ラリアット

プロレス技のひとつ

LariatClothesline
シェルトン・ベンジャミンによるラリアット(クローズライン)。

概要

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1970西使

1970WWWF使1976使[1]

1980使



1970使198211使

使使1990

2000使使

使使

使使19906[2] []

受け方

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1使1












1984731PWF使

使


技名称について

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使

1977325IWA&&西

バリエーション

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ランニング系

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ランニング式(通常式)

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助走をつけて自身ののばした片腕を相手の首元に叩きつける。相手が立っている場合、相手も自身のほうへと向かって走ってくる場合がある。ラリアットの基本スタイルで、考案者のスタン・ハンセンをはじめ、使用者は多数にのぼる。

かち上げ式

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助走をつけ、自身の腕を上方向に大きく振り上げながら相手の首にラリアットを叩きつける。

叩き付け式

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助走をつけ、自身の腕を下方向に振り下げながら相手の首にラリアットを叩きつけ、相手をマットに叩き付けるように決める。長州力が代表的な使用者で、長州の影響が強い人物に使用者が多い。小島聡も使用していたが、2001年にスタン・ハンセンよりラリアットの決め方の指導を受けてからは、使用しなくなった。

倒れ込み式

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助走をつけて前のめりに倒れ込みながら相手の首にラリアットを叩きつける。

座り込み式

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助走をつけて相手の首にラリアットを決めたと同時に、自らはその場に座り込むようにし、腕をぶつけたときの衝撃に加え、座り込む勢いで相手を倒す衝撃でもダメージを与える。

巻き込み式

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ラリアットを放った際、自分の片腕をすぐに離さずに相手の首に巻くようにしながら自身は相手の斜め後ろに回り込み、その勢いで相手をマットに押し倒す。

ジョーブレイカー・ラリアット

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ナイジェル・マッギネスのオリジナル技。助走してロープに背中を預け、セカンドロープに両腕を絡ませながら、ロープを軸に大きく後にのけ反る。そして両足を振り上げて再び両足をマットに着地させ、ロープの反動を利用して相手に走って行き、相手の首にラリアットを叩きつける。

スライディング式

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尻餅をついた相手の首元に、助走してスライディングをするように体を滑り込ませながらラリアットを叩きつける。

串刺し式(追走式)

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コーナーポストに寄り掛かっている相手の首にラリアットを叩きつける。コーナーに相手を振り、その直後に自身もコーナーに走り、相手がコーナーのターンバックルに背中を打ち付けた瞬間にラリアットを叩きつける。衝撃の逃がし場所がないため、相手は体重のたっぷり乗ったラリアットを浴びせられて仰け反ったあと前のめりに倒れ込む。テリー・ゴディの串刺し式ラリアットは魚雷ラリアットとも呼ばれていた[3]。後ろにピッタリ付いてくる姿から背後霊ラリアットとも呼ばれる。

ラリアット・ホールド

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座り込み式の応用系。助走をつけてラリアットを決めたと同時に自身はマットに座り込むようにし、その勢いで仰向けに倒れ込んだ相手の上に乗りかかり、ラリアットを決めた腕でそのまま相手の頭部を脇に抱え、もう片方の腕で相手の片足を抱え込んでピンフォールする。ラリアットからピンフォールまで途切れなくスムーズな流れなのが特徴。横須賀享の「ジャンボの勝ち!固め」が代表的。

サンドイッチ式

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2

ショートレンジ系

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ショートレンジ式

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助走しないで至近距離から相手の首にラリアットを叩き込む。相手の頭や肩や腕などを片腕で掴んで逃がさないように固定して放つ場合もある。

居合抜き式

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倒れている相手の頭を片手で鷲掴みにして相手を引き起こして自身の上半身を逆方向へと軽く捻って、空いているもう片腕を大きく振りかぶって上半身を振ると同時に腕を勢いよく振り抜いて相手の首にラリアットを叩きつける。

引き込み式

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スコット・ノートンの得意技。向かい合った相手の片腕を掴んで引っ張り、引き寄せた相手の首にショートレンジ式ラリアットを叩きつける。

ロコモーション式(連続式、起き上がり小法師式)

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向かい合った相手の片腕を自身の片手で掴み、その腕を引っ張ることで相手の体を引き寄せて相手の首にもう片方の腕でラリアットを叩き込む。そのあと相手の腕を引っ張って、相手を無理やり引き起こして再度相手の首にラリアットを叩き込む。

ショートレンジかち上げ式

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ランニング式で決めるかち上げ式ラリアットを、至近距離から助走なしで決める技。 平柳玄藩は「昇龍玄藩」の名称で決め技とし、ラリアットを放つ腕を大きく後ろに振りかぶりながら、後ろに体を捻りつつ低い態勢となって一旦静止したあと、力を込めて一気にかち上げ式ラリアットを決める。不意打ちで、振りかぶり無しで突如として決めることもあったり、ランニング式で繰り出すこともある。

ローリング式

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相手と向か合わせの状態から、利き腕の反対方向に体を捻ってその場で旋回。ふたたび相手の正面を向くときに、旋回の遠心力を利用して相手の首に利き腕でラリアットを叩き込む。

カウンター式

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走ってきた相手の首にカウンターでラリアットを叩きつける。多くのレスラーは逆転技として使用するがスタン・ハンセンと小島聡フィニッシュ・ホールドとして使用する場合があり、その場合は相手をハンマースルーでロープに振って返ってきたところを相手の首にカウンターでラリアットを叩きつける。森嶋猛は背後からの攻撃に対して振り向きざまから相手の首にラリアットを叩きつける。

延髄式(後頭部式)

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助走して相手の延髄、後頭部にラリアットを叩きつける。助走しないで至近距離で相手の延髄、後頭部にラリアットを叩き込む場合もある。

バックショット・ラリアット

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アダム・ペイジのオリジナル技。以前はジ・アダムス・アップルの技名で使用していた。
エプロンサイドからトップロープを利用して前方宙返りしながら両足をマットに着地させて相手の首に向かって放つラリアット。
トップロープに両腕を絡ませてトップロープに背中をあずけて両足を振り上げて前方宙返りしながら両足をマットに着地させて、相手の首にラリアットを叩き込むバージョンも使用する。

フライング・ラリアット(ジャンピング・ラリアット)

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助走してジャンプしながら相手の首にラリアットを叩きつける。ジャンピング・ラリアットとも呼ばれる。三沢光晴AKIRAは、腕を相手にぶつけたあと、錐揉み回転しながら着地する。

ダイビング・ラリアット

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コーナー最上段からジャンプして立っている相手の首にラリアットを叩きつける。タッグマッチのツープラトン技「ダブル・インパクト」としての使用が有名(後述)。

ダブル・インパクト

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ドゥームズデイ・デバイスDoomsday Device)とも呼ばれる。ロード・ウォリアーズアニマル&ホーク)のオリジナル合体技。相手を肩車したアニマルがコーナー方向に立ち、ホークがコーナー最上段からジャンプして相手の首にラリアットを叩きつける。ロード・ウォリアーズ以降、多くのタッグチームが使用している。

なお、ロード・ウォリアーズは全日本プロレスに参戦していた80年代は相手を肩車ではなくベアハグで捕まえた状態で放っていた。

派生技

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ランニング系

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アックス・ボンバー

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使

使





ショートレンジ系

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レインメーカー

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オカダ・カズチカのオリジナル技。
相手の背後に回り込んで相手の腹部の方に左腕を回し、左手で掴んだ相手の右腕を引っ張った勢いで相手の顔を自身の方に振り向かせて無防備になった相手の胸板目掛けて右腕でラリアットを打ち込み、相手の体をなぎ倒す。

ハンマーロック・ラリアット

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CMパンクは、ペプシ・ツイストの技名で使用。チェーズ・オーエンズは、シュエルヘイストの技名で使用。
相手の左腕をハンマーロックで捕らえ、そのまま腕を離さずに相手の右脇下をくぐって正面に移動し、そこからショートレンジで勢いよく右腕を叩き込む変形ラリアット。

デス・パニッシュ

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DDT

レッグ・ラリアット系

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レッグ・ラリアット

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使

稲妻レッグ・ラリアット

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木村健悟のオリジナル技。
助走してジャンプしながら体の重心を横方向へと傾け、片足を前方に振り出し、そのスネを相手の胸板または首元に叩きつける。漫画『キン肉マン』ではラーメンマンが「レッグ・ラリアート」の名称で使用。ジャンプしながら回し蹴り風に足を振り出し、スネを相手の頸または顔面に叩きつける。

ゼロ戦キック

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使

スカルドロン・サンダー

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ジョージ高野ザ・コブラの時代に開発したオリジナル技。
リングに背を向けた状態でコーナーのトップロープを掴み、ジャンプしてセカンドロープに両足で跳び乗って上半身を左方向へと捻ってリングの方にジャンプして空中で振り抜いた右足の甲でコーナー側にいた相手の胸板を蹴り飛ばす。

ラスト・インプレッション

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ダグ・バシャムのオリジナル技。
助走して相手に正面から近づいて右足を振り上げるようにジャンプして相手の喉元に右足の脹脛(ふくらはぎ)のあたりを叩きつけて相手の喉に右足を引っ掛けたまま自身は尻餅をつく形で落下して、その衝撃で後ろにひっくり返った相手の後頭部や背中を痛打させる。

投げ技系

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天上玄藩

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使

ゴールデン・アーム・ボンバー(アーム・ボンバー)

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使


1990使

フィクションにおける派生技

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喧嘩(クォーラル)ボンバー

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漫画『キン肉マン』の超人であるネプチューンマン(喧嘩男)のオリジナル技。主に助走しながら鍛え上げた左腕を相手の顔面、喉元に叩きつける強烈なラリアット。キン肉星王位争奪編では正体を隠しザ・サムライと名乗っていたため、「居合斬り(いあいぎり)ボンバー」の名で使用している。

バッファロー・ハンマー

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漫画『キン肉マン』の超人であるバッファローマンのオリジナル技。腕に装着したバッファローサポーター部分を相手の喉元に叩きつける強烈なラリアット。

キャノン・ラリアット

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漫画『キン肉マン』の超人であるキャノン・ボーラーのオリジナル技。鍛え上げた右腕を相手の顔面、喉元に叩きつける強烈なラリアット。

脚注

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  1. ^ 『デラックス・プロレス』1982年5月号「マイ・フェイバリット・ホールド:マスクド・スーパースターのフライング・ネックブリーカー・ドロップ」(ベースボール・マガジン社)95Pより
  2. ^ Riki Choshu and Stan Hansen”. Wrestlingdata.com. 2017年5月23日閲覧。
  3. ^ テリー・ゴディの通常型のラリアットも「魚雷ラリアット」と呼ぶこともあった。