モモ子シリーズ
モモ子シリーズは、1982年から1997年にかけてTBS単独で制作され、TBS系で放送された単発テレビドラマのシリーズ。主演は竹下景子。
概要
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全シリーズ共通の脚本は市川森一が手掛け、演出は堀川とんこうが担当した。﹁やらないよなあ﹂と2人で語った[1]、当時﹁お嫁さんにしたい女優No.1﹂と言われた竹下が主人公のソープランド嬢[注釈1]を演じて、話題になった[2]。面白い企画を毎回盛り込み、視聴率もいい線を行き、それでいて社会性もあり、際どい話なのにもかかわらず数々の受賞にも輝いた[1]。
共演者には、蟹江敬三・小野武彦の他、佐藤慶・柄本明・根岸季衣・橋爪功・平泉成もそれぞれ別々の役で複数回出演している。
2002年、TBSチャンネルで市川・竹下・堀川が出演した特別番組﹃特別対談﹁モモ子を語る﹂﹄︵全5話︶が放送された[3]。
2006年7月15日に第15回名作の舞台裏シリーズとして、竹下・小野・市川・堀川が登壇し、第1作﹁十二年間の嘘﹂にスポットを当てた放送ライブラリー主催の公開セミナーが開催されている[4]。
現時点で映像ソフト化された事はないが、CS等の再放送の他[5]、有料動画配信サービスのU-NEXTで視聴が可能[6]。
作品一覧
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●﹃十二年間の嘘 乳と蜜の流れる地よ﹄︵モモ子シリーズ1、1982年11月13日︶
共演‥佐藤慶、岩崎加根子、根岸季衣、蟹江敬三、小野武彦、大門正明、坂口芳貞、浜田寅彦、堀越大史、加地健太郎、林昭夫、林優枝、斉藤優一、菊地かおり、久慈まゆりほか
第37回︵昭和57年/1982年度︶芸術祭 テレビドラマ部門 優秀賞[7]。
●﹃聖母モモ子の受難﹄︵モモ子シリーズ2、1983年9月24日︶
共演‥柄本明、根岸季衣、蟹江敬三、橋爪功、初井言榮、ケーシー高峰、広田レオナ、小野武彦、角野卓造、平泉成、金田明夫ほか
●﹃スキャンダル黙示録﹄︵モモ子シリーズ3、1985年1月30日・2月6日︶
共演‥柄本明、柳沢慎吾、根岸季衣、五代高之、鈴木光枝、高岡健二、蟹江敬三、橋爪功、小野武彦、萩原流行、角替和枝、佐藤慶、木野花、広森信吾ほか
﹁ソープランド﹂に改称した直後の放送で、冒頭にトルコ風呂の看板を付け替えるシーンがある。
●﹃グッバイ・ソープガール﹄︵モモ子シリーズ4、1986年7月2日︶
共演‥かとうかず子、大和田獏、本間優二、轟二郎、三浦浩一、小野武彦、蟹江敬三、佐藤慶、此島愛子、東美江ほか
●﹃サザエ・ロード巡礼﹄︵モモ子シリーズ5、1987年6月17日︶
共演‥根岸季衣、段田安則、三浦浩一、橋爪功、蟹江敬三ほか
●﹃芸者モモ子の復活﹄︵モモ子シリーズ6、1989年10月30日︶
共演‥平田満、橋爪功、根岸季衣、いしのようこほか
●﹃モモ子の罪と罰 恋追いかけて信州路﹄︵モモ子シリーズ7、1990年12月3日︶
共演‥風間トオル、佐藤慶、原知佐子ほか
●﹃最後の審判 あのソープ嬢が欲と利権の老人ホームで巨悪を相手に大暴れ!﹄︵モモ子シリーズ8、1997年5月26日︶
共演‥柄本明、根岸季衣、岡本麗、佐藤慶、蟹江敬三、橋爪功、都はるみ、梅垣義明、水木薫、川俣しのぶほか
シナリオ集
編集受賞歴
編集脚注
編集注釈
編集出典
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(一)^ ab志賀 2003, p. 197.
(二)^ ﹁読売新聞﹂1983年9月18日﹁ちゃんねるゼロ﹂﹁聖母モモ子の受難﹂の竹下景子。
(三)^ “特別対談﹁モモ子を語る﹂|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル”. TBS. 2022年9月16日閲覧。
(四)^ “Topics お知らせ︵新着情報︶ ●公開セミナー 第15回名作の舞台裏 ソープ嬢モモ子シリーズ﹁十二年間の嘘﹂”. TBS. 2022年9月16日閲覧。
(五)^ “検索結果”. TBSチャンネル. 2022年9月16日閲覧。
(六)^ “検索結果”. U-NEXT. 2024年1月14日閲覧。
(七)^ ab“昭和51年度︵第31回︶~昭和60年度︵第40回︶芸術祭賞一覧”. 文化庁. 2022年9月16日閲覧。
(八)^ “芸術選奨歴代受賞者一覧︵昭和25年度〜︶” (PDF). 文化庁. 2018年1月30日閲覧。
参考文献
編集- 志賀信夫『映像の先駆者 125人の肖像』日本放送出版協会、2003年3月。ISBN 978-4140807590。