


適応菌種

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[7]

使

[8]


その他の適応

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抗菌作用を狙う以外に、14員環マクロライド系抗菌薬のエリスロマイシンやクラリスロマイシンは、びまん性汎細気管支炎(DPB)に対して特効的な治療効果を有すると明らかされた。

問題点

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副作用

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1[6]

QT

薬物相互作用

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CYP3A4CYP3A4CYP3A4CYP3A4 151614CYP3A4[7]CYP3A4CYP3A4CYP3A4[8] [9]

QTQT2


細菌による耐性の獲得

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1

20078使使

菌交代現象

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使

薬剤費・苦味の問題

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1416


種類

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14
EM - 

CAM - 

RXM - 

15
AZM - 

16
LM[9] - []

JM - A3

RKM - A5

SPM - 


[10][11] - 12


TEL - 2003退


 - 1

使用例

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PRSP3  β











1000 mg11



使1







++++++++

脚注

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注釈

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(一)^ 1514azalide

(二)^ 

(三)^ 

(四)^ tRNAtRNA

(五)^ 

(六)^ 

(七)^ 

(八)^ 使

(九)^ LM使

出典

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  1. ^ a b c d 微生物薬品化学 2003, p. 215.
  2. ^ 微生物薬品化学 2003, p. 141.
  3. ^ 微生物薬品化学 2003, p. 177,222.
  4. ^ 微生物薬品化学 2003, p. 179.
  5. ^ 微生物薬品化学 2003, p. 51.
  6. ^ 重信 弘毅・石井 邦雄(編集)『パートナー薬理学』 p.310 南江堂 2007年4月15日発行 ISBN 978-4-524-40223-6
  7. ^ 微生物薬品化学 2003, p. 188.
  8. ^ 一部の抗生物質とカルシウム拮抗薬の併用は低血圧をもたらす いきいき健康 NIKKEI NET:閲覧 2011.2.21
  9. ^ Those taking calcium channel blockers showed raised risk for dangerously low blood pressure Canadian Medical Association Journal(CMAJ)
  10. ^ Methymycin (CID:5282034)
  11. ^ Neomethymycin (CID:5282033)

参考文献

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      42003415ISBN 4-524-40179-2 

 MSD

  2004527 p.367-370, doi:10.11250/chemotherapy1995.52.367

関連項目

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