() 0)

()[1] antiderivative

() 1)

 f(x)  [a, b]  F(b)  F(a)  F(x)  f(x)   (indefinite integral) 

() 2)

 a x f(x)  a (indefinite integral with base point a) 

() 3)

 f  (indefinite integral as a set-function) 

13 () 1)  () 3)  () 0) () 2)  () 1)  () 3)  () 2)  () 0) 

() () 

逆微分の定義

編集

 f(x) ()     F(x)  f(x)  F(x)  f(x)   [1]

 f(x) 


 


[1] ()

不定積分の定義

編集

不定積分

編集

閉区間上の可積分関数 f(x) と定義域内の任意の閉区間 [a, b] に対して、次の 微分積分学の基本公式 を満たす関数 F(x)f(x)不定積分 という:

 

基点を持つ不定積分

編集

閉区間上の可積分関数 f(x) に対して、定義域内の定数 a から変数 x までの定積分

 

f(x)a を基点とする不定積分 という。

集合関数としての不定積分

編集

ユークリッド空間   の可測集合 X におけるルベーグ可測集合族とルベーグ測度のなす測度空間上でルベーグ積分可能な関数 f に対して、可測集合   を変数とする集合関数

 

を関数 f集合関数としての不定積分 という。このとき、  は絶対連続な完全加法的集合関数となる。

逆微分と不定積分、定積分との関係

編集

f(x) を閉区間上の連続関数とする。このとき、不定積分と逆微分は次の意味で対応する。

不定積分から逆微分

編集

連続関数 f(x) に対して、微分積分学の基本定理第一基本定理)から

 

が成り立つから、a を基点とする不定積分で与えられる関数  f(x) の原始関数のひとつである。

さらに不定積分 F(x) の定義から、 a を基点とする不定積分   に一致するから、f(x) の原始関数のひとつであり、従って   もそうである。

逆微分から不定積分

編集

逆に連続関数 f(x) の原始関数 F(x) が与えられれば、微分積分学の基本定理(第二基本定理)から、定義域内の任意の閉区間 [a, b] に対して 微分積分学の基本公式

 

が成立するから、F(x)f(x) の不定積分である。

集合関数としての不定積分から基点を持つ不定積分

編集

n = 1  X a X   X f               F(x)   f(x)   

基点を持つ不定積分から逆微分

編集

 f(x)                           

逆微分と定積分との関係

編集

定積分を、定義から直接にリーマン和(微小長方形の面積の総和)の極限として求めるのは非常に困難であるが、連続関数の不定積分が初等関数で表せる場合は、微分積分学の基本公式 を用いると単純な計算問題に帰着させることができる。

性質

編集

以後、本項では特にことわらない限り関数は連続関数とし、「不定積分」という用語を逆微分という意味で用いる。

定理

編集

 ()     f(x)  f(x)    


 


    

      

 f(x)    


 


           


 



一般公式

編集
  •  
  •  
  •   (部分積分法)
  •   (置換積分法)
  •  
  •  

有名な関数に対する公式

編集
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

一般化

編集

可測関数の不定積分

編集

 f(x)       


 


 f(x)              C x F(x)     f(x) F(x)  f(x) 

 f(x)    調   

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 不定積分あるいは原始関数を求めることを積分するという

出典

編集
  1. ^ a b 黒木哲徳『なっとくする数学記号』講談社〈ブルーバックス〉、2021年、79,216頁。ISBN 9784065225509 

関連項目

編集

外部リンク

編集