世界でいちばん熱い夏
1987年のプリンセス プリンセスのシングル
﹁世界でいちばん熱い夏﹂︵せかいでいちばんあついなつ︶は、プリンセス プリンセスの2枚目及び8枚目のシングル。オリジナル版は1987年7月16日発売、平成版が1989年7月1日発売。発売元はCBS・ソニー︵現・ソニー・ミュージックレーベルズ︶。
「世界でいちばん熱い夏」 | ||||||||
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プリンセス プリンセス の シングル | ||||||||
初出アルバム『SINGLES 1987-1992』 | ||||||||
B面 |
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リリース | ||||||||
規格 | ||||||||
ジャンル | ロック | |||||||
レーベル |
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作詞 | 富田京子 | |||||||
作曲 | 奥居香 | |||||||
プロデュース | 笹路正徳 | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||
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プリンセス プリンセス シングル 年表 | ||||||||
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EANコード | ||||||||
JAN 4988009026725(07SH-1957) JAN 4988009035864(10EH-3305) |
解説
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元々は、杉真理が中心となって製作されたオムニバス・アルバム﹃Summer Lounge﹄︵杉の他、ハイ・ファイ・セット、南佳孝、須藤薫らの楽曲を収録。アルバム参加アーティスト全員︵﹁Pops All Stars﹂名義︶参加の楽曲﹁HOLIDAY COMPANY﹂では、間奏の旅行代理店従業員のセリフを奥居以外の4人が、富田 → 中山 → 今野 → 渡辺の順で喋っている︶のために作られた楽曲。
レコードでの最初の発売時はバンド自体の知名度がまだ低く、オリコンシングルチャートにチャートインしなかったが、その後のブレイクで2年後に8cmCDとして再発売された。この時にカップリング曲がオリジナル版の﹁ヴァイブレーション﹂から同曲の平成アレンジ版へ、ジャケットもメンバーの写真を使ったオリジナル版から、CDシングルのパッケージを生かした﹁航空チケット風デザイン﹂へ差し替えるなどの変更がある。初回プレス分は金色のパッケージで、それ以降の通常盤はピンクのジャケットとなっている。
2001年、ボーカルの奥居香が後に結婚した岸谷五朗が主演を務めたTBS系ドラマが本作を捩り﹃世界で一番熱い夏﹄と付けられ放送された[2]。楽曲やメンバーと直接なつながりは奥居︵同ドラマ放映時点では﹁岸谷香﹂名義︶が同ドラマの主題歌である﹁翼がなくても﹂の作詞・作曲を担当したことを除き無かったが、この放送をきっかけにマキシシングルで再発売された。この再発盤では、バンド最大のヒット曲である﹁Diamonds﹂をカップリング曲に収録。内容はどちらもオリジナル・バージョンにリマスタリングを施したもの。
2019年5月10日に岸谷香がunlock the girlsと﹃ミュージックステーション﹄に出演した時に演奏したが、曲の終盤のアレンジをキーボードからギターに換えて演奏し、さらにこの年の春のバンドツアーでも演奏した時に﹁この曲は昭和、平成とあって令和の今、新しいアレンジをしてみました。本日はアレンジを令和バージョンで皆さんにお送りします﹂とMCで語り、﹃ミュージックステーション﹄と同じアレンジで演奏した。
ベスト・アルバムへの収録
編集ベスト盤では平成アレンジ版が収録される事が多く、ライブでも平成アレンジ版で歌われていた。再結成時には当初は平成アレンジ版を演奏していたが、後にオリジナル・バージョンでの演奏に変更された。
記録
編集オリコン集計でミリオンセラーを達成した「Diamonds」には至らなかったものの、同社集計で80万枚を超えるヒットとなり、2作連続のオリコンシングルチャート1位、更に同チャートの年間チャートでも2位を記録。「Diamonds」と1・2位を独占した。同チャートの年間1・2位独占は、前年の光GENJI(「パラダイス銀河」「ガラスの十代」)に続く史上3組目の記録。総売上枚数は86.5万枚。
収録曲
編集オリジナル盤
編集- 世界でいちばん熱い夏
- ヴァイブレーション
- 作詞・作曲:中山加奈子 編曲:プリンセス・プリンセス、笹路正徳
- アルバム『TELEPORTATION』からのシングルカット。
- 作詞・作曲:中山加奈子 編曲:プリンセス・プリンセス、笹路正徳
1989年盤
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(一)世界でいちばん熱い夏 <ORIGINAL VERSION>
作詞‥富田京子 作曲‥奥居香 編曲‥プリンセス・プリンセス、笹路正徳
(二)世界でいちばん熱い夏 <平成レコーディング>
作詞‥富田京子 作曲‥奥居香 編曲‥プリンセス・プリンセス、笹路正徳
●セルフカバーヴァージョン。カップリング曲扱いでありながら、ベスト・アルバムにはオリジナル版に代わり収録されることも多いため、オリジナルと並び高い知名度を博す。当初からコンサートで演奏されていたアレンジのヴァージョンをスタジオでレコーディングしたものであり、イントロ部分がサビの歌い出しで始まるなど、全体的にオリジナルと大きな差がある。このシングルでは、それぞれに<ORIGINAL VERSION>、<平成レコーディング>とヴァージョンの表記がある。カラオケ機器では、機種により何れかのバージョンで配信されている。
2001年盤
編集- 世界でいちばん熱い夏
- 作詞:富田京子 作曲:奥居香 編曲:プリンセス・プリンセス、笹路正徳
- Diamonds (ダイアモンド)
- 作詞:中山加奈子 作曲:奥居香 編曲:プリンセス・プリンセス、笹路正徳
タイアップ一覧
編集オリジナルと平成レコーディング共に、テレビ朝日系番組のタイアップに使用されている。オリジナルは『世界どっきりウォッチ』、平成レコーディングは『いつか行く旅』と、いずれも海外をテーマにした番組であり曲調とマッチしている。
楽曲 | タイアップ | 時期 | 出典 |
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世界でいちばん熱い夏 | テレビ朝日系『世界どっきりウォッチ』エンディング・テーマ | 1987年 | |
テレビ朝日系『いつか行く旅』テーマソング | 1989年 | ||
サッポロ『アイスラガー7』CMソング | 2012年 | [3] |
外部リンク
編集カバー
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●ノーランズ - 1992年発売のアルバム﹃THE HOTTEST PLACE ON EARTH﹄に収録︵歌詞は英語︶。英題は﹁The Hottest Place on Earth﹂。英語訳詞‥Des Dyer。
●Patty & Jimmy - 2003年発売のアルバム﹃Fine﹄に収録︵歌詞は英語︶。レゲエ調。英語訳詞‥Suzi Kim。
●二階堂和美 - 2008年発売のアルバム﹃ニカセトラ﹄に収録。
●茅原実里 - ﹁Minori Chihara Live 2009 "SUMMER CAMP"﹂でこの曲をカバー。
●島崎和歌子 - 2009年発売のシングル﹁Happy Life-明日に向かって-﹂に収録。
●真行寺恵里 - 2009年発売のアルバム﹃R40 -DANCE! DANCE!! DANCE!!!-﹄に収録。
●W.C.D.A. - 2009年発売の配信シングル﹃世界でいちばん熱い夏﹄に収録。ハウス・ミュージック調。
●W.C.D.A. - 2009年発売の配信アルバム﹃REMIX COLLECTION 01 (J-POP DANCE REMIX)﹄に収録。トランス (音楽) 調。
●外城亜香里 - 2010年発売のアルバム﹃boo-year!﹄に収録。
●URATA NAOYA︵AAA・浦田直也︶ - 2013年、音楽配信サービスUULAの企画としてカバー。また、アルバム﹃UNCHANGED﹄︵2013年12月4日発売︶に収録された。
●柴田あゆみ - 2014年発売のアルバム﹃kick start﹄に収録。
●青木隆治 - 2015年発売のアルバム﹃VOICE 198X﹄に収録。
●有原翼︵西田望見︶、東雲龍︵近藤玲奈︶、野崎夕姫︵南早紀︶、河北智恵︵井上ほの花︶ - 2018年発売のミニアルバム﹃真夏のサイレン﹄に収録。ゲーム﹃八月のシンデレラナイン﹄イメージソング[4]。
●The Biscats - 2023年8月23日︵配信︶、8月30日︵CD︶発売のカバーアルバム﹃J-BOP SUMMER﹄に収録[5]。
出典
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(一)^ “世界でいちばん熱い夏︵プリンセス・プリンセス︶ / コード譜 / ギター - J-Total Music!”. Jトータルミュージック. 2016年8月28日閲覧。
(二)^ “世界で一番熱い夏”. テレビドラマデータベース. 2021年11月11日閲覧。
(三)^ “﹁サッポロ アイスラガーセブン﹂TVCMのお知らせ”. サッポロビール (2012年6月18日). 2021年11月11日閲覧。
(四)^ “主題歌﹁世界でいちばん熱い夏﹂収録後キャストインタビュー”. 八月のシンデレラナイン. アカツキ. 2016年9月7日閲覧。
(五)^ “The Biscats、﹁夏祭り﹂や﹁ルージュの伝言﹂など収録したカバーAL﹃J-BOP SUMMER﹄リリース”. BARKS. 2023年8月24日閲覧。