三年寝太郎(さんねんねたろう)は、日本の民話の一つ。3年間寝転がってばかりの、一見、ただの怠け者の男が、突然起き出した末に灌漑かんがいなど大きいことをするという話であるが、全国に様々なバリエーションの話が残されている。

あらすじ

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旱魃かんばつに苦しんでいた村で3年間寝続けていた寝太郎という男がいた。何も仕事をせずただひたすら寝転がっていた寝太郎に周囲の者は怒っていたが、寝太郎がある日突然起き出して、山に登って巨石を動かし、その巨石が谷に転がってぶつかり続け、ついには川をせき止め、川の水が田畑に流れ込んで村が救われる。寝太郎は3年間ただ寝転がっていたのではなく、いかにして灌漑を成し遂げ、村を旱害(かんがい)から救うかということを考えていたのであった。

厚狭の寝太郎

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山口県山陽小野田市厚狭地区では、上記の話に類似した話が伝わっている[1]。最終的に灌漑を成し遂げるという結論は同じであるが、そのプロセスが全く異なる。

 
JR厚狭駅前に建つ寝太郎像

あらすじ

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33[1]

寝太郎の名残

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429[1]

寝太郎のモデル

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33

1516[1]

沖縄の寝太郎

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川平朝申の再話による「ねむりむし じらぁ」が福音館書店から刊行されている。計略により自分を長者の婿にさせて、それを契機に働き出す貧乏一家の息子の話。

出典

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  1. ^ a b c d 寝太郎 - 山陽小野田市社会教育課(2021年7月2日)、2022年4月10日閲覧

関連項目

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