ヨーロッパ室内管弦楽団
ヨーロッパ室内管弦楽団(ヨーロッパしつないかんげんがくだん、Chamber Orchestra of Europe)は、イギリス・ロンドンを本拠地とする室内オーケストラである。略称はCOE[1]。
経歴
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1981年にECユース管弦楽団︵現EUユース管弦楽団︶の出身者を中心として[1]クラウディオ・アバドにより自主運営団体として設立。年数回のコンサートやツアー、ペーザロ・ロッシーニ音楽祭やシティリアルテ音楽祭などの音楽祭に参加している。
音楽監督などは置かず、様々な指揮者・ソリストと共演しているが、アバド、ジェームズ・ジャッド、ニコラウス・アーノンクールらが中心に客演している。団員が若く、一般的に敬遠されるノーノやシュトックハウゼンなどの現代音楽もこなすため、アバドなどが録音にこのオーケストラを起用している。
主なレコーディングは、アバド指揮でロッシーニの歌劇﹁ランスへの旅﹂、シューベルトの交響曲全集やハイドンの交響曲集、ニコラウス・アーノンクール指揮でベートーヴェンの交響曲・協奏曲全集やバルトーク作品集、ゲオルク・ショルティ指揮でモーツァルトの交響曲や歌劇﹁コジ・ファン・トゥッテ﹂、マウリツィオ・ポリーニ指揮でロッシーニの歌劇﹁湖上の美人﹂、パーヴォ・ベルグルンド指揮でブラームスとシベリウスの交響曲全集などがある。
脚注
編集- ^ a b “About - Chamber Orchestra of Europe”. 2020年10月21日閲覧。