ラッパ
円錐形金管楽器の呼称
ラッパ︵喇叭︶は、円錐形金管楽器の呼称である[1]。先の広がった金属製の管の反対側の端に唇を当てて息を吹き込み、唇の振動する音を金属管で増幅して吹鳴する楽器の総称である。俗にトランペットなども含むが、特にビューグルなどバルブのない単純な構造のものをいう。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/51/Signalbugle.jpg/300px-Signalbugle.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2b/Trumpet.jpg/300px-Trumpet.jpg)
用途
編集
信号ラッパ︵ビューグル︶
ピストンやロータリー式のバルブを持たない金管楽器のビューグルが信号ラッパとして用いられる[2]。真鍮管などの金属管を溶接して成型する[2]。陸上用ラッパと海上用ラッパがある[2]。
「ビューグル」を参照
名前の由来
編集「ラッパ」の語源は未詳である。オランダ語のroeper、サンスクリットで「叫ぶ」の意のrava、ravaに由来する中国語の「喇叭 (la ba)」や蒙古名rapalなど諸説ある。
比喩表現としての「ラッパ」
編集
●誇張して話すことや、ほら話や大言壮語することを、小さなことを大きくするという意味で﹁ラッパを吹く﹂と表現する。
●裾の広がったズボンのことを﹁ラッパズボン﹂と呼ぶ。
●飲料を瓶に直接口をつけて飲む行為を、その姿から﹁ラッパ飲み﹂と言う。
●プロレスで腹や胸で相手の顔の上に乗る、または掌で鼻と口を塞いで息をできなくさせて窒息させる技。ブーブーとラッパのような音がすることからラッパと称される。
●空腹時の腹部からの飢餓収縮の音を指して﹁ラッパが鳴る﹂と用いることもある。
●自動車、バイクなどのクラクション。
脚注
編集出典
編集
(一)^ “浜松市楽器博物館だより No.134”. 浜松市楽器博物館. 2022年3月14日閲覧。
(二)^ abc“みなとっぷ14号”. 東京都港区. p. 6. 2022年3月14日閲覧。
(三)^ “北海道博物館 第17回企画テーマ展﹁楽器 見る・知る・考える﹂”. 北海道博物館. 2022年3月14日閲覧。
(四)^ “Bears Japan Vol.20 No.1 2019. Jul.”. JBNニュースレター編集委員会. 2022年3月14日閲覧。